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Relay:Monsters Evolve ~ポンコツ初心者が始める初見プレイ配信録~  作者: 加部川ツトシ
第9章 次の進化が近付いてます!

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第314話 浮かんだ疑問


 エリアボスのウサギを倒す為に、邪魔な敵の排除は完了! でも、今更になってウサギの進化系統が気になってきた!? 地味に知らなかったけど、私はウサギ自体を目撃出来てないんだから、知らなくて当たり前だったー!?

 なんとなく勝手に屈強系統で進化してる強烈なウサギだと思ってたんだけど、そんな情報はどこにもなかったよね!? 多分、聞けば教えてもらえる情報だとは思うけど……ここまで来てから聞くの? ……それは無し!


金金金 : なんだかいきなり狐っ娘アバターが悩ましい表情に?

サツキ : あれ? そんなに急に驚くような事ってあったっけ? 何かに気付いた感じだけど……。

ミツルギ : 何かに気付いて驚くような事……?

咲夜 : 何かを忘れてたパターン!?

いなり寿司 : 忘れるような何かってあったっけ?


「いえいえ、ただ単にこれから戦うエリアボスのウサギがどの系統で進化してるのか、知らなかったなーって思いまして! なんか勝手に強烈なウサギだと思ってたんですけど、その辺は聞いてないですよねー?」


 内容を聞く気はないけど、その辺は確認しておこー! でも、それを皆さんに確認するのは無しで!


ミナト : サクラちゃん、それについては視認出来る距離になれば、看破で分かる内容だよ?

真実とは何か : それが真実である!

富岳 : まぁ俺は見ているから、その辺は知っているが……教えようか?


「あ、確かにそうでした!? いえ、見れば分かるなら聞くのは無しでいきます!」


 言われてみれば、そもそも迷う余地がない話だったー!? うぅ、なんか今のは恥ずかしい! 分かり切ってる内容なのに、なんでそんなとこを見落としてるんですかねー!?

 ともかく、これで何の杞憂もなく挑めるってものですよ! あ、でもここで巧みだと判明したらどうしよう!? ううん、縄張りの効果を使って瞬殺してしまえば良い話! でも、まだ分かってない問題点もあるんだよね……?

 うがー! もう普通に挑んでいくしかないよー! どっちにしても、進化に使っていないけど秀でてる部分って判明してないし……あれ? そういえば今の進化ポイントっていくつあるんだろ?


金金金 : 狐っ娘アバター、百面相を開始!

サツキ : 今回はなんだか色々考えてるみたいだね!

いなり寿司 : まぁそれは見れば分かる。

神楽 : アーカイブを少し見た時にも思ったけど、このアバターの感情表現って豊かだよね? これが自作っていうんだから、凄い!

サツキ : そうでしょうとも! 私のサクラちゃんだからね!

神楽 : えっと、そこでなぜサツキさんが自慢げに? あれ? もしかしてサツキさんってヤバい人なの?

サツキ : 酷い評価だー!?

いなり寿司 : あながち、間違ってないような気がするのが何とも……。

ミツルギ : あー、まだアーカイブはサツキさん登場のとこまで見てないのか。

ヤツメウナギ : あそこを見てれば理由は分かるけど、そうじゃなければ意味不明な言動か。

神奈月 : 確かになー。身内のノリは、それを知らない人には通じる訳もない。

G : 下手すれば、配信者に粘着する異常者っていう風に見える可能性。

サツキ : みんなして、辛辣じゃない!?

神楽 : えっと、どういう事なの?


「あはは、変な風に見えるかもしれないですけど、サツキさんは私の実の姉なので大丈夫ですよー!」


 ここは私がフォローしておかないと、姉さんが通報されかねないもんね! でも、知らない人から見たらそういう風にも見えるんだ。うーん、この辺は姉さんの方に自重してもらった方が無難なのかな?


サツキ : サクラちゃん!? 私は変じゃないよ!?

神楽 : 身内のノリって比喩かと思ったら、本当に身内だった!? いや、でも、身内でも『私のサクラちゃん』は変じゃない?

いなり寿司 : シスコンっぽいからなー、サツキさん。

水無月 : あ、それは見てて思った!

イガイガ : まぁ見てたらそう思うよなー。

真実とは何か : それこそ真実なのである!


「私から見ても、その部分はどうやっても否定出来ませんねー。……実際に変なとこはありますし」


 姉さんの事が嫌いな訳じゃないし、普通に好きな姉さんだけど……それでもフォロー出来る範囲には限界があるもんね。私から見ても過剰な感じがする事も少なくないもん! 一時的にうんざりする事はあっても、それで姉さんの事が嫌いになる訳じゃないけども!


咲夜 : サクラちゃん、フォローしてるようで追撃をしている!?

サツキ : 私はシスコンでも――痛い!? え、なんで今、怒られたの?

神楽 : え、今度は何事!?

ミナト : えーと、これももう周知の事実だし、言っちゃても問題ないよね? サツキさんは既婚者で、旦那さんと一緒に見ています! 主にサツキさんが暴走しないように監視してるみたいだけど?

チャガ : ……今更ながら、不思議な状況だよな。

神楽 : そうなの!? あ、だから今のでストップがかかったんだ。


「……あはは、まぁそうみたいです? とりあえず妙な脱線をしちゃったので、軌道修正をしますねー!」


 色々と考え過ぎた結果、変な流れになっちゃったもんね! エリアボスのウサギの進化系統の内容から、さっきの内容になるってどういう脱線なんだろう? まぁそこを気にし過ぎると更に脱線しそうだから、考えるのは止めとこ!


「あ、そういえば少し思った事があったんでした! 何気に今って結構進化ポイントが溜まってるんじゃないですかねー?」


ミツルギ : そういえばそうだな。

こんにゃく : 場合によっては、スキルの追加も可能?

富岳 : 余剰分次第だが、それもありかもしれん。

ミナト : 縄張りとかのスキルの解放は、あくまでその時の基準でやっただけだもんね。縄張りの効果でかなり状況が変わったから、それに合わせて強化は普通にあり!

サツキ : ふっふっふ、これこそ計画通り!

いなり寿司 : ……本当に計画してたのか?

咲夜 : そこは疑問の余地があり過ぎるよなー。

ヤツメウナギ : 確かになー。

サツキ : うわーん!? みんなが辛辣だー!?


「という事で、進化ポイントの確認をしてみますね! もし足りそうなら、他のスキルを解放するつもりでいきます!」


 縄張りのお試しや邪魔な敵の排除で、思ってたよりも大量に敵を倒してるもんね。完全に成熟体への進化に必要な量は確保出来てるから、新たなスキルを解放出来るかは、今ある進化ポイント次第! 姉さんについては……スルーで!


「おぉ、75もありますよ! 思った以上に溜まってました!」


 うふふ、これはやったね! 進化に60は必要だけど、これならスキルツリーの解放に15は使えるよ! あ、ウサギを倒した時に手に入る分を考えたら、更に使えるよね!

 えっと、Lv30になった時に3手に入って、ウサギを倒した時に1手に入るから、合計で19までいける! これなら縄張りの時の2択だった『踏ん張り』と『躱し身』も解放出来るかも? あ、あの時は忘れてたけど『自己修復』もいける! うん、今回は忘れてないよ!


「これは、また悩む感じになってきましたね。『踏ん張り』と『躱し身』のセットか、『自己修復』のどっちかがいけそうです!」


ミツルギ : 今回はその2択か。受けたダメージを回復するか、そもそもダメージ自体を減らすか。

神奈月 : なんというか、縄張りを先に解放して正解だったって気がしてくる。

こんにゃく : 確かになー。エリアボスに挑むまでに時間はかかってるが、それでも確実に強化にはなってるし。

G : なんだかんだでLvよりも進化ポイントが重要だしなー。

金金金 : ここまで見てきた感じだとそうだよな。それでサクラちゃんはどっちにするんだ?

富岳 : ここで無理に使わずに、温存って手もあるにはあるぞ。

チャガ : 『弱点分析』辺りはサクラちゃんも欲しそうにしてたから、そっちに回すのもありか。


「あ、確かにそういう方向性もありですか! うーん、これは悩みますね……」


 新たな選択肢として、今は使わずに温存も出てきたよ! でも、それもありなのかも? 苦手な系統が分かるっていう『弱点分析』も確かに欲しいもんね!

 えーと、その場合に必要な進化ポイントは……『弱点分析』が知恵の第8段階で、その前の第7段階の解放は必須! 第7段階の『知恵+10』の解放に20、第8段階の『弱点分析』の解放に25だから、合計で45! うん、全然足りない! でも、これは早めに取っておきたいし……よし、決めた!


「今回は温存にしておいて、次に解放するスキルは『弱点分析』にしていきましょう! 可能なら今欲しいですけど、それは流石に無理ですが!」


 成熟体へと進化したら、敵の攻撃も更に強くなってくるはずだもんね! その時に備えて、今は温存で決定! 


ミナト : あ、今回は温存でいくんだね。

咲夜 : 今日3度目のサイコロタイムかと思ったのに!?


「あはは、まぁそれはまたの機会という事で!」


 サイコロで決めても良かったんだけど、今回はなんとなくこの方がいいって私の直感が告げている! だから、これでいいのです! さーて、なんか脱線が多かった気もするけど、今度こそエリアボスのウサギに挑んでいくのですよ! うん、中々対決まで辿り着かないね!

「これ、姉さんが通報されたらどうなるんです?」

「……んー、何とも言えないところだね。この場合だと、サクラの方に事実確認のメッセージが届くかな?」

「え、そうなんです!?」

「ちなみにスルーしたり身内だという事を否定すれば、サツキは一時的にアカウント凍結になる可能性があります」

「そんな状況なんですか!?」

「冗談抜きで、身内だから許されてるようなとこはあるからね」

「……姉さん、無茶苦茶なことをやってますねー」

「それは否定しない」

「作者さんからも否定の言葉がありませんでしたよ!?」

「サツキはサツキで、暴走しまくってる制御出来ないキャラだからなー」

「そうなんです?」

「流石は姉妹といったところか。うん、納得」

「どういう納得の仕方なんですかねー!? えっと、それじゃこうしてみましょうか。私と姉さん……サツキさんが似ていると思う方はブックマークや評価をお願いします!」

「あのー、アンケート機能じゃないんだけど?」

「まぁそこは気にしない方向で!」

「いや、そこは気にしようよ!? ……さて、次回は『第315話 狙いを付けて』です。お楽しみに!」

「ようやくエリアボス戦が開始になりそうですね!」

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あっちのオンライン版は自力での電子書籍版もありますので、よろしければどうぞ。

最新巻はこちら!
電子書籍版『Monsters Evolve Online 〜生存の鍵は進化にあり〜』第20巻

これまでの第1巻〜第19巻はこちらから。
電子書籍版『Monsters Evolve Online 〜生存の鍵は進化にあり〜』シリーズ
― 新着の感想 ―
[一言] まぁ、これからボス戦という今のタイミングで回復以外の選択をしても使えないしね また、練習に時間を取らないと行けなくなるもんね でも、回復、取らないんだ....... これは、次の…
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