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第279話 ヤマメ達との戦い


 うがー! 片方のヤマメからの放水攻撃は止まったけど、その次は交互に水の弾を口から撃ち出しまくってくる!? これ、回避し切れないー!?


「『身構え』! ちょっと、いくら何でも攻撃が苛烈すぎないですかねー!?」


 放電を最大まで溜めて使ったから、再使用時間が過ぎるのに少し時間がかかる! 水の弾は数は多いけど、1撃ずつは思ったほどは痛くない? 痛かったのはさっきの溜め攻撃の方だけっぽい。


咲夜 : そりゃまぁ、奇襲されたらそうなるよな。

ミツルギ : サクラちゃん、思い出すんだ。いきなり巻き添えで殺された時の事を!


「……それは攻撃は苛烈になりますよねー」


 うん、ゲーム的な反応ではあるんだろうけど、そりゃ何もしてないのにいきなり攻撃されたら怒って反撃するよ。すごく当たり前な反応だった! でも、私だって大人しくやられる訳にもいかないのですよ!

 雷纏いにして、川の中に突っ込む? 放電の効果を受けた相手を考えたら、それほど川の中に敵が多い訳じゃないよね。うーん、でも2体とも残りHPが3割くらいまで減ってるのに流石に使うのは勿体ない気がする。


いなり寿司 : ヤマメ2体だけなら、多分あの放電で仕留め切れたんだよな。

ヤツメウナギ : 仕留めそこなったのが痛かったな。ミスって程でもないが、まぁ予期出来た内容ではあるが。

ミナト : 近付いてきたカニに集中し過ぎちゃったのは、ちょっとミスかなー?

富岳 : 近距離と遠距離の混在は警戒すべきパターンだしな。まぁ今回のは巧みじゃなかったから判別はしにくかっただろうが……。

こんにゃく : 実際に攻撃を見るまでは分からないパターンだし、そこはしゃーない。


「うぅ……分かりやすく遠距離攻撃も持ってますって書いててくれませんかねー!? 」


 どっちも機敏なヤマメだから、今のこの遠距離攻撃の連発は予想外過ぎるよ! 俊敏系統で進化してるなら、その方向性に特化して……あれ?


「あの、機敏に進化してる魚の俊敏でのスキルツリーの攻撃ってどうなるんですかねー? 『身構え』!」


 とりあえずHP的にはなんとか耐えれそうだし、変に回避しまくるよりは放電が使えるようになるまで耐える! 雷纏いは今は温存だー!


ミツルギ : あー、それか。多いのはヒレで斬ってくる連撃攻撃だぞ。

水無月 : ヒレで斬ってくるの!?

ミナト : 魚の種類によって、多少の違いはあるけどねー。噛みつけるタイプの魚なら、連続で噛みつく攻撃とかになったりするし。

サツキ : 棘で連続刺突とかもなかったっけ?

いなり寿司 : それもあるな。

富岳 : 棘を持ってる魚は、ヒレでの斬撃じゃなくて、棘での刺突になってくる。


「魚がヒレで斬ったり、棘で刺したり、噛みついたりするんですか!? ……まぁ今の状況より遥かに現実的な気はしますけど! 『身構え』!」


 どう考えても体の体積より多い水を吐いて撃ち出してくる今の攻撃よりは、納得はいくよ! 鋭い棘がある魚っているし、獰猛で噛みつく魚だっているもんね! パッと思いついたのでピラニアとか! 蝶とかも羽根で斬ってくるんだから、魚がヒレで斬ってきても謎じゃない!


G : 魚だと水を撃ち出すのが器用のスキルツリーに入ってくるからなー。今日出てきたキツネの火もそうだけど、一部種族にはそういう固有の遠距離攻撃を持ってたりするぞ。

こんにゃく : そんなに種類は多くはないけどなー。まぁ他のにも、やってれば他のパターンにも遭遇する事もあるはず。

サツキ : みんな、ここはネタバレをしちゃ駄目なとこだよー!

咲夜 : そうだぞー!

神奈月 : その言葉に、説得力がない代表の2人……。

石突 : それは確かに。

イガイガ : だよなぁ……。


「確かにその内容に関しては説得力はあんまりないですよね、咲夜さんとサツキさん。まぁその辺は遭遇する事を楽しみにしてますね! 『身構え』!」


咲夜 : ぐはっ!? せ、精神的ダメージが……。

サツキ : サクラちゃん、地味に酷い!?

いなり寿司 : 2人とも、ただの自業自得じゃねぇか!

真実とは何か : ただの真実なのである。


 いつものネタバレ筆頭の2人が言ってもねー。うん、説得力は全然ないよ! という事でその辺はスルーでいこう! HPに余裕がなくなってきてるし、そろそろ……あ、もう少しだ! 丁度、身構えの効果も切れそう!


「最大まで溜めると、やっぱり再使用まで時間がかかりますね……。でも、再使用時間が過ぎました! 『放電』『放電』『放電』!」


 即座に走り出しながら、川の水に向かって放電を連発! 放電を溜めて使うのも強力だけど、私としては最小で連発してる方が性に合ってる気がする!


「こっちの方が使いやすいですね! 『放電』『放電』『放電』!」


 ちょっとずつ川から離れながら、ヤマメ達の攻撃を回避! ふっふっふ、距離が離れれば離れる程、ヤマメ達が撃ち出す水は避けやすい! 私が動いてるのと、距離が離れたので、命中精度が落ちてるんだろうねー!

 放電での溜めを全く使わないって事は無いだろうけど、基本的には溜め攻撃は獅子咆哮と獅哮衝波の2つに任せていこー! 放電は今の使い方をメインで!


ミツルギ : まぁその辺は使う人次第だけど、サクラちゃんには最小での連発の方が合ってたか。

G : みたいだなー。

ミナト : そういう使い分けが出来るところも利点だし、使いやすいように使うのでいいよー!


「はーい! それじゃこれでトドメです! 『放電』『放電』『放電』!」


 私も動きながらだからだけど、川の中に伝われば問題ないから狙いは雑でも良いのさー! これでくったばれー!


<未成体を撃破しました>

<進化ポイントを1獲得しました>


<未成体を撃破しました>

<進化ポイントを1獲得しました>


「ヤマメ2体の撃破完了です! えーと、他に放電の余波を受けた敵がいたりは……しないみたいですね」


 ふぅ、カニみたいに他の敵は巻き込んでなかったっぽい! 水中の全てを見渡せる訳じゃないから、どの程度の敵を巻き込むかは運次第なのですよ!


ヤツメウナギ : 現実よりは個体数は抑えられてるからなー。ゲーム的にそうしないと、敵の方が多くなりすぎるから当然だが。

水無月 : 確かにそうだよね!?

イガイガ : 一般生物については、気にしてないだけで結構いるけどなー。サクラちゃんも、結構な数をさっきので倒してるだろ。


「え、そうなんです!? あ、そういえば看破で見えてたけど、スルーしてた気がします?」


 一般生物って食べて回復する以外にメリット皆無だから、川の中の魚とかは完全に無視しちゃってた!? 言われてみれば、確かにイワナの群れとか看破に表示されてたよ!


ミナト : メダカの時みたいに一般生物を武器にしてくる場合もあるから、その辺は要注意だよー! どのステータスで進化してるかは、あくまで1番秀でてる部分を示してるだけだからねー!


「今回のでそれは痛感しました……。その辺、気を付けていきますねー!」


 前にメダカが群れを形成して、飛ばしてきて爆発とかしてたもんね。確か『魚雷化』だったはず? 今回のヤマメは機敏だったから、その辺の事を全然気にしてなかった!

 Lvが上がってくれば、その分だけ敵が使ってくる攻撃も多彩になってくるんだよね! その辺は本当に注意していこー!


「……その辺を見分ける手段が、切実に欲しいですね」


 看破みたいにパッと見た目で分かると良いのになー。解析略化みたいに一覧で出てくるのもいいよね!

 うーん、そういうスキルって実はあったりしない? ゲーム的にはありそうな気もするけど、これを聞くのは流石にネタバレ案件過ぎる気がする!


金金金 : その手のスキルはありそうな気はするが……有無を聞くのはネタバレ案件だよな?

ミツルギ : まぁ流石にそれはなー。

チャガ : ノーコメントとしか言えん。

G : この返答すら、少し怪しい範囲か。

金金金 : なるほど。まぁそりゃそうか


「存在しないって言わない時点で、あるって言ってるようなもんですしねー! まぁそこまで駄目な判定にするとコメント自体がしにくくなりますので、問題ないですけど」


 今のまでネタバレ案件にしちゃうと、金金金さんや水無月さんみたいにオフライン版のモンエボをやってない人が疑問に思った事をコメント出来なくなるもんね! そこに制限をかけちゃうと息苦しくなっちゃうから、気にしない方向で!

 それにしても、進化の系統以外にも秀でている部分を見分ける為のスキルは存在してるみたい! 未成体でも手に入るスキルなのか、成熟体に進化してからなのか、それよりも更に先なのかは分からないけどねー!


「敵の数って抑え気味なんです?」

「まぁそりゃゲームだしね。多過ぎず、少なすぎずに配置はされてるよ」

「あ、そうなんですか!」

「ハチの巣にいるハチが、全て進化済みとかだとヤバいでしょ? それも全部毒持ちとかだとさ」

「……そうなってたら悪意を感じますね!」

「まぁそういう事。群れて数がいる場合は、親玉だけが進化してるように調整だね」

「そうじゃないと勝てませんしねー!」

「……あくまでイージーでの話だけどね」

「え、今何か小声で言いました?」

「いや、別に?」

「そうです? まぁいいですけど。さーて、私、サクラに水源を目指して頑張れと応援してくれる方はブックマークや評価をお願いします!」

「うん、そこは普通に頑張って」

「はい、頑張ります!」

「という事で、次回は『第281話 川の水源へ』です。お楽しみに!」

「次回でようやく到着だー!」


――――――――


「作者さん、次話の話数を間違えてません?」

「……間違えてたね。正しくのは『第280話 気になるスキルの確認』です」

「まぁたまにはそういうミスもありますよ!」

「……サクラに言われるのは釈然としない!」

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あっちのオンライン版は自力での電子書籍版もありますので、よろしければどうぞ。

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電子書籍版『Monsters Evolve Online 〜生存の鍵は進化にあり〜』第20巻

これまでの第1巻〜第19巻はこちらから。
電子書籍版『Monsters Evolve Online 〜生存の鍵は進化にあり〜』シリーズ
― 新着の感想 ―
[一言] 群れ 群れを熊さんみたいに、腕でぺしぺし陸地に弾き出してから食ったりできないのか.......
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