第269話 マップの解放
事故みたいな形でランダムリスポーンにはなったけど、マップの解放の為に移動再開! 私のライオンよりLvが高い敵の方に行きかけたから、方向転換なのさー!
「とりあえずマップの解放が済むまで、立ち向かってくる敵がいなければスルーでいきますねー!」
その目的からはかなり脱線しちゃってるから、戻していかないと! ふふーん、やっぱりここの森は移動しやすいよねー!
咲夜 : マップの解放が優先かー。
水無月 : 毎回、新エリアに来た時はこれが大変だねー!
ミツルギ : まぁなー。特に1種族目だと、どうしてもこれは自力でやるしかないし。
ケースケ : こんばんはっと! ふー、アーカイブを見てたら気付いたらリアルタイムの方がそれなりに進んでた。
「ケースケさん、こんばんはー! あ、いつの間にか始めてから20分くらいは経ってるんですね」
今の時刻は18時半が近いから、待機時間も含めたら30分はもう過ぎたんだ。って、あれ? えーと、あ、やっぱりそうだ!
「ふと思ったんですけど、これって今日の実況外のプレイ辺りで夜になりそうですね」
イガイガ : あ、確かにあと2時間くらいで夜になるのか。
いなり寿司 : というか、もう30分くらい経ってたんだな。
ミツルギ : 雷纏いも再使用時間が過ぎてるし、そんなもんだろ。
サツキ : サクラちゃん、次の夜はどうするのー? 時間を飛ばす?
「うーん、どうしましょう? 次に行くエリア次第ですかねー?」
足場が悪いエリアなら夜は避けたいけど、時間を飛ばせばその分だけ敵のLvも上がるもんね。まぁ1回くらいなら支障はそれ程ないのは分かったから、夜だけ飛ばしていくのもありな気はする!
G : それを考えるのはエリアボスを倒してからで良いんじゃね? 今のところ運よく全部見つけて倒せてるけど、必ず倒せるものじゃないからな。
神奈月 : あー、それは確かに。
咲夜 : そろそろ見つけられないパターンが来るか!?
イガイガ : フラグになるから、その発言はやめとけー!
いなり寿司 : 咲夜さんが言うと、本当にそうなりそうなのがなぁ……。
咲夜 : 書き込んでて自分でも思ったから、反論が出来ん……!
こんにゃく : 自分でも思ったんかい!
「あはは、見つからなかった時は見つからなかった時ですね!」
今から見つからない心配をしても仕方ない! もし見つからなかったとしても、その時の事はその時に考えれば――
<規定以上の距離を移動しましたので【マップ】が解放されました>
「あ、マップが解放になりましたね! それじゃ一度止まりましょうか!」
疾走は減速! 適度に効果時間が減ってたから、一気に減速したら丁度いい感じで使い切ったー! 現在地を確認する為に一旦停止なのさー!
うん、無事に止まれたから、解放されたマップを最大表示にして現在地の確認! 今はどの辺りかなー?
「えっと、今いる位置は中央部分から少し南西寄りみたいですね。あ、さっき向かってた方向は西に進んでたんですね!」
そっか、そっか! それで、今の私の進行方向は少し北寄りに東に向かって進んでたんだね。大体の方向としては、始まりの森林の中央辺りに向かって動いてたみたい!
ミツルギ : まぁ位置的にはそんなもんか。
サツキ : さーて、サクラちゃんを殺した敵はどこかなー!?
「あ、それも確認しないとですね!」
えーと、火事になっていた周辺は……このエリアの北部の方! まぁ渓流エリアの南から入ってきたんだから、北になるのは当然だけど! おー、北の方に赤い印が1つだけあるから、これが私を巻き添えにして殺した敵っぽいね!
後はここまでの道中で、襲ってきたけどスルーした敵も反応あり! ふっふっふ、疾走には追いつけない敵ばかりだったのですよ! ちょっと前にいた素早い毒ヘビみたいなのがいなくて良かった!
「こうやってマップで位置が大体分かるなら、3段階目まで溜めた獅哮衝波をぶっ放すのもありですかねー?」
やられた事をそのままやり返す事にはなるけど、ある意味それが1番の報復になる気もする! 何気なく思ったけど、これは普通にありじゃない?
ミツルギ : 射程範囲内であれば可能ではあるけど……狙う難易度は高いぞ? 出来ない訳じゃないが。
富岳 : マップの位置情報だけを頼りに狙わないといけないからな。まぁサクラちゃんが死んだ辺りまで戻ってから狙うなら、場合によっては狙いやすい可能性もあるが……。
チャガ : 鎮火していたら、かなり射線は拓けているかもな。
咲夜 : 不可能ではないけど、難易度が高いやつー!
こんにゃく : まぁ敵も基本的に動いてるからなぁ……。距離があればあるほど、当てるのは難しい。
ヤツメウナギ : そういう攻撃が直撃したんだから、まぁ運が悪い。
ケースケ : ん? ここまででなんかあったのか?
水無月 : サクラちゃんが、敵の攻撃の巻き添えになってランダムリスポーン!
ケースケ : あぁ、なるほど。状況は大体把握。要は自分の敵討ちの手段の話か。
「そういう事になりますねー! まぁとりあえず火事があったとこまで戻ってみましょうか!」
思ったほどは離れてないから、極端な寄り道って程でもないもんね。火事がどうなったかも気にならない訳じゃないし、その辺の確認も含めて戻ってみようっと! 狙えるかどうかは、そこまで行ってから考える!
えーと、疾走は……ほんの少しだけ再使用時間を待たないといけないから、普通に走っていこー! 疾走無しだと振り切れない敵も出てくるだろうから、そこは慎重に!
サツキ : そういえばサクラちゃん! 今は進化ポイントはいくつになったの?
いなり寿司 : あー、そこそこ倒してるし、場合によっては堅牢の強化は出来るかもしれん。
ミナト : 堅牢を解放するにしても、しないにしても、一度確認しておくのもいいかもね。
「確かにそれもそうですねー! それじゃちょっと今の進化ポイントを確認します!」
低い堅牢の強化をするのか、それとも器用のスキルツリーを第9段階まで解放して次の進化の条件の1つを満たすのかは決めてないけど、確認は大事! 本当に今の進化ポイントがいくつになってるか把握出来てないもんね!
「今の進化ポイントは……おぉ、22になってますね! 思ったより溜まってました!」
確か第9段階の解放には進化ポイント30が必要だったはずだから、そっちには足りないよね。これなら堅牢の強化に回せられる? えっと、堅牢のスキルツリーを開いて、その辺の確認!
「あ、堅牢なら第4段階のスキルと第5段階の『堅牢+10』の解放は出来そうですね。うーん、でも『堅牢+10』ですかー」
正直、その先の第6段階にある『堅牢+10』くらいまで解放しておかなければ補いにはならない気がする! えーと、今のステータスはどうなってるんだろ? ステータスを表示して確認しようっと。
「あ、今の堅牢が104ですか。+10でも、知恵の113を上回りはするんですけど……+20くらいは欲しいですよねー」
屈強と俊敏は130越えだし、やっぱりちょっと+10じゃ足りてない気がする。うーん、第6段階まで解放をするのなら更に追加で進化ポイント10が必要だから、それには足りないよね。
むしろそれだと、器用のスキルツリーの第9段階まで解放するよりも多くの進化ポイントが必要だもん。第4段階で7、第5段階で10、第6段階で15だから、合計で32! うん、第9段階の30よりちょっとだけど上回った! これは、ちょっと悩むねー。
水無月 : うーん、なんか微妙なライン? これ、器用のスキルツリーの第9段階を解放して威力を上げた方が良くない?
こんにゃく : 確かに悩むとこだな。放電の威力も上がるし、第9段階の『器用+20』を先に取るのもありな選択肢か。
ミツルギ : 堅牢を20増やすのに必要な進化ポイントの方が少し多い状況だもんな。『踏ん張り』や『突撃』のスキルと兼ね合いは……何とも言い難い。
富岳 : どちらかというと『器用+20』を先にする方が良いかもしれん。
金金金 : 悩み顔の狐っ娘アバター! さぁ、どうするのか!?
咲夜 : いつものあれが来るか!?
「あ、いえ、悩みましたけど、今回は自分で決めました! 先に器用のスキルツリーの第9段階の解放をやっちゃいます!」
皆さんの意見を聞いてて思った! よく考えたら、遠距離攻撃の威力が上がるんだから、距離を取って戦えば良いだけ! ふっふっふ、その方が進化ポイントも稼ぎやすくなるし、堅牢を上げなくてもどうにかなる!
いなり寿司 : もうちょっと悩むかと思ってたが、意外とあっさり決めたな。
ミナト : まぁサクラちゃんが自由に決めるとこだし、そこは問題ないよー!
咲夜 : サイコロタイムがー!?
こんにゃく : 何気に楽しみにしてるのか!?
ヤツメウナギ : なんか定番化してるよな、サイコロ。
「あはは、サイコロは他に何か決める事があったらその時にやりますねー! それじゃ進化ポイント30を目指して、進んでいきましょう! 『疾走』!」
必要な進化ポイントはあと8だから、今日の配信中には確実に出来るはず! さーて、まだ正体が分かってないけど、私のライオンの敵討ちに出発だー!
「どうですか、作者さん! 私の意思でしっかりと決めましたよ!」
「……珍しい事もあるもんだ」
「なんですか、その反応は!?」
「いやー、てっきりサイコロ任せにすると思ってたんだけど……」
「自分で決めたら決めたで、文句を言われるのは納得いかないんですけど!?」
「あぁ、そこは素直にごめん。いや、本当に意外だったもんで……」
「謝られてる気がしないのは気のせいですかねー!?」
「気のせい、気のせい」
「絶対に謝ってないですよねー!? 自分の意思で決めた私を褒め称えてくれる方はブックマークや評価をお願いします!」
「褒めるまでは百歩譲って良いとしても、褒め称えるような内容ではないような……」
「うがー! 作者さんが失礼なんですけどー!」
「割と妥当な反応だと思うけどなー。さて、次回は『第270話 死んだ場所に戻って』です。お楽しみに!」
「私の敵、首を洗って待っていてください!」