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第259話 8回目の配信


 今日も18時がやってきた! 昨日のうちに次のエリアまでの道のりは確保済み! まずは渓流エリアを抜けて、新たなエリアに進出だー!


「それでは今日も、モンエボのプレイ開始です!」


 ライオンを選択して、気合を入れてやっていこー! 昨日の実況外でのプレイじゃ、何体か敵は倒してるけどLvは上がらなかったんだよねー。もう少しで上がりそうってくらいにはなってるけど。


咲夜 : 実況外でのダイジェスト、最新のを見て気になった事を聞いていい?

水無月 : あ、それ! 私も思った!


「え、構いませんけど、何かありました?」


 んー? 何か変なとこってあったのかな? 木の方でオオカミを倒すのに少し手間取ったけど、あれはまだ慣れてないだけだと思うし……?


金金金 : 心底、不思議そうな顔をしている狐っ娘アバター!

ミツルギ : 何を疑問に思われてるのか、まるで心当たりがないようだ!

いなり寿司 : この反応、ただ忘れてるだけか。

富岳 : まぁそれ以外もいくつか気になるとこはあったんだがな? まぁ木の方は行き詰ってない限りはスルーのつもりだが、流石にライオンの方はな。

ミナト : うん、確かにそれはその方がいいかも。ある意味、楽しみも減っちゃうし。

ヤツメウナギ : それは確かに。

神奈月 : 同意しかない。


「えぇ!? そんなに皆さん揃って不思議に思う事があったんです!?」


 え、本当に何だろ? 木の方はちょっと自分でも微妙かなって思う部分もあったりしたけど、ライオンの方だと特に思い当たる内容はないよ!? 森を切り拓くのは宣言してて予定通りだし、それ以外は普通に何体か敵を倒しただけだよ!?


咲夜 : サクラちゃん、なんで『獅哮衝波』の2段階目と3段階目の威力確認をしてないんだ?

水無月 : 最大威力が気になるって言ってたのに、全然使わないんだもん! どんな威力なのか、気になる!

G : こんばんはー。あ、その点は俺も気になった。


「あー!? 完全にそれは忘れてました!?」


 ぎゃー!? 言われるまで、その内容は本当の本当に忘れ切ってたー! そういえば1段階目まででしか使ってないよ!? 威力を試してない!?


「……今からやってみてもいいですかねー?」


 もうモンエボの操作画面に切り替わってるし、既に切り拓いた森の中。厳密には切り倒した木々の上! ここからなら最大威力で使ってみても大丈夫なはず!


ミツルギ : それはいいけど、次のエリアに移動してからの方が良くないか?

富岳 : エリア切り替えは目の前だし、獅子咆哮ならマズいが獅哮衝波なら大丈夫だろ。

金金金 : 巻き込んだとしても、影響範囲は狭いからか?

いなり寿司 : あー、狭いと言えるのか、あれ?

イガイガ : 正直、微妙?

チャガ : まぁ最大威力の方なら、支障はないはず。まぁ運次第の部分もあるが、器用が高いしな。

ミナト : そだねー。最悪、雷纏いも使えるだろうし、Lv的にも無茶な内容ではないかな?


「ちょっと待ってください! なんか聞いてると、どういう性能をしてるのかが不安になってきたんですけど!?」


 獅哮衝波を最大威力で使うとどうなるの!? 1段階目までの溜めで使った感じだと獅子咆哮よりも圧倒的に範囲は狭まってたけど、2段階目や3段階目まで溜めたら広範囲化するの!?


サツキ : それは使ってみれば分かるよ! やってみよー!

咲夜 : サクラちゃん、百聞は一見に如かずだぞ!

水無月 : ワクワク!

富岳 : 正直、説明するよりも実体験してもらった方が分かりやすいからな。

ミナト : 次のエリアに行ってからやるのでもいいけど、ここで済ませておいた方が多分いいとは思うよー。


「……実際にやってみるしかなさそうですね。えーと、先にこっちを使っておいた方が良い気がします。『看破』! それじゃいきます! 『獅哮衝波』!」


 昨日の時点でもう既に何回か見た発動の光景! 思ってたよりも再使用時間が短くて使いやすかったんだよね。まぁ他のスキルに比べると長いんだけど、それでも獅子咆哮よりも使い勝手は良かった!

 忘れてた言い訳になるかもしれないけど、正直2段階目の溜めって遅いんだよー! 多分3段階目はもっと遅いと思う!


「1段階目までの溜めは早いんですけど、2段階目の溜めの遅さってなんとかなりません?」


 最大威力の確認をするのが目的だから、今は最大まで溜めるけども! それでもこの遅さの部分は使い勝手が悪い! 待ってられなくて1段階目までで使って、そのまま忘れてしまっても仕方ないのですよ!


ミツルギ : あー、手段はあるといえばあるけど、言ってもいいやつ?

咲夜 : ネタバレ案件ではある!


「もの凄く気になる内容なので、お願いします!」


 多分すぐにはどうにもならない内容な気はするけど、目指す指標にはなるはず! というか、単純に溜めを待ってる時間が暇ー! なんか全く別のスキルを使ってる気分だよ、これ!


ミツルギ : おし、そういう事なら説明しよう! まぁ単純にスキルLvが上がれば短縮される。

真実とは何か : それこそがシンプルな真実なのである。こんばんは、サクラちゃん。


「あ、真実さんこんばんはー! 凄い単純な内容ですね!?」


 確かにネタバレではあるんだろうけど、普通に推測できる範囲の内容だったー! そっか、単純にスキルLvを上げれば溜めの時間は短くなっていくんだね。使え込めば使い込むほど、便利になるんだ!


「それじゃしっかりと使っていかないといけないですね! ……それにしても、本当に溜めは遅いですね。あ、やっと2段階目の溜めが終わりまし……って、更に溜めの速度が遅くなったんですけど!?」


 うぅ、やっぱり予想通り3段階目の溜めが始まった瞬間にそうなったー! ゲージは等分に3分割されてるのに、溜まり方が全然ゲージの見た目通りじゃないよ!?


咲夜 : それは、そういうものだから……。

こんにゃく : それ相応の効果はあるから、今は我慢だ!

イガイガ : 真価を発揮するには、我慢も大事だぞ!


「正直、もう撃ってしまいたいですけどねー! まぁ今は我慢するとしましょう……」


 うーん、この妙に長い溜め時間に匹敵する効果かー。どんな威力になるのか、正直予想が出来ない? 1段階目でも結構な威力はあったし、それより更に強力って事だよね。


「……それにしても長すぎませんかねー!? これ、絶対に戦闘中には使えないやつです!」


 獅子咆哮でも戦闘中には使いにくいのに、その何倍もかかるんじゃ戦闘中には使い物にならない! せめて溜めてる間に動けるのなら違うんだろうけど、狙いを付ける以外の身動きは取れないんだもん!

 私には放電もあるし、これで期待外れな内容なら1段階目以降は使わないかもしれないねー。放電、便利だもん。1段階目の発動も、まだまともに戦闘には使ってないけど便利そうだもん。


富岳 : まぁ戦闘の最中には1段階目で運用するのがおススメだな。

ミツルギ : 2段階目や3段階目での使用は、基本的には先手を取る奇襲向けだぞ。サクラちゃんがちょいちょいやってる、獅子咆哮や最大まで溜めた放電と同じ運用方法。

ミナト : 連撃系統になるとまた話は違ってくるんだけど、単発ならそうなるねー!


「やっぱりそういう運用になるんですねー!」


 連撃だと具体的にどうなるのかが気になるけど……そういえば、ライオンには遠距離の連撃攻撃って無いのかな? うーん、気になるからちょっと聞いてみよ!


「まだ時間がかかりそうなので、少し質問です! ライオンに遠距離での連撃攻撃ってあるんです?」


ミツルギ : 遠距離連撃は、ライオンのスキルツリーの中にはない!

水無月 : そうなの!?

富岳 : 種族によって、取得自体が出来ない系統ってのはあるからな。

イガイガ : そもそもライオンの遠距離での連撃って何をするんだって話だよなー。

いなり寿司 : 獅子咆哮の範囲攻撃が、連撃に近いと言えば近い。同時攻撃だけど。


「なるほど、そういう感じになるんですか……」


 うーん、ライオンには連撃の遠距離攻撃は存在しないんだね。それはちょっと残念だけど、流石に内容的に仕方ないかー。イガイガさんが言ってるけど、確かにどうやるんだって話だもんね。咆哮を3連発とか、何か違う気もするもん!


ミナト : サクラちゃんの場合、放電がある意味で連撃みたいになってるけどねー!

こんにゃく : あー、確かに! スキルとしては個別として発動だけど、実質的には連撃みたいになってるもんな。

富岳 : あの連発速度で、ちゃんと当てるのも難しいがな。

ミツルギ : サラッと簡単にやってるけど、マニュアル操作だからこそ出来る事。


「そうなんです? 確かに放電は連撃みたいに使えてますもんねー!」


 難しいと言われてもその実感は全然ないけど、既に遠距離での連撃を持ってるようなもんだったよ! んー、それなら他の適応進化次第では連撃攻撃を得る事も出来たりする?


「あ、3段階目の溜めがもう少しで終わりそうです!」


 長かった3段階目の溜めが間もなく終わるよ! これで試し撃ちを終わらせたら、次のエリアに向かって出発だー! という事で、早く! 溜めの完了は早く終わってー!


「今日の配信開始ですよ! 頑張ります!」

「あー、サクラ?」

「まずは新エリアに移動ですよねー!」

「おーい?」

「それからLv上げをして、進化ポイントも稼いでですね!」

「おいこら、無視するな」

「いやー、新エリアが楽しみです!」

「おい、盛大に忘れてた事をツッコまれたドジっ子主人公!」

「私はドジっ子じゃなーい! 少しど忘れをして、順番が変わっただけじゃないですか!」

「いや、言われなければそのまま忘れてたよね?」

「そうかもしれないですけど、今やってるんで問題なしです!」

「そういう問題?」

「私の自由にやる配信なので、そういう問題です! 私の自由に好きなようにやっていけという方はブックマークや評価をお願いします!」

「……これで暴走が酷くなるんだよなぁ」

「そこは知りません!」

「はぁ、もう今更か。えー、次回は『第260話 獅哮衝波の本領発揮』です。お楽しみに!」

「地味に溜めが長いんですよね、獅哮衝波」

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あっちのオンライン版は自力での電子書籍版もありますので、よろしければどうぞ。

最新巻はこちら!
電子書籍版『Monsters Evolve Online 〜生存の鍵は進化にあり〜』第20巻

これまでの第1巻〜第19巻はこちらから。
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― 新着の感想 ―
[一言] 話してるうちに、また、雀が飛び立つ準備を(笑)
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