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第229話 今日もまた死んで


 襲ってきた危険なヘビは、相打ちに近いけどなんとか倒せた! ふふーん、死んだから威嚇の効果も切れたし、目の前にはドクダミもあったし、ラッキーなランダムリスポーンになったね!


咲夜 : サクラちゃん、今回はすぐにドクダミって分かったんだな?

いなり寿司 : いつもはちょいちょい見落としてるんだけどな。


「え、ドクダミも見落としてたりしてるんです!?」


 衝撃の事実発覚!? 今までも色々見落としてるとは言われてたけど、折角の毒消しのドクダミまで見落としてたの!? むぅ、それはなんだか勿体ない事をしてる気がする!


「まぁ今回は見つけられたので良しとしましょう!」


 過ぎた事を悔やんでも仕方ないし、今は目の前の事に集中していこー! 今の位置も確認したいし、ドクダミの採集はさっさと終わらせるのです!


ミツルギ : もしかすると直前にドクダミを食べる為に見たのが良かったのかもな?

富岳 : 確かに直前に見ていたのは影響あるかもしれん。

サツキ : あのヘビに感謝になるのかな?


「そう言われるとそんな気がしてきますけど、あのヘビには感謝したくはないですね……」


 偶然ドクダミがある場所にランダムリスポーンになっただけで、あのヘビがドクダミをくれた訳でもないもんね。むしろ毒消しに使わされた分だけマイナスだし……!

 結果的には使う前より増えてるけど……って、見落とさなかったきっかけがドクダミを食べた事なら、やっぱりヘビのおかげになるの? うーん、そうだとしてもやっぱり感謝はしたくない!


「とりあえずドクダミの採集は完了です! 7個も手に入ったのは嬉しいですね!」


 ふふーん、なんでかは知らないけど少し多めに採集出来た気がするよ! 回復用のアイテムはいくらあっても困らないから、数が多ければ多いほど嬉しいよね!


サツキ : それじゃ、改めてランダムリスポーンの場所を見ていこー!

こんにゃく : 現在地の確認は大事だな。

富岳 : さて、大体の察しはついてるが、どこに出たか。


「少なくとも森の中ではありますよねー! それじゃマップを最大表示にしてみましょう!」


 という事で、実際に表示をしてみる! えーと、今の位置は……あ、割と近い位置に赤い印が3つもある! ここ、ワサビがあった場所の少し西側の森の中だー! やった! ここならエリア切り替えにかなり近いよ!


ミナト : ワサビの群生地の近くだねー! サクラちゃん、ワサビへのリベンジはどうするの?

咲夜 : ……また死ぬ可能性?

イガイガ : また変なフラグを……! ないとは言えない可能性だけども!

神奈月 : ここで更にランダムリスポーンになるのはなぁ……。折角いい位置にやってこれたのに。

いなり寿司 : 乱戦は一歩間違えたら誰でも死ぬ可能性がある。

富岳 : 他よりも動きを封じにくい知恵系がいれば、それだけヤバいしな。2体もいれば、更に難易度は跳ね上がる。


「私が殺されるのを前提に話すのを止めてもらってもいいですかねー!? 確かに才智のワサビのせいで死にましたけども!」


 昨日の実況外でのプレイ、才智のワサビの存在に気付いてたらワサビ軍団と乱戦はしなかったのに! 1体だけ離れた場所にひっそりと植わってるとか、卑怯過ぎるよ!


ミナト : あ、サクラちゃん、1つだけツッコミ! 隅っこに隠れてるって言ってたけど、位置的には採集する前のワサビが植わってた端の方だからねー!

咲夜 : 確か敵のワサビって、ワサビが採集出来る範囲にしか出てこないんだよな?

水無月 : おー、そんなのがあるんだ!

ミツルギ : そうなるなー。でも、あのワサビ軍団は群れて襲ってくるってのもあるしな。

富岳 : まぁそれに拍車をかけたのは、雷纏いだろうがな。あれがなければ、離れていた才智の参戦はもう少し遅かった筈だ。


「ちょっと待ってください!? え、そういう目安があったんです!?」


 まさかのワサビの出現範囲が相当限定的だという話だった!? あ、でも敵のワサビは、採集出来るワサビの中に紛れてたもんね。要するに採集を終えた瞬間にワサビが消えちゃったから範囲が分からなくなってただけって事!?


「それなら、才智のワサビさえちゃんと先に仕留めておけば大丈夫だったりしますかねー?」


 それで大丈夫なら、リベンジでぶっ倒しておきたいところ! そもそも昨日の実況外のプレイで半分は減らしてるし、ゲーム内の時間は死んでからそんなに経ってないから敵のワサビも少ない状態のはず!


咲夜 : これは戦う気だ!?

サツキ : リベンジ2戦目だー!

イガイガ : 才智さえ先にしっかりと仕留めとけば大丈夫じゃね?

チャガ : Lv10にも上がったし、多分大丈夫だろうな。


「おぉ、大丈夫なんですね! それじゃちょっとワサビにリベンジしてきましょう! 『看破』!」


 という事で、昨日死んだワサビの群生地へと移動開始! ふっふっふ、負けたままではいたくないのですよ! それにしても、やっぱりここの森の中だと移動しにくいなぁ……。うん、周囲に何体か敵が見えてるけど、動きにくいからスルーしよ。時間を飛ばしたからか、Lv7とか8とかが多いねー!


「えっと、そういえば今の湿原エリアの敵って最大でLvいくつになるんですかねー? Lv9か10辺りです?」


 確か1回時間を飛ばすと、平均でLv2~3上がるって言ってたもんね! 昨日、時間を飛ばした後に戦いながら移動してた時もそんな感じだったもん! それなら今の私はLv10になったから、このエリアでは最大Lvになるはず!


いなり寿司 : あー、あくまで平均だからそこは過信しない方がいいぞー。

こんにゃく : 時々、Lv11とか上振れしてる敵がいたりするから……。

サツキ : え、そんなの上振れがあるの!?

ミツルギ : あると言えばあるけど、イージーではレアケースだぞ?

富岳 : 難易度が上がれば上がるほど、上振れは増えてくるけどな。

サツキ : おー、そうなんだ!

金金金 : イージーでの上振れはレアケースなのか。

咲夜 : レアケースって、サクラちゃんの場合は危険じゃね!?

神奈月 : それは確かに……。

ミナト : あはは、まぁ地味に色んなレアケースを引き当ててるもんね、サクラちゃん。


「なんだか微妙に釈然としないですけど、否定し切れないとこが何とも複雑ですね……」


 今まで何度も珍しい状況には遭遇してるみたいだし、またそれが起きないとは限らないもんね。まぁ配信しながらプレイしてるんだから、そういうレアケースはむしろ望むところって気もするけど!


「あ、そうしてる間にワサビの群生地に到着です! さーて、とりあえず様子を窺ってみましょう!」


 戦うかどうかは、まず敵の様子を確認してから! えーと、看破で見えてるのはLv9の強烈なワサビと、Lv10の才智のワサビ、Lv8の機敏なワサビの3体だね。うん、昨日私のライオンを殺した忌まわしき3体だ! 他に敵は……特にはいなさそう?


「才智さえ仕留めてしまえば、行けそうな気がする範囲ですね?」


富岳 : 確かにこれならいけそうだな。

G : 昨日倒してたのが、地味に大きいか?

サツキ : ミナトさん、大丈夫かどうかの判定を!

ミナト : え、私がやるの? まぁそれ自体は良いけど、サクラちゃん的にはどう?


「あ、ミナトさんが確認してくれるなら助かります! でも、良いんです? あんまりそういう頼り方はしたくないんですけど……」


 今回は安全策を取りたい状態だから嬉しい内容ではあるけど、視聴者さんに安全確認を任せきりにはしたくないもんね。ミナトさんも、その辺で頼り切る真似は許そうとはしてなかったし。


ミナト : うん、そこはそうだよね。まぁそういうのは頼まれても、何度もはやらないよー! 流石にこのタイミングでランダムリスポーンはちょっとあれだから、今回は特別で!


「なるほど、今回は特別ですか! そういう事なら、今回はお願いします!」


 私としても何度も全面的に頼る気はないから、そこについては問題なし! もし危険そうだとミナトさんが判断すれば、今回はこのワサビ達はスルーしよー!


ミナト : さて、それじゃ少し水場の中に入って、周囲をグルっと見てくれる? ちょっとゆっくりめでお願いね! 水の中や上空の方も忘れないように!

咲夜 : おぉ、ミナトさんによる敵の確認!

イガイガ : 看破にかからない敵とか、普通に見つけそうだよな。


「周囲をグルっと見て回ればいいんですね! えいや!」


 ワサビが植わってた浅い水の中に入って、敵のワサビに近過ぎない程度の位置で周囲を見渡していく! 水の中を覗き込んだり、上を見上げたりしながら確認していくのさー!

 一応自分でも何かいないかちゃんとチェックしながら見回していこー! 頼るからといって、私自身は何もしなくていいって訳じゃないからね!


「やってきましたよ、リベンジの地!」

「リベンジの回数、多いね?」

「そりゃそれだけ死んでますからね!」

「誇らしげに言う事?」

「はっ!? 言わせたの、作者さんですよねー!?」

「いやいや、サクラが自分から言ったよね?」

「誘導してましたよねー!?」

「うん、まぁそうだね」

「あっさり認めましたよ、この作者さん!?」

「まぁ死にまくってるってサクラも認めたしね」

「うぅ!? 否定が出来ない!? 私がいくら死んでも、応援してくれるという方はブックマークや評価をお願いします!」

「あ、遂にそこを使うんだ?」

「はっ!? 謀りましたね、作者さん!?」

「さて、次回は『第230話 ワサビ軍団』です。お楽しみに!」

「ふっふっふ、首を洗って待っていてくださいよ、ワサビども!」

「ワサビの首ってどこ?」

「そういう意味じゃないのを分かって言ってますよねー!?」

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あっちのオンライン版は自力での電子書籍版もありますので、よろしければどうぞ。

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これまでの第1巻〜第19巻はこちらから。
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― 新着の感想 ―
[一言] 水の中にアマガエルがいたりして(笑) わさびがワラワラ.......いいな.......
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