第189話 耐久性の強化
ふぅ、なんとかスッポンを倒して無事に生還! それにしてもHPがギリギリで焦ったよー! さてと、果物で3割くらいまで回復させたとはいえ、まだまだ危険水準だからゴロンと横になって寛ぎだー!
ゲームの中だから汚れても問題ないし、看破を発動して周囲を警戒しながら休めばいいや!
「『看破』! とりあえず休憩です! スッポン、恐ろしい敵でした!」
流石はLv3なだけはあったよ! 私のLvの3倍なだけはあったね! うん、言い方を変えて大げさにしてみたけど、普通に考えたら単なるLv2差だったけど!
「それにしても、強烈の敵の攻撃は痛いですねー」
ここは大真面目に低いままの堅牢を少し補強した方が良いかも? 今って進化ポイントはいくらになったのかな? 進化してもそこそこ残ってたはずだし、使っちゃっても問題はないはず!
ミツルギ : それなら堅牢を上げとくか? 回避に専念する場合なら無理に上げなくても良いんだけど、まぁどうしてもさっきみたいな事故はあるからな。
イガイガ : さっきは看破の効果切れだったけど、地味に効果中でも確認出来なかった可能性はあったし……。
金金金 : え、そうなのか?
「ちょっと待ってください!? 看破で確認出来ない事ってあるんです!?」
てっきり看破の効果が切れてたから見落としたのかと思ってたけど、そうじゃなかったの!? そんな敵がいるなんて初耳なんですけどー!?
ミナト : 看破はあくまでも視界に見えてる範囲が効果範囲だからねー。
G : だー! 盛大に遅れたー! あぁ、やっぱり進化は終わってたか……。てか、今日は妙に視聴者多いな?
「あ、Gさん、こんばんはー! 未成体への進化はもう済んじゃいましたね。今はちょっとスッポンとの戦闘でHPが減っちゃってるので、回復中ですよー!」
Gさんもやってきたし、いつもコメントしてくれている人は大体来てくれたのかな? うん、多分そうなはず! というか、いつの間にか視聴者さんが250人を超えてた! そこを意識し過ぎると動きが変になりそうだから、意識し過ぎない方向で!
「えっと、看破の話でしたっけ。ミナトさん、見えてる範囲ってどういう事です?」
ん-? そういう効果なのは分かってるけど、具体的にどういう意味なんだろ? スッポンは見えていても見えている事にならないの?
ミナト : えっと、簡単に言えばさっきみたいに草で隠れてて視界に入ってなければ、その敵は看破では見つけられないの。
チャガ : そういう条件だから、場合によっては戦闘になるまで存在に気付かないって事もある。
咲夜 : というか、さっきのがまさしくそうじゃね?
ミナト : そうなるねー! 流石に視界に入ってなければ、私達でも見つけられないからさ。少しでも体の一部が見えてたら看破の効果は出るし、普通に見つけられるんだけどね。
「あ、全身が完全に隠れてたら駄目なんですか! それは、危ないですね……」
そっか、私が気付いてなくても視界に入ってれば看破の効果はあるけど、そもそも草むらとかに完全に隠れてたら看破でも見つけようがないんだ! うーん、地味に知らなかった仕様だね。
G : あー、この辺でその話って事は、スッポンを踏みつけた感じ?
神奈月 : まさしくその通り。
こんにゃく : なるほど、こうやって何かしら実際に引っ掛かってからの説明って形のアドバイスはありなのか。
イガイガ : それがいつもの感じだなー。
名無しのカカシ : ふむふむ、何となく流れは把握。
「そうなると、本格的に少し堅牢は上げておいた方が良さそうですねー!」
今回は強烈なスッポンで特に攻撃力が高かったような気もするけど、また同じ事が発生しないとも限らないもんね! そこで戦わずに逃げるという選択肢もあるんだろうけど、倒せる相手に攻撃されたら反撃はしたいもん!
それに未成体からは、ここまでで足りてないステータスの強化にも力を入れるのが良いみたい事は言ってたもんね! 得意な部分だけを伸ばすのもありなんだろうけど、堅牢が低いのは前から気になってたんだから、そこに手を入れようじゃないですか!
「えっと、今の進化ポイントは……おぉ、24もありますね! あれ、これだと第7段階のスキル、1つなら解放出来そうですね?」
うふふ、思った以上に進化ポイントがあるから、そういう選択肢もあるよね! よーし、折角だから器用のスキルツリーと知恵のスキルツリーを見てみよー!
ミナト : んー? 今のサクラちゃんの解放状態だと、ステータス強化だけじゃない?
いなり寿司 : あー、そうだっけ?
富岳 : 確かそのはず……?
「あ、そうなんですか?」
とりあえず他のも見ていきたいし、実際にスキルツリーを確認していこー! という事で、まずは器用のスキルツリーを開いて、獅子咆哮の先の部分を確認!
「あー、ここは『器用+10』ですね……。その先にある『獅哮衝波』が気になりますけど、今すぐ取るのはちょっと厳しいですかー」
第7段階で20、第8段階で25も進化ポイントを消費するんだしね。未成体への進化と同等の消費量は進化したてだとちょっと厳しい! 『器用+10』なら他のルートの第5段階と第6段階にもあるもんね。
「とりあえず今はこれは諦めましょう! それじゃ知恵のスキルツリーも確認してみますねー!」
という事で、今度は看破の先も確認! むぅ……こっちも『知恵+10』だったし、ちょっと期待外れ……。でも、ある意味これで堅牢の強化が脱線しなくて済むかも!
チャガ : そういや第6段階でスキルになってるやつの先の第7段階は基本的にステータス強化だったな。
こんにゃく : 言われてみたらそうだった気が?
ミナト : あ、そっか。そういえばそうだった!
金金金 : 割とみんな忘れてるんだな?
ミツルギ : この辺、前のスキルツリーの方を解放していく事が多いから、順番がな……?
金金金 : あぁ、なるほど。
「そうなるんですか! 確かに前のスキルツリーの解放をしていったら、忘れそうではありますよねー!」
ただでさえ6種類のスキルツリーにそれぞれ4ルートあるんだから、直接見ながらやらなきゃ分からなくなるよね! あ、種族によって内容も変わるから、もっと実際の内容は多い? うん、まぁ実際にスキルツリーを見ながら考えれば良いから、そこは気にしなくていいや!
「さてと、それじゃ本命の堅牢のスキルツリーを見ていきましょう!」
ふふーん、今度こそ堅牢の強化をしていくのですよ! えーと、すぐに解放出来るステータス強化は第3段階の『身構え』の先と『体当たり』の先の2つだね。この辺は屈強を強化した時と同じ! さてと、どう解放していこうかな……?
「決めました! 第3段階は両方解放する事にします!」
進化ポイントには余裕があるから、ここで『堅牢+7』を2つ解放して堅牢を14上げるのもありだよね! 第3段階なら解放に必要な進化ポイントは5だから、両方を解放しても10で済むのですよ!
ミツルギ : お、そういう感じでいくのか。
咲夜 : その先のスキルはどうすんの?
水無月 : えっと、その先って『踏ん張り』と『突撃』になるの? その更に先で分かれてる?
チャガ : あぁ、第4段階のスキルはその2つだな。
サツキ : サクラちゃん、その辺はどうするのー?
「そっちも気にはなるんですけど、とりあえず少ない進化ポイントで解放出来る第3段階のステータス強化は全部やっていこうかなーと思ったんですけど、マズいです?」
未成体の上限Lvがいくつか分からないけど、多分成長体の時よりも上がってる気がするんだよね! 幼生体から成長体に進化した時がそうだったし、それなら最低でもLv20を超えるはずだし、Lvが上がった時に手に入る進化ポイントも増えてたし、そこまで無茶な事ではないはず!
ミナト : その辺は大丈夫だよー!
ミツルギ : むしろ、その辺はしといた方がいいやつだな。
水無月 : おー、そうなんだ?
いなり寿司 : なるほどなー。
「問題はないみたいですねー! それじゃ解放をしていきます!」
ふふーん、私の方針はダメどころか推奨っぽいね! うふふ、それじゃまずは『身構え』の先の方から!
<『堅牢』第3段階:ステータス強化『堅牢+7』を解放しました>
これで片方は解放完了! そしてもう片方も解放ですよ! いっけー、私のライオンの丈夫さ強化!
<『堅牢』第3段階:ステータス強化『堅牢+7』を解放しました>
「とりあえずこれで堅牢のステータスは14増えましたね!」
これで1割以上のステータス強化になったから、かなりマシになったはず! うふふ、こうやって育成していくのもゲームの醍醐味だよねー!
サツキ : サクラちゃん、少し丈夫になりました!
ミツルギ : これでかなり違うはずだけど、それでもまだ低めではあるだろうな。
いなり寿司 : えーと、90前後くらいにはなった?
ミナト : 多分、88だと思うよー! あ、サクラちゃん、未成体でもLvアップでのステータス上昇幅は同じままだからねー!
チャガ : というか、Lvアップでのステータスの上昇幅はどの進化階位になっても変わらん。
富岳 : 進化ポイントの入手量は増えるんだがな。
「あ、そうなんですか!?」
Lvアップで貰える進化ポイントが増えたのは分かってたけど、進化してもステータスの強化幅は変わる事がないんだね。あ、だからこそ未成体ではその辺を補うようになってる感じなのかな?
よーし、そういう事ならまだもう少しHPの全快まではかかりそうだし、残ってる進化ポイントは14あるし、他にも解放していこうっと!
「ふっふっふ、私のライオンは硬くなりました!」
「ようやくぶっちぎりで低かったところが補えたね」
「そうですよねー! これで死ににくくなりましたよね?」
「少しはね。まぁ死なない保証にはならないけど」
「そこは保証してくださいよ!?」
「……すぐに色々と見落とすのに、無理じゃない?」
「そこは看破の性能を強化してくれませんかねー!?」
「自力でどうにかしようって気はないんだ!?」
「看破も私の力ですので!」
「まぁそれが間違ってるとは言わないけども……」
「という事で『看破』の超絶強化を期待という方はブックマークや評価をお願いします!」
「そこは普通にスキルのLv上げをしてくれない? Lvが上がればそれなりに強化は入るから」
「あ、それもそうですね!」
「という事で、次回は『第190話 残っているのは』です。お楽しみに!」
「残っているってなにがです?」
「スキルツリーの第3段階の未開放項目」
「あ、そこですか!」