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第181話 プレイ開始までに


 今日の分の配信を開始した。開始したけど、既に50人程見に来てるー!? あわわ!? 開始早々から凄い事になってるよ!?


水無月 : 初見です!

こんにゃく : アーカイブはまだ追いつけてないけど、とりあえず最新から待機。モンエボはクリア済み!

ケースケ : このゲームはやった事ないけど、アーカイブは軽く見てきたら期待。

ずっと寝ていたい : 待機中っぽいけど、何故無言?

名無しのカカシ : 狼狽っぷりがなんか可愛い。


 他にも初見の人からのコメントが色々とー!? ぎゃー!? 何か、何かしゃべらないと!?


「えーと、えっと!?」


 あれ? 私、今までどうやって喋ってたっけ!? 頭の中が真っ白になるー!? これじゃ机の前に正座してる狐っ娘の置物みたいになってるよ!?


金金金 : おっす、サクラちゃん。なんか凄い事になってるけど、落ち着けー。

ミナト : サクラちゃん、落ち着いてー!


「はっ!? あ、金金金さん、ミナトさん!」


 いつもの2人だー! 今のでなんか凄いホッとした! 私の配信に筈なのにアウェー感が凄いんだもん! コメントはしてないみたいだけど、イラスト絡みで知ってる有名どころの人が何人かいるんだもん!


名無しのカカシ : なんか凄い一気にアバターの表情が変わった!? 表情豊かだ!

ずっと寝ていたい : 一気に安心した感じがある?

黒月 : おーい、いきなりこんな調子で大丈夫か?

ケースケ : 見た範囲のアーカイブじゃ、受け答えは普通にやってたけどな? プレイは普通じゃなかったけど。

ミナト : その辺は急激に話題になっちゃって、混乱しちゃってるだけだからね! それに、このアバターはサクラちゃんの自作だよ!

金金金 : というか、なんで企業案件とかの疑惑が出てんの?

黒月 : ……こりゃ変に邪推し過ぎただけか?


 正直、すごいやりにくいー! 初見の人の割合が多すぎるよ! でも単純に私の配信に興味を持ってくれてるみたいな人もいるし、ここで頑張らないと! 気合を入れて、向き合うよ!


「えっと、ちょっと戸惑っててごめんなさい! 今日は初見の方も多いみたいなので、あらひゃめて……噛みました……」


 うぅ、今のは恥ずかしい!? 思いっきり噛んだー! え、VR空間で噛んだ事とか今まで覚えがないのに、なんでこのタイミングで!?


黒月 : VR空間で噛むって出来たのか。

こんにゃく : めっちゃ緊張してれば、誤動作を起こすってのがあったはず?

水無月 : 珍しいものを見た。

名無しのカカシ : 初々しいですなぁ。うん、可愛い。

金金金 : 恥ずかしがってる狐っ娘アバターもいいですなぁ。

ミナト : 金金金さんまで、今そっちに行ってどうするの!?

富岳 : なんかすげぇ事になってんな……。

イガイガ : うおっ!? なんじゃこりゃ!?


 あ、富岳さんとイガイガさんも来た。ふー、本格的にちゃんと落ち着かないと、このままじゃまともに配信が出来ない! よし、一旦立ち上がって、大きく深呼吸! すー、はー!


「ふぅ……。改めまして、モンエボの初見プレイの配信をしているサクラって言います! なんだかたくさん来ている初見の方々、よろしくお願いします! なんか企業案件とか話題に出てたのは知ってますけど、そんなものはありません!」


 むしろそんなものがあるのであれば、堂々とやりますとも! それこそ、今からでも来るのなら宣伝するよー! 私の配信でなんの宣伝をするのか、全く分からないけども! ゲームの本編をやってる間には何もできないしね。


イガイガ : まぁ最初から見てれば分かるしなー。

ミナト : 初回とか、企業が用意したのなら酷い状態ではあったもんねー!

富岳 : あぁ、確かにあれは企業が用意してたなら雑にも程があるな。

金金金 : 俺は危うく通報されかけたしなー!

ミツルギ : そういえばそんな事もあったな。おっす、サクラちゃん。

黒月 : ……何があったんだ?

ケースケ : アーカイブを見てみたら分かる。というか、変に疑いをかける前に見るべき。

こんにゃく : それは同意。まだ全部は見れてないけど、初めだけでも色々凄いぞ。

サツキ : そうだよー! 私のサクラちゃんは凄いんだから!


「私はサツキさんのものになった覚えはないですけどねー!?」


サツキ : そんなバッサリと!?

ミナト : あ、そういえば昨日サツキさんのお勧めしてたお煎餅、試食データで食べてみたけど美味しかったから、注文したよー。

ミツルギ : あれ、美味かったぞ。俺も注文した。

サツキ : おー! それは良かったよ!


 うんうん、あのお煎餅は美味しいもんね! というか、元凶の姉さんがいつも通りでそこはホッとしたよ! ふぅ、なんか少し調子が戻ってきたかも!


黒月 : なんかこの配信、身内感がすげぇな……。

金金金 : ちょっと待て。初見でやってきて、いきなりその言い草って何様?

ケースケ : 同じ初見としても、その言い方はどうかと思うぞ。

こんにゃく : 難癖を付けたいだけの奴はどっかいけ!

黒月 : へぇ、こうも初見からでも擁護が出てくるのか。色々怪しいもんだな。

富岳 : おい、喧嘩売ってんのか?

黒月 : おー、おー、怖い怖い。


「ちょ、ちょっと待ってください! コメント欄で喧嘩は止めてもらえますか!?」


 わわっ!? なんか変な流れになってきちゃった!? え、これはどうしたらいいの!? え、これってこれ以上酷くなる前に黒月さんをブロックとかした方がいい!?


ミナト : ストップ! ストーップ! これ以上変に騒ぐなら通報するしかなくなるよ?

黒月 : あー、もうなんか白けた。もういいや。

サツキ : サクラちゃん、塩を撒けー! 塩ー!


「えぇ!? 塩はありませんよ!?」


 なんというか嫌な感じの人だったけど、なんだろう? 確か今の黒月さんって姉さんのファンって形で気にしてやってきたんだよね? その姉さんに嫌われたっぽいけど、良いのかな?

 うん、とりあえず今の人はいなくなったけど、ブロックには入れておこう。 戻ってきて雰囲気を悪くされるのは嫌だし……言い争いになる前にさっさとするべきだったかも。


水無月 : なんか見苦しい所を……。

ケースケ : あんなのばっかじゃないから、警戒しないでくれー!

こんにゃく : なんか、すまん……。

ミナト : サクラちゃん、あの手のは気にするだけ無駄だから、変な流れになりそうだったらすぐにブロックでいいよ。他のみんなも、変に煽られないように!

富岳 : ……すまん。

金金金 : サクラちゃん、すまん……。


「あ、他の方が悪い訳じゃないのは分かりますから大丈夫ですよ! 私の方もしっかりと対処しないといけなかったですし……」


 今のは皆さんが言い争いになる前に、私が強硬手段でも排除するべきだったもんね。それに何かトラブルがあったら姉さんの旦那さんの方で対処してくれるみたいだし、そこは次から毅然と対応しよう! 私自身もだけど、他の人達が楽しめる状態を守らないとね!


 あ、なんか変な流れになったので妙な緊張感は薄れた気がする? 変な人も来てたけど、他の人は荒らすつもりで来てる訳じゃないのが分かったのが大きいのかな? きっかけは姉さんのやらかしだったけど、私の配信自体に興味を示してくれてる人もいるみたいだもんね。


「そろそろ18時になりますし、今日の配信をやっていきましょう!」


 ふふーん、これは怪我の功名って言えばいいのかな? さーて、それじゃライオンの未成体への進化からやっていこー!


水無月 : あ、アバターの笑顔が可愛い。

名無しのカカシ : 確かに。

金金金 : そうだろう! そうだろう!

ミツルギ : なんで金金金さんが誇らしげ?

サツキ : それでこそサクラちゃんだよねー!

富岳 : これだけ初見の人がいるなら、ネタバレ厳禁の忠告はしといた方が良いか?

ミナト : 確かにそれはそだねー!


「あ、それはそうですね。うーん、それならどうしましょうか?」


 モンエボ自体をやった事も無い人もいるみたいだけど、プレイ済みの人もいるっぽいしね。私としてはネタバレ禁止は大事な部分だから、そこはしっかりと伝えておきたい!


こんにゃく : なるほど、ネタバレ厳禁なのか。

水無月 : 未プレイだから問題なし!

ミナト : サクラちゃん、昨日の巻き物を出すと良いよー! それを机の上に置いておく感じでどう?


「あ、そうしましょうか!」


 昨日みたいに上に浮かばせるとモンエボのプレイ中だと位置的に映らないけど、机の上なら私の胸元辺りにある感じになるだろうから、あんまり邪魔にはならないよね! という事で巻き物を出して、『ネタバレ厳禁』と表示して、机の上に設置! ただ置いただけだと自立はしないから、机の上で僅かに浮かせた状態で!


「こんなものでどうですかねー?」


ミナト : うん、バッチリ!

イガイガ : 良い感じだぞ。

いなり寿司 : お、これから開始ってとこか。

咲夜 : 間に合ったか!


 おぉ、いなり寿司さんと咲夜さんもやってきた! うん、この感じならいつもの調子でやっていけそう! とりあえずネタバレ厳禁の告知もこれで良さそうだね。


「挨拶も出来てなかった人もいましたので、まとめてになりますけど、皆さんこんばんはー! それでは今日のモンエボのプレイ開始です!」


 という事で、よーし、頑張るぞー! まずはライオンの未成体の進化からやっていくのです!


「さーて、それじゃプレイ開始です!」

「あれには触れないの?」

「もう忘れ去りたいので、スルーしてもらっていいですかー?」

「……まぁその気持ちは分かる。スルーしとこうか」

「それでお願いします! それにしても新規の視聴者さんが一気に増えました!」

「ここから定着してくれるかどうかは、サクラ次第だからね?」

「確かにそれはそうですよね! という事で、私、サクラにこれからも頑張れと応援してくれる方はブックマークや評価をお願いします!」

「まぁ、頑張って!」

「はい! とりあえず未成体への進化からですねー!」

「そういう事で次回は『第182話 未成体への進化の配信6回目』です。お楽しみに!」

「進化回、いきますよー!」


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[一言] どこにでも湧いてくる 〇〇勢.......(笑)
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