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第164話 成長体のLv上限へ


 うがー! バッタの姿が見つからないから、マップに表示されている場所の付近を適当に爪で攻撃しまくるのです!


「これって、どうやったらダメージが入ったかどうかが分かるんですかねー!?」


 なんかHPの表示を隠すみたいなスキルを使ってるみたいなコメントがあったけど、HPが見えないと変化が分からないよ! えっと、確か『隠れ身』とか言ってたよね。


ミツルギ : 『隠れ身』なら何かの方法でダメージを与えたらその時点で解除になるぞ。

イガイガ : 通常攻撃を当ててしまえば、それで問題なし!

富岳 : 放電を無作為にばらまくという手もあるが、まぁお勧めはしないな。

G : でもこの状況って……まぁ良いか。悪い状態でもないし。

ミナト : 確かにそうだねー。今の状況でこれなら、ありはあり。


「あ、そういう感じなんですね! 」


 右目が盲目の状態異常のままで視界が狭くなってるのが面倒だけど……あ、解除になった! おぉ、右目を開いてみたら、普通の視界に戻ったー!


「ふっふっふ、これで私の視界は復活です! それじゃバッタを炙り出し――」


<成長体を撃破しました>

<進化ポイントを1獲得しました>


<サクラ【器用なライオン【雷】】が成長体:Lv20(上限)に到達しました>

<基礎ステータスが上昇します>

<進化ポイントを2獲得しました>


 あれー!? なんか通常攻撃で適当に草むらを薙ぎ払ってたら、バッタのHPの表示が出てきて、その次の瞬間に放電が勝手に発動して、バッタが死んじゃった? え、なんで?


「はっ!? そういえば、溜めてる最中に何かに当たれば発動するんでした!?」


G : やっぱり、そうなるよなー。

金金金 : あ、そうなるのか。

咲夜 : あー、そういやそういう仕様か。

ミツルギ : 放電が勝手に発動する条件は、正確にはダメージ判定が発生する何かに当たった場合だな。

富岳 : 例外としては、サクラちゃんがよく使ってる岩にぶつけるとかは除外になる。まぁ自発的な行動で初めてダメージが出る場合は例外と考えたらいい。

ミナト : 逆にこっちからダメージを与えられる対象は問答無用で、勝手に発動しちゃうからねー!


「そういう基準なんですね!? 了解です!」


 そっかー、だから普通に草むらを攻撃してただけでは放電は勝手に発動しなくて、バッタに当たって初めて発動したんだね!

 というか、この戦法意外と良くないですかねー? 溜めながら、爪での通常攻撃をして、その追撃として放電! あ、でも近接でのスキルが使えないし、やっぱり微妙?


金金金 : なんというか、そういう性質の新たなスキルっぽく見えるな。あー、もしかして今みたいなのが、オンライン版のあれの原型か?

サツキ : あれってなーに?

ミツルギ : あぁ、属性ありのあの手のスキルか。

富岳 : 言われてみれば、確かにそうかもな。

ミナト : んー、ここでオンライン版の話をするのもねー?

金金金 : そりゃそうだ。これは失礼。


 姉さんも聞いてるけど、あれってなんだろ? うーん、ミナトさんも言ってるけどオンライン版の話をされてもさっぱり分からないよ。まぁ話は切り上がったみたいだし、元の話に戻そう!


「というか、よく考えたらLv20に上がってますよ! ちょっと今のは倒したって気がしないのでやり直しを要求します!」


 成長体最後のLvが上がる瞬間が今のって酷くないですかねー!? ここはドーンと見事に敵を討伐したとこで上がって欲しかった!


咲夜 : やり直しって、誰に要求すんの!?

神奈月 : でもまぁ、今のは言いたくなる気持ちも分かる。

いなり寿司 : 見失った敵を探すとこでトドメだったもんな。

サツキ : サクラちゃん、ドンマイ! そういう事もあるさー!

チャガ : まぁ無事にLv上限に達したしな。おめでとうと言っておこう。

金金金 : サクラちゃん、最後こそ変な形にはなったけど、それでもナイスファイトだったぜ!

ミナト : そうそう! もう済んじゃった事より、これからの事を考えよ! ほら、エリアボスのタカを倒すんだしね!


「確かにそれもそうですね。なんか悔しい気持ちもありますけど、負けた訳じゃないし、むしろ目標は達成なので良しとしましょう!」


 今日の配信の見せ場としては、エリアボスのタカの討伐になりそうだもんね! 未成体への進化は……時間が足りたらになりそう。少なくとも今日はあのタカを倒す方が優先だー!


咲夜 : そういや、進化ポイントっていくつになった?

ミツルギ : あ、もしかして『捕食回復Ⅰ』が解放出来るか?

ミナト : えっと、今は進化ポイント52のはず? 合ってたら解放出来るかも?


「あ、少し確認してみますねー!」


 そっか、まとまった数の敵との乱戦と連戦だったもんね。今の進化ポイントは……おぉ、52になってる! やった! これなら第4段階の解放に必要な分の7消費しても、進化には足りるよ!


「進化ポイントは52になってるので、『捕食回復Ⅰ』を解放していきましょうー!」


 うふふ、このタイミングですぐに解放出来る状態になったとは思わなかった! でも、これで捕食攻撃でちょっととはいえHPが回復出来るようになるのです!


咲夜 : あ、やっぱり足りてたんだな。

サツキ : よーし、解放をやっちゃおー!


「はーい! それじゃやっていきますねー!」


 という事で、生命のスキルツリーを表示! ふっふっふ、今の時点でHPが半分くらいまで減っちゃってるし、『捕食回復Ⅰ』を解放したらすぐに試してみようっと! 


<『生命』第4段階:スキル『捕食回復Ⅰ』を解放しました>


 これで解放は完了だー! 進化ポイントはこれで進化に必要な分しかないけど、とりあえずはそれでよし! えっと、話してる間に看破の再使用時間は過ぎてたね!


「それじゃちょっとお試しも兼ねて回復を試してみますね! 『看破』!」


 回復量を確認したいだけだし、普通の敵じゃなくて一般生物で試してみようっと! Lvが高めの敵と戦ってHPが減っても意味がないもん! とりあえず看破で一般生物を探して回復だー!


咲夜 : お、早速実験か。

金金金 : これ、一般生物を食べた時の回復回数の上限との兼ね合いってどうなんの?

ミツルギ : 別カウントだなー。『捕食回復Ⅰ』には回数上限は特にない。

ミナト : まぁその分、回復量は少ないけどねー。


 あ、特に回数制限ってないんだ。ふむふむ、一般生物を普通に食べたら10回復くらいだから、1でも回復してくれたら1割増しだよね! ……ほんと、無いよりはマシ程度かも?


「あっ、一般生物のネズミを発見です! とりあえず今回は何もなしでいきます!」


 スキルで噛みついた時の回復量の方が多いみたいな話は聞いたけど、通常攻撃でどのくらい回復するかは見ておきたい! という事で、ネズミに駆け寄ってがぶり!


「んー、回復したHPは11ですか。本当に最小限にしか回復出来てないんですね!」


 さっき考えてたけど、『捕食回復Ⅰ』での回復量は1だよね、これ。うん、本当に回復量は最低限だー! でも無いよりは良いよね!


ミツルギ : どっちかというと、戦闘中での回復手段だからな。

富岳 : 回復量は少ないが、上手く使えば乱戦が乗り切りやすくなる。


「おぉ! それは良いですね!」


 そっか、今みたいな戦闘をしてない時の回復で使うんじゃなくて、戦闘中に敵を攻撃して回復していくだね!


「あ、今度は一般生物のイタチを発見です! 今度はこれで! 『噛みつき』!」


 スキルでの回復量も確認しておきたいし、とりあえず実験なのさー! こっちでの回復はどうだろねー?


「あっ! HPが15も回復しましたよ! スキルの方が5倍も回復します!」


 スキルでの回復量は思ってたより多いよ! これなら、戦闘中での回復に使える気がする! 最大HPが今は540だから、『噛みつき』を使ったら1%近く回復出来る事になるよね!


金金金 : へぇ、スキルだとこれくらいの回復量なら使えそうだな。

ミツルギ : 攻撃の手段は限定されるけど、全く使えない訳じゃない。


「これってもしかして、今ある『噛みつき』以外にも捕食系の攻撃を増やすと良いんですかねー?」


ミナト : うん、その手段はありだよー。回復量の上限は決まってるけど、威力が高いスキルほど回復量は増えるからねー!

チャガ : 噛みつき系のスキルをメインにした育成には、割と重要なスキルだ。

富岳 : そうでない場合は、全然使わない類のスキルになるけどな。

真実とは何か : それが真実である。

ミツルギ : まぁ育て方次第で重要度が変わってくる部分だな。


「確かにこれだとそんな気はしますねー! でも、その辺は進化してから考えましょう!」


ミナト : うん、確かにその方が良いかも?

ミツルギ : 今すぐって焦る必要もないしなー。


 スキルでの利用なら便利そうなのは分かったし、捕食攻撃を増やしていくのはありっぽい! でも、今は防御面の強化が先だし、その辺は順番に! 未成体に進化してから解放されるスキルツリーの内容も気になるしねー!


「さてと、今はとりあえずエリアボスのタカの場所まで戻らないとですね!」


 あそこからは結構離れた位置まで来ちゃってるから、途中で敵を倒しつつ、進化ポイントも溜めていこー! もしそれで進化ポイントが足りるなら、タカの猛攻を防ぐ為に『身構え』を取っておくのもありだよね!


「という事で、作者さんにやり直しを要求します!」

「あ、それじゃセーブデータを消して、初めからこれまでと同じ手順でやってきてね」

「サラッとリセットしないでくれませんかねー!?」

「え、だってやり直しは出来ないし?」

「……ちなみに、今のを実行すれば本当にやり直しになるんですか?」

「なる訳ないね。ランダムリスポーンの位置は間違いなく変わるし、敵の出現位置も一定じゃないから」

「なら、なんで言ったんですかー!?」

「無茶な要求をしてきたから、無茶振りで返しただけ」

「……反論が思いつきません。誰か私の代わりに反論をしてくれるという方はブックマークや評価をお願いします!」

「おいこら、それは完全に意味不明だから!?」

「ですよねー!」

「分かっててやってるよ、この主人公!? あー、次回は『第165話 リベンジの準備』です。お楽しみに!」

「タカは首を洗って待っていろー!」

「それはまだちょっと早いよ?」

「え、そうなんです?」

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あっちのオンライン版は自力での電子書籍版もありますので、よろしければどうぞ。

最新巻はこちら!
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これまでの第1巻〜第19巻はこちらから。
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