第152話 Lv20を目指して
進化ポイントに余裕が出来そうだから使おうかと思ったら止めてくる人と、使っちゃえという人の両方が出てきたよ!? うーん、無駄遣いとも思わないけど、どうしようかなー? こうなると悩むよねー。
金金金 : 悩み顔の狐っ娘アバター。
サツキ : サクラちゃん、迷う必要はないよー! 自由にやっちゃおう! あ、痛!? 散財癖を植え付けるなって、私は散財してない……あー、この間のあれは!?
富岳 : 使い方は自由だが、何事も計画的にな? ゲームの中だから散財しても問題はないが……リアルの金でやり始めると悲惨だぞ?
G : サツキさんって、妙に金持ってる感じなんだけど何やってる人なんだ?
ミナト : こらこら、そういう事をこういう場所で聞くのはマナー違反だよ?
ミツルギ : そうだぞー!
G : ……そういやそうだった。すまん、今のはスルーしてくれ。
Gさんが気になるのは仕方ないと思うけど、流石にそれは教えられない内容だもんね! 姉さんのファンは沢山いるから、それこそここに姉さん目的で人が集まってきそうだし……。それは不本意過ぎる状況だよ!
なんだか姉さんの旦那さんに怒られてるっぽい様子も気になるけど、姉さん何をしたんだろ? うん、内容は分からないけど、ここは反面教師にする方が良い気がしてきた!
「よし、決めました! 進化ポイント45を確保した上で、それを下回らない範囲でスキルツリーの解放をしていく事にします!」
それなら多少使っても問題ないよね! 未成体から解放出来るようになるスキルツリーの先も気になるけど、そっちは確実に必要な進化ポイントは多いはず。進化直後に狙うのは止めておいた方が良いと思う!
咲夜 : ホッと一安心だな。
G : まぁイージーならそこまで無茶な内容じゃないから、それが無難。
サツキ : そうと決まれば、Lv上げだよ、サクラちゃん!
神奈月 : 今はそれ一択になるよなー!
「はい、そうなりますね! 目指せ、Lv20です!」
さーて、進化ポイントの確認は終わったし、これからの方針も決めた! そうと決まれば、ここからは進化を目指してLv上げを開始なのさー!
「それじゃ敵を探していきましょう! 『看破』!」
という事で、索敵開始! ここに始めてきた時の感想は見晴らしが良いエリアだったけど、意外と起伏が多くて死角が多いから要注意! でも、あんまり大型の種族はいないのが特徴だよね。
「あ、Lv18の屈強なユリを発見です! ……屈強なユリって何をしてくるんです?」
綺麗な白いユリが咲いてるけど、屈強? うーん、いまいちイメージが湧かないよ!? あ、でも普通に根で歩いてきた。……やっぱりユリも歩くんだ。
ミツルギ : 生命……HPを吸収してこない単発での根の攻撃は屈強だぞー!
チャガ : もしくは葉っぱでの近接斬撃だな。
「あ、そういうパターンなんですね。わっ!?」
本当だ! 今、ユリが葉っぱで私に切りかかってきた! でも、躱せない範囲の攻撃じゃないから、飛び退いて回避! 起伏があるから飛び退く先には注意は必要だけど、森の中より回避はしやすいね。
「少し距離を取って……『投擲』!」
ふっふっふ、根での移動はそれほど早くはないし、わざわざ私がそのペースに合わせる必要はなーい! Lv差が2あるし、無理せず敵の攻撃が届かない位置から小石を弾き飛ばすのです!
「やった、当たりました! このまま遠距離から仕留めていきます! 『放電』!」
投擲でHPは1割以上削れたし、耐久性はそれほど高くはなさそう! 今の溜めなかった放電でもそれなりに削れたから、変に近寄るよりはこっちのほうが良さそうだね。
富岳 : 格上の屈強相手には遠距離を保って攻撃を選んだか。
チャガ : サクラちゃんは堅牢が低めだから、その方が安全だな。
咲夜 : さっきは止めたけど、進化に必要な分だけ溜めたらスキルツリーは堅牢の解放が良い?
ミツルギ : どうだろな? 俊敏を上げて回避しやすくする方向でもいいし、屈強か器用を上げて威力を上げる方向でもいける。
イガイガ : 生命を上げる方向での耐久性の強化もありだな。
ミナト : まぁどう育てるにしても、方向性はしっかり決めておいた方が良いかもね? 満遍なく上げるのも出来なくはないけど、進化ポイントが無尽蔵に手に入る訳じゃないしさ。
「あ、そういう感じで強化もありなんですね! 『放電』!」
私は普通に堅牢を上げて、少し耐久性をどうにかしようって考えてたよ! そっか、ひたすら回避する方向で行くなら堅牢は低めでもいいし、攻撃を受けながら戦うなら堅牢や生命が高い方が良いもんね。
それと攻撃面を近距離メインにするか、遠距離メインにするかって問題でもあるんだよね。うーん、今の進化先は器用からの進化か、知恵からの進化だから、遠距離メインの方が良いのかも?
「考え出すと悩みますねー! 『放電』! あ、麻痺が入りましたね!」
やった、ユリが麻痺になって動きが止まったよ! うふふ、解析略化の効果ですぐに状態異常が分かるようになってるのは本当にありがたいよねー! そして、これは絶好の攻撃チャンス!
G : お、こりゃ攻撃のチャンスだな!
サツキ : サクラちゃん、いっけー!
「はい! 怒涛の攻撃開始です! 『爪撃』『連爪』!」
攻撃チャンスは逃さない! 一気に距離を詰めて、ユリを4連続で切り裂くのさー! やった、これで一気にHPが半分を切ったよ! というか、私より格上の割に脆くないですかねー?
「あ、もう麻痺が切れました!? ぎゃー!? 1撃が痛いんですけど!?」
うぅ、麻痺が解けてすぐに葉っぱで切りかかられて、連爪の途中だったから避け切れなかった! 3割近く削られるとか、格上にしてもちょっと1撃の威力が高過ぎませんかねー!?
ミツルギ : あー、近接攻撃に特化してる個体か。
咲夜 : サクラちゃん、それは本格的に距離を取って戦った方が良いやつ!
G : 1撃が相当痛いやつだ!
富岳 : Lvが上がってくれば、より進化の特徴が強化されてくるからな。
チャガ : 麻痺も格上になると、効果時間が短くなりやすい。
「あ、そういう感じなんです!? とりあえず距離は取りますね!」
麻痺の効果時間についてはもっと早めに知りたかったけど、まぁこれは軽いネタバレ案件でもあるから仕方ない。次からは敵とのLvの違いにも要注意して戦おう!
「もう1度『投擲』です! ……随分とあっさり当たりますね?」
とりあえずあのユリは近接攻撃以外は全然大した事がないから距離を取ってれば大丈夫そう! ふっふっふ、有利な距離で戦うのは戦略なのですよ!
「だったら、これならどうですかねー? 『咆哮』!」
葉っぱを振りかぶって近寄ってきてるけど、そこを狙って咆哮! おぉ、あっさりと萎縮になってくれた!
金金金 : ……近接攻撃以外、しょぼくない?
ミツルギ : まぁ普通の敵だしなー。
咲夜 : 1体だけなら、ちゃんと回避さえしたらどうとでもなる。
「そうみたいですね! それじゃ今のうちに、近接で一気に削ります! 『振り回し』からの『噛みつき』!」
<『噛みつきLv2』が『噛みつきLv3』に上がりました>
「おぉ!? 噛みつきがLv3に上がりましたよ!」
やった、これで初めてのLv3のスキルが手に入ったよ! うふふ、噛みつきは結構使ってるからねー! 爪撃や連爪もそう遠くないうちにLv3に上がりそうな予感!
サツキ : 噛みつきLv3、おめでとー!
G : 威力が強化されるから、スキルLvも重要だ。
ミツルギ : 使い勝手が良くなることはあっても、悪くなる事はないからな。
「確かに今ので明確に威力が上がりましたもんね!」
うふふ、萎縮になっているユリはもう瀕死なくらいのダメージは与えた! でも、噛みつきの効果はそろそろ切れそうだし、仕留め切れなかったみたい。という事で、咥えたユリを離して、これだー!
「これでトドメです! 『体当たり』!」
<成長体を撃破しました>
<進化ポイントを1獲得しました>
<サクラ【器用なライオン【雷】】が成長体:Lv17に上がりました>
<基礎ステータスが上昇します>
<進化ポイントを2獲得しました>
ふっふっふ、このユリは格上のLv18だったからその分経験値は良かった! そして、格上が相手でも、攻撃は痛かったけどどうにか倒せたよ!
咲夜 : この調子でどんどんLv上げだな!
サツキ : サクラちゃん、ファイトー!
金金金 : 頑張れー!
「はい! Lv20を目指して、どんどん倒していきますね!」
敵のLvが高い方が経験値は良いし、その辺をどんどん狙っていこうかなー! さーて、もう一度看破を発動して、次の敵を見つけるぞー!
「ふっふっふ、順調にLvが上がっています!」
「ご機嫌だね、サクラ」
「Lvが上がるとやっぱり楽しいですもん!」
「まぁそれは分かる」
「ですよねー! そういえば作者さんはゲームってやってます?」
「最近はあんまりやってないなー。金欠だから新しいゲーム機を買うお金が無いとも言う。あと、単純にやる時間があまりない」
「あ、そうなんですか」
「そして昨日息抜きでちょっとだけやろうとしたら、コントローラーのボタンが効かなくなった」
「それ、壊れてますね!?」
「PS3だから、もう10年物だしねー」
「私的にはレトロゲームもレトロゲームなんですけど!? それでは作者さんにドンマイ!と思ってくれる方はブックマークや評価をお願いします!」
「リアルネタを持ってきたのはこっちだけど、それをそこにもっていかないでくれる!?」
「さーて、私はゲームを全力で楽しみますよー!」
「……まぁいいか。さて次回は『第153話 死にまくる事のリスク』です。お楽しみに!」
「え、そんなのあるんです!?」