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第145話 丘陵エリア、探索開始!


 変な遭遇をしたウサギはなんとか倒せた! でも、あのウサギの一撃が結構痛い……。


「むぅ……私のライオン、少し打たれ弱いですかねー?」


 相手が屈強だったというのもあるんだろうけど、1撃で2割も削られると痛いよね。1戦毎に全回復してくれる訳じゃないし、回復アイテムだって無限にある訳じゃないもん。


ミツルギ : まぁ堅牢が一番低いし、生命も特別多い訳でもないもんな。

咲夜 : サクラちゃんの動き方からしても、耐久よりは回避寄りだしなー。

いなり寿司 : 気になるなら堅牢も上げればって言いたいけど、流石に今は進化ポイントを使えとは言えんしなー。

ミナト : 流石に今は進化用に置いといた方がいいもんね。


「うーん、やっぱり今は変に進化ポイントは使わない方がいいんですねー」


 ちょっと耐久性を上げたかったけど、今は本当に進化ポイントに余裕がない状況……。看破を取るのは皆さん的にも雷への適応進化が補いになるからなんとかいけるけど、早いみたいな反応はしてたもん!


「どうしても危なそうなら防御面を強化する事を考えるとして、今はともかくLv上げと丘陵エリアの探索ですね! マップが見れるようになってますし、見ていきます!」


 ふふーん、予想外にすぐに解放になったマップだけど、使えるようになったからには現在地を確認しておきたい!

 という事で、マップを表示! わー、森が……モンブランの森が遠い! 今の位置からは遥か北東の方にポツンとあるよ! まっすぐ進んでたと思ってたマップ解放の為の移動も、グネグネと蛇行しまくってたー! そして何よりもマップ全体が相当広いね、これ!?


「今までのどこよりも広くないですか、ここ!?」


 広過ぎてどこに向かえばいいのかが分からないよ! 現在地、地味にそんな広い所のど真ん中! 恐るべし、ランダムリスポーン!


いなり寿司 : まぁ高台の森の2方面と草原エリアに隣接してる場所だしなー。

サツキ : ここ、いろんな場所と繋がってるしねー!


「え、ここって草原エリアとも繋がってるんです!?」


 あ、そっか。草原エリアの東側が河川域で、その南側が森だったから、そこの南と西に繋がってるこの丘陵エリアは北に行けば草原エリア! という事は、草原エリアに戻る気が無ければ北に行くだけ無駄って事だね!


「とりあえず次のエリアの事を考えるのも早そうなので、今は適当に移動しましょう!」


 そして目指せ、次なる進化! その為にも今は進化ポイント45を目指すのさー! 多分だけど、皆さんの反応的にもうそこまで進化まで遠くはないはず!


サツキ : その意気だよ、サクラちゃん!

金金金 : サクラちゃん、頑張れ!

ミツルギ : あ、そうだ。今なら昼までの時間が……あぁ、あと1時間20分ってとこか。


「あ、本当ですね!」


 マップが解放になったから、昼夜の切り替わりの時間が正確に分かるようにもなってるね! これなら今日の配信の終盤頃には昼間の丘陵エリアを見る事が出来そう!

 もしかしてだけど夕焼けは見れたし、もしかして日の出も見れたりする? 多分聞けば教えてもらえると思うけど、ここは切り替わってくる時間まで普通に頑張ろう! リアルの時間で19時くらいには見れそうな気がするしね!


「それじゃ頑張って探索開始です! 『看破』『放電』!」


 詳細表示のマップは邪魔だから、ミニ表示に切り替えー! 疾走は急停止で速度を落とせるようにはなったけど、ここからは戦闘も普通にやっていくから今は使用しない! その代わりに、戦闘開始直後に威力の強い放電を当てる為に『蓄電』開始!

 とりあえず滑り落ちてきた丘の上まで戻ろうっと! そこから色々と眺めて、気になる方向に行ってみよー!


「さーて、何がいますかねー?」


 とりあえず落ちてきた上まで登ってきた! 今のところ、ウサギを筆頭に小動物みたいなのが多いよね。えっと、看破の効果には……あれ? なんか少し離れた草陰に気になる内容があるよ?


「……Lv5の俊敏なウサギとかがいますね? え、こんなLvの敵もいるんです?」


 格上しかいないと思ってたけど、このエリアってそうでもないみたい? 昨日の実況外でプレイをしてた時は、Lvまで詳しく見てなかった! Lvが低めな敵もいたんだねー!


ミツルギ : あー、でもこの辺の位置にいるのは珍しいな。

咲夜 : その位のLvって草原寄りの場所に多いんだけどなー。

金金金 : もしかして、エリアが広い分だけLv帯も広いのか?

ミナト : そうなるねー! サクラちゃん、進化ポイントを稼ぐチャンスではあるよ?


「あ、確かにそうですね! 放電開始です!」


<成長体を撃破しました>

<進化ポイントを1獲得しました>


 おぉ、ちょっと溜めた放電の1撃だけでしっかりと進化ポイントが手に入ったよ! これは、進化ポイントの乱獲が出来そうな予感な気もしたけど……そんなに上手くいかない気もする! まぁ、それでも良いや!


「何か落とし穴がありそうな気もしますけど、ちょっと進化ポイントを稼ぎに草原エリアの方に向かってみます!」


 多分、乱獲が出来ないような何かがあるような気はするけど、あえてそこに突っ込んでいこう! 死にそうな予感はしてるけど、それまでに進化ポイントは多少は手に入るはずだもんね!

 えーと、この位置からだと北は……さっき滑り落ちた先だった! むぅ、登ってきた意味なかったよ!


いなり寿司 : 落とし穴がありそうだと思ってて、あえて行くのか……。

ミツルギ : サクラちゃんがそう決めたなら、問題はないな。

ミナト : あはは、まぁ進化ポイントを溜めるのにはありかもね?

サツキ : あれ? ここって何かあるんだっけ?

金金金 : 何かありそうだよなー?

咲夜 : 何かあると言っても、何もないと言っても、ネタバレになるネタバレ案件!


「何があっても覚悟の上なので、ネタバレは禁止でお願いしまーす! って、素直に行かせてはくれなさそうですね!」


 滑り落ちたとこを今度は駆け下りようかと思ったら、その先に俊敏なイタチがいるよ。でもLv15だから、私よりは一応格下。うーん、ここは戦うべき? それともスルーして北を目指す? あ、一瞬迷ったけど、根本的に迷う余地なしだよ!


「進化ポイント狙いだけならスルーですけど、経験値も必要だから戦うのみですね!」


 避けるとしたら、状態異常が効きにくい上に相手が使ってくる知恵での進化した敵くらい! 他はLv上げの為にも、ちゃんと倒しておくべき!


「まだ私に気付いてないようなので、これでいきます! 『獅子咆哮』!」


 ちょっと距離はあるけど、なんとか射程圏内……じゃないね!? あれ、これってほんの少し距離が足らなくて当たらない気がしてきた!? ぎゃー!? 獅子咆哮を使うチャンスだと思ったけど、もう少し近付かなかったらダメなやつだった!?


サツキ : サクラちゃん!?

咲夜 : その位置、射程圏外じゃないか……?

ミナト : あらら、焦って発動位置を間違えちゃったかー。

いなり寿司 : イタチが近付いてくるのに期待するしかない。

チャガ : おっす。……なんか来て早々、変な状態になってるな。


「あ、チャガさん、こんばんは! うぅ、イタチさん、もう少しこっちに来てくれませんかねー!?」


 獅子咆哮がほんの少し届かないの! もう少しだけこっちに近付いてくれれば、射程圏内に入って、狙えるの! だから、お願いだから移動してきてー!


「あ、やった! 少し近付いてきました……よ? え、あれ、思いっきりこっちに走ってきてません!?」


 ぎゃー!? 完全に私に狙いを定めて駆け寄ってきてる!? 確かにこっちに来て欲しいとは言ったけども、私に襲い掛かってきてとは言ってないよ!?


「まだ獅子咆哮の溜めが終わってないから、近付いてこないでくれませんかねー!?」


 せめて、溜めが終わってから襲い掛かってきてよー! それならベストなタイミングだったんだけど!


サツキ : そうだ、そうだー! サクラちゃんに襲い掛かるのは許しませんよー!

いなり寿司 : 無茶な事を言ってるな!?

ミツルギ : 言ってる事が一瞬で真逆になったなー。

咲夜 : さて、溜めが終わるのが先か、イタチの攻撃が先か……。

チャガ : まぁ別にキャンセルされる訳じゃないし、無茶という程でもないんじゃないか?

金金金 : 最悪でも攻撃を耐えてから、反撃として獅子咆哮を当てる感じか。

ミナト : この状況からなら、その方向性になるだろうねー。


「うぅ、それしかなさそうです……。早く獅子咆哮の溜めが終わってください!」


 うがー! もう目の前まで迫ってきてるイタチの攻撃よりも前に獅子咆哮の発動は無理そうだけど、何とか耐えて絶対に獅子咆哮を当ててやるのですよ!


「うがー! 思い通りに行きませんね!」

「んー、今回のは要望の方が無茶じゃない?」

「少し近寄ってくれたとこで止まってくれればよかったんですけどねー。なんでそこから襲い掛かってきますかねー?」

「そりゃ、敵だからとしか?」

「まぁそれはそうなんですけど……」

「サクラが射程を間違えなければ、済んだ話でもあるよ?」

「でも、それって襲われない保証はないですよね?」

「それはそうだね」

「なので、私は何もミスはしていません!」

「ミスを無かったことにした!?」

「私にミスは無かった! そう思ってくれる読者さんはブックマークや評価をお願いします!」

「それ、ブックマークや評価をしないでくださいって言ってるようなもんじゃない!?」

「失礼な事を言う作者さんですね!」

「この場合、失礼なのサクラだよ!? ……まぁいつもの事になりつつあるし、別にいいか。さて、次回は『第146話 俊敏なイタチ』です。お楽しみに!」

「イタチの虐殺回ですね!」

「言い方ー!?」

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