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この景色のその先に君がいたなら  作者: 見限られた変人女子。
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あの頃


 「この景色は、とてもきれいだ。」


 小さいころから変わらない、とてものどかな景色。

二人並んで見た景色は、今もあせないままで心に残り続けている。

今、私が追い続けているあの頃の幸福は、すっかり建物の陰に鳴りを潜めてしまった。

建物の陰にすっかり隠れてしまったあの景色は、平和で何もかも忘れさせてくれるようなのどかさを漂わせた美しい景色だった。

君が私の隣で「約束だよ!」と微笑んでキラキラと輝く笑顔を見せる、そんな思い出・・・


 今となっては、その「約束」さえもどんなことだったか記憶にない。

仕事に追われる日々の疲れでそんなことを思い出した。

幼稚園、小学校、中学校、高校、大学と割と平凡に過ごしてきた私も、このご時世では就職氷河期と呼ばれる中で勝ち残ることが出来ず、最終的に内定がもらえたのはブラック企業で有名な企業一つだけだった。

社会人三年目の春、大学進学のために上京してからずっと暮らしていたアパートを引き払い、地元に帰ってきた。

ブラック企業を退職して。

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