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3.条件達成

「.…今日はこれくらいにしとくか」


 スライムを倒し続けること6時間。

 そろそろ日も落ちて暗くなってきてるので、切り上げて帰ることにする。



《スライム討伐》 68/150



 うん、結構頑張ったな。

 1時間に10体以上のペース。


 最初のうちは手間取ってたけど、だんだん慣れてきて、倒すスピード上がってきた。


 それと、想像以上に役立ったのが疲労無効のスキル。

 おかげで、ぶっ続けで倒してても全く疲れない。

 

 このままのペースだったら明日には150体終わりそうだ。



 ◇ ◇ ◇ ◇



「…67、68、よし、ちゃんとあるな」


 家に帰ってまず魔石の確認。


 魔石っていうのは、魔物から取れる石で、これが色んなものの燃料になってる。


 この魔石を集めて、ギルドに持ってって換金するのが冒険者の主な仕事。


 換金率は下がるけど、冒険者じゃなくても売れることは売れるから、とりあえずとっとく。


 まぁスライムの魔石なんかじゃ、大した金にはならないだろうけど一応な。


 ふう、今日は疲れたからもう寝ようかな。


 肉体的な疲労は溜まらないけど、精神的には疲れる。

 ずっと気張りっぱなしだったからね。


 それと、寝てる間にその日の1日分の経験値が一気に入るみたいだから、ちゃんと寝とかないとね。


 大量に倒したからレベルアップしてるんじゃないかな。

 楽しみだ。


 てことでおやすみなさい。





《680の経験値を獲得しました》

《テオ=シェーファーがレベルアップしました》



『ステータス』

 

《名前》 テオ=シェーファー 

《レベル》1→10

《職業》 ダンジョン探索者(シーカー)

 

《HP》 10→19

《MP》 10→19

《物攻》 10→19

《物防》 10→19

《魔攻》 10→19

《魔防》 10→19


《経験値》 50/95


《スキル》ダンジョンキー 

     疲労無効

     鑑定

     アイテムボックス



 ◇ ◇ ◇ 



「うおっ!?すごいレベル上がってる」


 朝起きて自分のステータスを見るとレベルが9も上がってた。


 1日1レベル上がれば上出来って聞いてたんだけど…。


 やっぱり疲労無効がめちゃくちゃ強いスキルだったってことか?


 …まぁ考えててもしょうがないか。


 考えるのはやめにして、今日も昨日と同じ場所に向かう。



 ◇ ◇ ◇ 



 着くと早速、今日一体目のスライムを発見。


 昨日の感覚で斬りかかる。


 スパッ。


 …ん?

 感触が違う。


《HP》 3/10


 スライムのHPを見ると、明らかに昨日とダメージ量が違う。

 一撃で7ダメージも効いてる。


 レベルアップのおかげか。


 もうすでに昨日の俺のほぼ倍のステータスなんだよな。


 攻撃力が増えた分、スライムを綺麗に切れるようになった。


 これは思ったよりも早く終わりそうだ。



 ◇ ◇ ◇ 



 スパッ、スパッ。

《スライムの討伐を確認しました》


 スパッ、スパッ。

《スライムの討伐を確認しました》


 スパッ、スパッ。

《スライムの討伐を確認しました》



《スライム討伐》 149/150



 スライムを見つけ次第、次々と倒していく。


 やっとここまで来た。

 あと一体だ。


 ここまで3時間半。

 昨日と合わせて10時間弱。


 無心でし続けたスライム討伐ももう終わり。


 ラストスライムを探す。


 前方にスライムの影を見つける。

 まだこっちには気づいてないようだ。


 慣れた短剣さばきでスライムを後ろから斬りつける。


 スパッ。


 一撃目がしっかりとスライムを捉えた。


 慌ててスライムが突進してくる。


 スパッ。


 それをかわして逆に攻撃を入れる。


 これまでの経験でスライムの動きは手に取るようにわかる。


 シーン。


 スライムの動きがなくなる。

 

 …討伐完了かな。


《スライムの討伐を確認しました》


《ダンジョンキー(サブル島)の獲得条件を全て達成しました》


 コロン。


 足元に何かが落ちた。


 …鍵だ。


 鑑定する。



『隠しダンジョンの鍵(サブル島)』

 サブル島の隠しダンジョンに入るための鍵。サブル島内の全ての場所で使用可能。



 よし、ちゃんと隠しダンジョンの鍵だ。

 これがあれば入れるってことか。


 …どうやって使うんだ?


 どこでも使えるってことは、今ここでもいいはず。


 ただ、ここには何もない。

 あるのは地面くらい。



 ……地面。

 とりあえずやってみるか。

 

 持ってる鍵を地面にぶっ刺して無理やり回す。


 ガチャッ。


 音が鳴ったと思ったら、突然鍵を刺した所の周りに穴ができた。


 穴というかゲート。


 いかにも異次元に繋がってそうな感じのゲート。


 …怖いな。


 どこに繋がってるかわかんないし。

 入ったら出られるんだろうか。

 

 ………………。


 …まあ、ここまでやったんだから行くしかないか。

 

 腹をくくって、不気味な穴の中に飛び込んでいった。

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