天才!
「お嬢様は天才だ!」
乗馬や剣技を初めてすぐに先生たちは口を揃えて私を天才だと褒めたたえた。一万人に一人しかいません!!とかね、前からやっているダンスの先生でさえもすごいべた褒め。六歳になってからの上達ぶりがすごい!ってね。それはきっと私がニィナだからね、人格は別物だけど私はニィナだからチートだ何事もすぐに身についてしまう…チートしゅごい。あと前世の記憶もあるのも理由に入ると思うけどチート設定のニィナなら"私"がなにかしらしなくてもメキメキと力をつけていくんだろうけどね。
「くそ…ニィばっかり強くなっていってないか?」
私は日に日にうまくなっているけど、一緒にやっているベリィはいまいちらしい。まだはじめてからそんなにたってないから気にすることはないと思うけど女の子の私よりできないことを悔しがってる。んーニィナがチートなだけだから比べなくてもいいのになぁ…私はニィナとして生きていくけど私は"私"だから客観的にみてるところがあるから、流石だな~って思うだけなんだけどやっぱり男の子だから複雑なんだろうね。
「急に剣技やるーって、すぐに飽きるだろうって思ってたのに俺より強いとか!!」
「まぁまぁ…ベリィなんだからすぐ上手くなるよ」
「…ニィなんか変わったな、誕生日から変だ」
「変?!」
別人なのバレた?!でも、まだニィナは性格悪くない、はず…ワガママでもゲームみたいな感じでは…それにべリエルって今七歳でしょ?そんなにわかるもんじゃないでしょ、多分……。
私は焦った、焦りすぎなくらい…別人だってバレたら追い出されちゃうかも、とか…変じゃないよ!アピールも頭の中で必死に考える。でもベリィの次の言葉は
「大人?っぽくなった、勉強もダンスも飽きたらすぐに投げ出すやつだったのに!」
「……六歳になったから淑女を目指すことにしたの!」
「淑女は剣技なんてやらないぞ」
「私はやりたいのっ!弱いベリィを守ってあげるからね!」
「?!それ男がやることだろ!あと弱くないっ」
「なら勝負だね!ぼこぼこにするんだからっ」
「こっちのセリフだ!!」
タイトル考えるの大変ですね…飽きたら1とかにかえます。