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『TLS第四話』  作者: 黒田純能介
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写真


「そんな…まさか」


浅野が呆然とする。


封筒に入っていた写真には、腹を刺され仰向けに倒れる皇が写し出されていた。


「知っているのか?」


如月の問いに首を縦に振る。


「はい…。この作戦の補充人員であり、布津さんと昔一緒に闘っていた人です…。」


「………」


みるみるうちに如月の表情が渋くなる。


「くそっ…。一体誰が…」


「仕方あるまい。私達だけでやるしかない。…助っ人、というのもあまりアテにできん」


写真を封筒に戻す。懐にしまうと、出口へと歩き出す。


浅野は険しい表情をしていたが、やがて如月の後を追っていった。




浅野が手配した車両に飛び乗り、目的地へと向かう。勿論運転手は『CROW』のスタッフである。


「……はい。はい。了解しました」


浅野が何処かに電話をしている。話が終わり、通話を切った。


「その写真に付いては、現地にスタッフを寄越すので、その時に渡してくれとの事です。…ある程度の調査が済むまで待機になるみたいですね」


「…そうか」


現在、夕刻を回る所である。目的地はそう遠く無い為、到着は夜になった頃であろう。




作戦開始は深夜だな…。




むしろ都合が良い。まさか真っ昼間から目立つ行動も出来ない。このタイミングはおあつらえ向きであった。


―――如月達を乗せた車が、夜の帳の降りつつあるハイウェイを走り抜けて行く。



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