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三ヶ月後
私は傷も癒え、とうに退院していた。
浅野は無事一命を取り留め、意識も回復した。
私はあの後あった事を話し、浅野からは梶浦を倒した事を聞いた。
「よくやった」
とだけ言ったら目を丸くしていたな。
…私が褒めるのがよほど珍しいのか。
退院したらまずは鈍った身体を鍛え直してやろう。
「いやぁ~あの、まずはリハビリからでお願いします…」
滝の様な汗を流しながら言っていた。
楽しみだ。
須藤と敷島は北海道に帰った。
「んじゃ、俺達は帰るわ。ほんっっっと短かったけど、元気でな。何か分かったら北海道南支部まで連絡くれよ」
「……アイツ、純能介が死ぬ訳あらへん!…アンタ、絶対連絡してや!?」
「…分かった。約束しよう」
…コイツ、やけに気にするな…。と思ったが表情に出さないよう気を付けた。
二人は来た時と同じ様に、列車に揺られながら自分達のアジトへと帰っていった。
…あの男の消息だが…。
瓦礫は全て取り除かれたが、結局遺体は上がらなかった。爆風によって粉々に吹き飛ばされたのではないか、と誰かが言っていたが…。
私はむしろ確信した。
あの男が生きている事を…。
月日は流れ行く。
いつか奴が帰ってきた時には、もう一撃見舞ってやろう。
そう、私は心に決めたのだった。




