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『TLS第四話』  作者: 黒田純能介
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崩壊、その後


―――数分後。


ドカァァァァンンン!!


派手な爆音と炎がビルを包む。


ゴゴゴゴゴ……。


ビルが、崩壊していく。


一つの組織が、終焉を迎えたのだった。



―――そして、翌朝。


『CROW』が抱えている病院の一室。そのベッドの上に如月の姿があった。


『昨夜未明にあった中央区、セントラルビルの爆破倒壊ですが、深夜であった為死者、行方不明者は僅かとみられています。警視庁ではテロとみて調査を進めると共に…』


ブツッ。不機嫌そうにテレビのスイッチを消す。


如月はリモコンを放り出すと、窓の外を見やる。太陽は既に昇り、ビル群を陽光で照らしていた。




…私は首領を追い詰めた際、突如現われた男に気絶させられ、気が付いた時には既にここに寝かされていた。


何でも、ビルから離れた私達の組織の詰所に倒れていたらしい。


浅野も一緒だったらしいのだが、重体であった為先に搬送され、現在も集中治療室で治療中である。


…恐らくは私を気絶させた男が運んだのだろうが…。真意は分からない。そのまま放置すれば始末も出来た筈なのに…。


ヤツラとの闘いは終わったが、謎は山程残された。


…釈然としない。だが、一つの脅威は去った。それは喜ぶべきだろう。


一階で現われた二人、…確か、須藤と敷島と言ったか。


あの二人は無事脱出していた。私の病室にも顔を出していたが、




『やっぱウチ、見に行くわ!』


『止めとけって!今行ったら警察やらマスコミやらがわんさか居るっての!』


うがぁぁ、と吠える敷島をはがい締めし、本部へ顔出してくるわ、と須藤が出ていったのが少し前。




……あの人数相手に無傷だと言う事は、相当な手錬なのだろう。世の中には上が居るものだ。



浅野に関しては重体。発見された時には、全身血まみれの出血多量に加え、全身に裂傷が走り、更に右胸に抉った様な傷があったそうだ。途中経過で聞いた話では、その傷が一番酷いらしい。


奴には何としても生きて貰わねばならん。


梶浦がどうなったかを確認せねばな。



…梶浦と言えば、あの女の行方は掴めなかった。首領の部屋に踏み込んだ時も姿は無かった筈だ。


狡猾そうな奴の事だ。生き延びて、また襲ってくるに違いない。その時こそ、決着を着けてやる…!



……後は、あいつか。


第一陣の捜索隊からは、それらしき遺体は出ていないという事だ。引き続き捜索はする、との事だったが…。


…奴が死ぬとは思えない。その内姿を表すのではないかと私は踏んでいる。それがどういう形になるかは分からないが…。



同時に、首領の生死も確認されていない。これはこれで問題だが…。少なくとも生きていたとしても、本拠地が崩壊したのだ。しばらくは動く事も出来ない筈…。


もし。再び私達の前に立ちはだかるならば…。


容赦はしない。


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