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イヌの散歩

作者:桜宮 雨

 ショッピングモールにいるカップルって、傍から見ると滑稽だと思う。

 いい年した男が、女の後をチョロチョロと付いて回っている光景を見ながら、ふとそんなことを思った。

 女が試着すれば「可愛いね」と言い、疲れた顔をしていたら「ちょっと休む?」と言う。まるで、ご主人様のと犬のようじゃないか。

 挙句の果ては、ご主人様に付いていけなくなって、疲れた顔をして椅子で伸びている。

 イヌならイヌらしく、根性見せろよ。

 そしてまた、ご主人様に呼ばれたら尻尾を振って擦り寄るクセに。


 ご主人様の方は、一体何が楽しいんだろう。イヌの方も、嫌なら帰ればいいのに。

 本物の犬の方が、よっぽど可愛い。ちゃんと自分の欲に素直だから、付いてくる時は本当に嬉しそうだし、嫌な時は全力で抵抗する。決して、つまらないお追従なんて言わない。

 そう、嫌ならご主人様に噛みつけばいいのに。イヌらしく。


 つらつらと考えていると、私の「イヌ」が、息を切らして戻ってくる。

 「お待たせ。ジュースコレで良かった?」

 取って来いと命令した獲物を、自分は飲みたくもないだろうに、笑顔で買ってくる。ご機嫌取りの嘘っぽい笑顔と、褒めて褒めてと輝く瞳がうざったい。

 面白くない。

 「ねえ、つまんないんだけど。」

 そう言うと、目の前のイヌの表情が変わる。

 「ヤバい!」「なんで?」って瞳が物語っている。バッカみたい!

 「噛みついてみなよ。」

 飼い犬に餌をやるみたいに、イヌの方に手を伸ばした。

 その唖然とした表情だけは、合格点かもね。


 イヌの散歩
 (ご主人様にはどこまで忠実?)

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