問題は解決しましたか?
宗田完他
・ミステリアスで、主要人物にあれこれアドバイスをくれる。奇人変人の扱いを受けている。
玄式佳樹
・演劇部部長の男子、喋りがたまにミュージカルっぽくなって鬱陶しいが、根はまとも。
蔵野志郎
・冷静沈着な男子。まともだが怒りっぽい。
宇佐見悠也
・キレモノの男子。キリッとしているが、意見や行動が少し適当で鈍感。(揉め事の張本人)
女子
奏先海真珠
・
東城愛佳
・のほほんとしていて、昭和のオカンのような雰囲気を漂わせる少女。キレるとこわい
広川沙奈
・大人しい少女。ツッコミが鋭く、突き刺さるような一言が怖い。(揉め事の張本人)
配役
奏先(♀)
宗田(♂)
玄式(♂)
東城(♀)
蔵野/宇佐見(♂)
広川(♀)
宇佐見「…(寝ている)」
広川「ねぇ」
宇佐見「…ああ、広川か…なんだよ?」
広川「早くあの紙、出して」
宇佐見「あぁ……すまん、ないな…家に忘れたみたいだ」
広川「あなたね…」
宇佐見「本当にすまん…」
広川「(ビンタ)…約束も守れないなんて本当にクズ、最低、もういいわ」
宇佐見「…ああ、すまん、また明日な」
宗田「揉め事…みーつけた」
宗田「これは報告…しなきゃね」
奏先「ん~…朝だなぁ…」
宗田「奏先サン、おはよう」
奏先「キサマは…超変人基校内に蔓延る(はびこる)ダイ・サスペンス・マジシャンこと…ソウダ・カンタではないか…今日はどうした?」
宗田「いやいや、僕は怪しいけど殺人事件を起こしたこともないし、魔術師でも何でもないから…
あ、そうそう。実はさ昨日、我らが部活にうってつけの名案件を見つけたんだけど」
奏先「なぬっ?!まさか…本当に…ダイ・サスペンスが校内で…起きてしまったのか?!」
宗田「いやいや、殺人事件は起きてないから」
奏先「ふむ…では、校外に住むシュレディンガー・キャットでも迷い込んだのか?」
宗田「そんなことでもないよ」
奏先「じゃあなんなのだ」
宗田「実はね…揉め事を見ちゃったんだ」
奏先「なるほどな~」
宗田「適当だな…でも割と辛辣なこと言ってたし結構大きい揉め事なんじゃないかな?」
奏先「ふむ…」
宗田「ということで」
奏先「なんだ」
宗田「久々の部活会議でもしようよ」
奏先「ふえぇ~…めんどくさいぞ」
宗田「久々の事件なんだからさ、ほらほらやる気出してよ。これが終わったら前話してた例のゲーム、貸してあげるからさ」
奏先「例のゲーム?!もしや…あの…ファイトオンファンタジーか?!…しょうがない…やるか」
宗田「うんうん、頑張ろう!」
奏先「ハイ!ということで、第5回!問題解決部の会議を行いたいと思う!ではそれぞれ点呼!ハイ!」
玄式「玄式佳樹ですイェイ!ヒューヒュー!」
東城「東城愛佳です。ふふ、ここも久しぶりですね」
宗田「宗田完他です。ホント久しぶりだよね」
蔵野「蔵野志郎だ。オイお前ら、盛り上がるところではないだろ…所で今回は何の事件なんだよ」
玄式「イェ~イなになに~?」
宗田「今回は人と人との揉め事なんだよね」
東城「あら、ケンカですか?」
奏先「私も詳しくは知らん」
蔵野「部長が把握してないってどういうことなんだ」
宗田「まぁまぁ落ち着いて話を聞いてよ。今回は男女間の揉め事みたいなんだよね」
玄式「ほほ~、その揉め事はいかにして発生したんだー?」
宗田「えっと、恐らくだけどその日までに提出しなければいけなかったプリントを提出しなかった事によるんだよね」
蔵野「って言っても、それだけじゃ教師に怒られるだけだろ。なんで事件になるほどの揉め事になってるんだ?」
宗田「その問題になってる人達なんだけど…生徒会長の広川沙奈サンと、多分みんな知ってるであろう成績トップの適当問題児、宇佐見悠也クンによるものなんだ」
東城「まあそれは…確かに揉めますよね…あの2人じゃ…」
奏先「誰だそれは」
蔵野「部長…世間知らずすぎだろ」
玄式「説明しよう!成績優秀・容姿端麗・パーフェクト★ビューティな生徒会長の広川沙奈サン、彼女は唯一の欠点を抱えていた。同じクラスのとある問題児、成績トップのジャバウォック・チルドレンこと宇佐見悠也クンにいつも成績を負かされているのであ~る!彼は適当で提出物等をほとんど出さない中、校内でも成績がトップなのであった…」
宗田「生徒会長である広川サンもやっぱり成績に関しては気になるところがあるよね…そんな適当な人に負けてたらプライドも傷つくよ。」
蔵野「つまりだ。宇佐見が提出物を全く出さず、それに憤慨した広川がブチギレて、喧嘩が起こっていると。」
奏先「そうなのだな」
宗田「だけど一つだけ気になる点があってね」
東城「と、いうと?」
宗田「なんと広川サン、宇佐見クンにビンタをしてるんだよね…」
東城「なんとまあ…そんなに怒っていたんですかね?」
玄式「わかったぞ!つまりはこういうことなんだな?!」
奏先「むむ?」
玄式「奏先さん、ちょっといい?ゴニョゴニョ」
奏先「うむ…うむ。わかった、協力してやる」
蔵野「なんだよお前ら」
奏先「よし行くぞ、玄式。(ここからミュージカル調)オォ宇佐見~♪あなたはどうして問題児なの~♪私を差し置いて~成績優秀だなんて許せ~ない~♪」
玄式「広川沙奈~♪ボクは~♪あなたのように真面目ぶるのは嫌だ~♪全てを適当にしたいのだ~♪」
奏先「ふざけるな~♪キサマ~♪そんなお前にはビンタの刑だ~♪」
玄式「あ~れ~♪痛い~♪」
奏先「フッフゥ♪じゃあな~♪あばよ~♪」
蔵野「ブッ」
奏先・玄式「ん?」
蔵野「ゴホン…お、お前ら!いい加減にしろ!」
奏先「ヒィ!蔵野が怒った!」
玄式「ハハハハハ!」
東城「まあまあ、面白いからいいじゃないですか♪」
宗田「と、まあ茶番はここまでにしてさ。そろそろ」
奏先「キサマら!捜査だ!行くぞ~!玄式、東城は問題児!私と蔵野は生徒会長!宗田!キサマはいつもの!ハイ以上解散ッ!」
宗田「あー、セリフ取られちゃった」
奏先「たのもー!」
蔵野「おい部長、流石に失礼すぎだぞ」
広川「…あなた達、何なんですか」
奏先「オウ!キサマが生徒会長か?!」
広川「…ええ、そうですけど」
蔵野「えー、問解部の者なんですけれども」
広川「…ええ」
奏先「昨日問題児と揉めているな?!」
広川「!…それがなにか?」
蔵野「…その例の問題児、宇佐見君との揉め事について我々問解部が解決に至ろうという事に」
広川「…放っておいて」
蔵野「広川会長、あなたは昨日宇佐見君に暴力を振るっていますよね?」
広川「いいから放っておいて」
蔵野「しかしですね…」
奏先「広川沙奈」
広川「…なにかしら」
奏先「…生徒会法5章第3条、生徒間で揉め事、それによる肉体的損傷が見られる場合は問解部による介入が認められ、正式に問題となった生徒、及び問解部による裁判を行う。」
広川「…」
奏先「これで何も言えないとはいえないな、広川沙奈」
広川「…わかったわ。どうぞご自由に、尋問を行ってくださいな」
奏先「そうか。」
蔵野「何も会長を傷つけたいというわけではないですから。穏やかに行いますよ」
奏先「ではまずキサマは何故宇佐見に暴力をふるったんだ」
広川「…それは、」
宇佐見「ハァ…どうしたらいいんだよ」
宗田「あ、宇佐見悠也クン。ちょっといいかな?」
宇佐見「…なんだよお前らぞろぞろと」
玄式「まあまあ落ち着いてな、今から事情聴取だぜ…ってなんで宗田がここに?!」
宗田「まあまあ。僕は一応自由時間なんだし何しててもいいでしょ?」
宇佐見「…?なんなんだよお前ら」
東城「では…宇佐見くん、あなたは昨日生徒会長の広川沙奈さんと揉めていますよね」
宇佐見「…なんで知ってるんだ、そもそもそれがなんだ?」
玄式「キミ、殴られてるよね?大丈夫?」
宇佐見「あ、ああ。別にただビンタされてるだけだし」
東城「暴力があったのは事実と。これなら介入しても問題はありませんね」
宇佐見「…??何なんだよほんとに、ほっといてくれないか」
宗田「まあまあ、立ち話もなんだしさ。ほらこれ、ホットコーヒー。真冬の屋上って寒いよね?」
宇佐見「!…あ、あぁ。ありがとう…」
玄式「え!おい宗田~!俺の分は?!」
宗田「僕は役目上口は出せないし、これを渡しに来ただけなんだ。あ、ちなみにキミの分はないよ。また今度奢るからさ。じゃ、玄式クンも東城サンも、捜査頑張ってね。」
東城「ほらほら、宗田さんも行ったことですし。玄式くん、やりますよ!」
玄式「おし、いっちょやってやるか!」
東城「それで、どうしてこうなったんですか?」
宇佐見「…まあお前らも知っての通り俺は問題児だから想像はついてるだろ?昨日は会長に出すよう言われてたプリントを忘れたんだ。そしたらビンタを食らった。終わり。」
東城「それでいいんですか?」
宇佐見「いいもなにも、相手は怒ってるしどうしようもな…」
東城「ダメ男ですね」
玄式「…うんうん。そりゃ触れないで当然…って…え?!東城さん!?」
東城「大体!貴方がプリントを出していればこんな事にはなってないんです!適当すぎるから会長が怒ったのでは?!」
玄式「出たァーッ!東城さんお怒りモード!こりゃあ手がつけられませんぜ宇佐見さぁん」
宇佐見「お、おう…2人ともとりあえずすまん…」
東城「謝るのは玄式くんでも私でもなく!会長でしょう?!ビンタされたのはともかく反省してください!ということで連行!いいですね?!」
宇佐見「…ハイ、スミマセン」
玄式「何故だろう、俺まで怒られてる気分だ」
東城「もう!玄式くん!早くして!」
宗田「ふふ、面白くなってきたね」
宗田「まあ現状全てのことを知ってるのは僕しかいないし…」
宗田「しっかりと…役目を果たさせて貰わなきゃね」
宗田「えー、静粛に。これより第5回、問解部による学級裁判を行います。裁判官は被告者・広川沙奈サン側が奏先サン、蔵野クン。被害者兼証人・宇佐見悠也クン側が東城サン、玄式クンです。」
宗田「では、被告者は前へ出て、自白を。証人側の裁判官は尋問を行ってください。」
広川「はい。私は昨日、確かに宇佐見悠也くんに手を出しました。平手打ちです。」
広川「正直、カッとなってしまったとしか言いようがありません。しかしもうそれは終わってしまったことですし、罪の償いしか出来ません。」
東城「質問、いいですか?」
宗田「はい、では東城さん、どうぞ」
東城「はい。会長…いえ、広川さんは自分の庇護はしないのですか?」
宗田「広川サン、どうぞ」
広川「私は…別にそんな事はしません、事実は事実ですし。大体ここで嘘偽りをしてさらに自分の罪が重くなったらそれこそ本末転倒なのでは。そもそもこんな下らない裁判、早く終わらせたいので。」
宗田「他に質問は?…無いようなので、次に移ります」
宗田「証人の方は前へ出て自白を。被告側の裁判官は尋問を行ってください。」
宇佐見「はぁ。えー、昨日僕は生徒会長に殴られました。はい。終わりです」
奏先「異議ありだー!」
宗田「はい、奏先サン」
奏先「宇佐見よ…キサマ、広川沙奈との約束があったのではないか」
宇佐見「…まあ、プリントを持ってくるとは言った」
奏先「しかし、お前は持ってこなかった。そうだな」
宇佐見「…ああ、そうだ。忘れたんだ」
奏先「そうか。…しかしそれだけか?」
宗田「そういえばさ。宇佐見クン。こないだの放課後、キミは広川サンにホットコーヒーを貰ってるよね」
宇佐見「宗田…何故それを聞く?」
宗田「それはキミが、生徒会長…いや、広川沙奈サンの事が好きっていうのを知ってるからね」
奏先「…?!それは本当か?!」
宗田「多分だけどね」
蔵野「オイ宗田、お前は黙ってろ」
宗田「やれやれ、お叱りを食らっちゃったな。じゃあ僕は黙って見てるよ」
蔵野「お前は裁判長の仕事をしろ。これ以上口出ししたら退場だ」
宇佐見「…」
奏先「ところで宇佐見キサマ、今のは本当なのか」
宇佐見「…………ああ、俺は広川が好きだ。けど俺と広川は中学の頃からお互い共に勉強するくらいの仲だった。本当に勉強するだけ、それだけのな。」
宇佐見「しかし先週の月曜の事だ。あの日は雪が降ってたな。積雪も凄いし寒くてとても帰れなかったから、俺は図書室で勉強をしてたんだ。そうしたら広川も図書室にいて、また一緒に勉強をしてた。」
奏先「ふむ。」
宇佐見「雪も止み止みになってきた頃、そろそろ帰ろうと思ったら今日は一緒に帰ろうと呼び止められて一緒に帰ることになったんだ。しかし広川が路面凍結で滑って足をくじいた。だから俺がおぶって帰ることになったんだ。」
蔵野「…それで?」
宇佐見「それで、広川が家の近くの自販機の前で止まってと言うもんで降ろしたわけだ。そこでコーヒーを貰って、次提出する大学志望のプリントの話になった。」
奏先「…ほう。で、次は絶対持ってこいよ、と。」
宇佐見「…そういう事だ。だから正直な所、完全に俺が悪いんだ。だから広川が俺を殴ったことは、ナシにしてやって欲しい」
奏先「それを決めるのは裁判長だ、お前が決めることじゃない」
宇佐見「そうか。では、俺の話は以上だ。結果に移ってくれ」
奏先「…裁判長」
宗田「…」
蔵野「喋れよ宗田!」
宗田「あ、もう喋っていいの?」
奏先「いいから、結果に移れ」
宗田「わかった、奏先サン。じゃあ、結果に移ろうか」
宗田「ハイ、ということで結果を発表します」
奏先「頼んだぞ」
宗田「ということでどっちも有罪って事で」
奏先「何故そうなる?!」
宗田「そりゃそうだよ。広川サンは宇佐見クンの事を殴ってるし、宇佐見クンは広川サンとの約束を破ってる。これは五分五分じゃないか。」
玄式「異議ありありだ!!!広川さんは悪くねぇだろ!!!」
東城「そうですよ!納得いきません!これは殴っても仕方ないでしょう?!」
宗田「でも殴った事実は変わりないよね?暴力は生徒手帳にも書いてある通り違反になる。つまりは悪いことになるよね」
玄式「ハァ、そうなるのな…」
蔵野「結果は結果だ。裁判長には逆らえない…。お前ら二人共、登校前に2週間校門の掃除を行ってもらう」
宗田「文句は…ないね?」
広川「…はい、わかりました」
宇佐見「ああ、わかった。」
宗田「そっか。先生にも報告しておくから、2人には後で書類にサインをお願いするね。持ってくるから待っててね」
玄式「所で。広川さん、聞いてたんだろ?アレに関してはどう思ってんのよ」
東城「それきになります!どうなんですか?!」
広川「ッ!…もう、いいでしょう…!」
奏先「…広川、話してやれ。」
広川「もう裁判は終わったんでしょう?!もうここから出してよ!」
奏先「みっともないぞ広川。そんなんだからあんな問題児に成績で負けるんだ」
広川「ッ!ああそうですよ!私だって!ずっと!宇佐見クンの事が…!好きでした!」
宇佐見「!」
広川「でも、いつまで経っても気付かない…ずっと!ずっとずっとずっと!でも!言えなかったの…!私に勇気がなかったから…」
宇佐見「…広川…」
広川「…宇佐見くん…ごめんなさい」
宇佐見「いいんだよ、別に」
広川「…宇佐見くん」
宇佐見「俺も、一緒の大学にしようって言ってたんだ…第一志望のプリントを出せなくて本当に悪かった。本当は一緒に合格した時にいうつもりだったんだが…」
広川「…」
宇佐見「俺は、広川の事が好きだ」
広川「宇佐見…くん……私も、好き」
東城「キャー!なんてロマンスなの?!」
玄式「ヒューヒュー!お二人さん熱いねぇ!!」
奏先「蔵野、会議の時のアレ、覚えてるか?」
蔵野「…おう。」
奏先「アレ、大体あってただろう」
蔵野「…そうだな……」
奏先「笑ってたもんな」
蔵野「笑ってねぇよ!」
宗田「はい、という事で生徒指導の用紙…持ってきたよ?」
奏先「なんか婚姻届みたいだな」
宗田「ということで、閉廷」
宗田「今回は決まったね…」
奏先「本当に閉廷」
宗田「あ」
広川「宇佐見くん」
宇佐見「なんだ広川」
広川「前より真面目になった?」
宇佐見「まあ、広川と対等になりたいし…」
広川「…そう」
宗田「なんだかんだであの2人仲良くやってるね、奏先サン」
奏先「本当に良かったよ、まあ裁判もやってみるもんだな」
宗田「ほらほら、やっぱり誘ってみてよかったよね?」
東城「あらみなさん。おはようございます!」
玄式「よっ!お二人さん!」
蔵野「おはよう」
宗田「あ、みんな。おはよう」
奏先「おはよう、闇に染まりしミス・ジャパニーズマダム・東城…そしてオペラ座の堕天道化師・玄式、あと堅物の蔵野」
蔵野「俺だけ適当じゃないか!」
奏先「お前はまともだからな」
宗田「気にしないでいいんじゃないかな」
蔵野「うーん…なんか気に食わん…」
東城「所で!お2人も仲いいですよね」
玄式「そう!それ思うよな!奏先さんと宗田は何故か距離が近い!」
宗田「そ、そんなことないよ!」
奏先「むむ。」
東城「うらやましいな。私もそういう人に出会えないかな~」
奏先「東城ならすぐにできよう。」
玄式「僕がいるじゃないですか~東城さん」
宗田「むしろ僕でも…なんてね?」
蔵野「馬鹿だなあ…コイツら」
東城「まず宗田さんみたいなひ弱な変人さんとは嫌ですね…玄式くんみたいなある意味変人な方も嫌ですし…蔵野くんはそもそも興味無さそうだからパスです」
玄式「ふ…フラレた…」
宗田「変人って…ヒドイなぁ」
奏先「まあそれは置いといて。宗田、なぜあの裁判の真相を知っていたんだ?」
宗田「ああ、あれはね…まあ、色々と見かけたからね。まあめでたしめでたしだったし、いいよね?」
東城「宗田さん…私知ってますよ。宗田さん、あの自由時間に色んな人に聞き回ってましたもんね」
宗田「うっ!」
奏先「それと宗田。お前、ファイティングファンタジー。忘れてないだろうな?」
宗田「ううっ!」
玄式「お前俺にコーヒー!いつ奢るんだ!」
宗田「うううっ!!」
蔵野「オイ宗田、お前裁判長なのに口出ししてたよな?」
宗田「ううううううっ!仕方が無い!良し!逃げよう!!」
宗田以外の4人「カンタァ~!!!」