表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ナマケモノの行進  作者: とろにか
謎の異世界の章
3/247

城のお嬢様

狼男と向かい合ったまま一晩が過ぎた。

こいつの名前はジョークと言うらしい。何の冗談だ。

ジョークは城下町の武器屋でこの国の姫を攫いたいと冗談で言ったところ、衛兵に捕まったらしい。その顔なら冗談では聞こえなかっただろうに。

事情を知ったところで、俺の名前を聞かれた。

「おまえの名前は何と言うんだ」

俺はこの世界での名前をまだ決めてなかった。日本名では呼びにくそうだが、一応名乗っておこう。

「アカホシだ」

「アカホシ。おまえはなぜ捕まった。それも全裸で」

ちなみに一晩中全裸でした。火を炊いていたのであまり寒くもなかったが。

「気づいたら草むらで全裸で倒れていて、兵隊にここに連れて来られた」


俺は起こったことをそのまま話した。


「おまえはどこの国にいたんだ?」

「えっ、日本だけど」

「そんな国、この世界には無い」

まぁそうだよね。

「まぁ大方、ワイジャから来たんだろう」

「ワイジャってどこなんだ?」

「おいおい。記憶まで無いのか?人間が唯一統治してる国のことだ」

ほう。ちゃんと人間がいるらしい。

「この国のやつらはみんな耳がとんがってるんだよな」

「ここはエルフの統治するアマズという国だ。」

エルフねぇ。みんな頭が良さそうな顔してるもんな。

そんなこんなで上に登れる扉が開く。

捕まった時と同じように7、8人のエルフが俺の牢屋の前で止まる。

「人間、ステラ様がお呼びだ。出ろ」

一枚の茶色の布地を渡された。

やっと全裸状態から解放されたのだった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ