第一話、壇ノ浦の戦い。
ここは、とある山奥の平原 。そこに旗を掲げ睨み合う集団が二組いた。
男達は、槍を構え、鎧を着け、頭から汗たらし、槍からは、ギシギシと音が聞こえるほど手に入れている。
そう、ここはまさしく戦場である。
睨み合うなか、人の男がホラ貝を持ちそして吹いた。
「ボォーーン」と言う音が戦場に鳴り響く。
すると、馬に乗った一人の女性が 自分の軍の前に立ち彼女はこう言った
。
「全軍かかれーー。」
彼女の声と共に男達が一斉に走り出し目の前の敵と闘い始めた。
もう一度言うここは。
生きるか死ぬか
勝った者が絶対たる正義
最高にして最悪の勝負
弱肉強食の世界、それこそ戦場である。
足軽の男三人が、槍を持ち走り出しす
そして、先程軍の先頭に出た女性の前えと現れた。
男は女性に聞いた。
「貴殿が、かの豊臣秀吉どのだな。」
兵の一人が女性に問う。
「私にようですか。」
女性は馬から降りそう答える。
「その首貰い受ける。」
男達は刀を握り切りかかる。
「もらったーーー。」
無防備な状態の女性に切りかかった男達は一瞬動きが止まった。
「い、い、いないだと。どこに消えた。」
周りを見る男達。
「ここです。」
女性は、敵の刀の剣先に立っていた。
「脇があまいですよ、皆さん私がご指南しますね。」
と、背中から黒いオーラを出し、そう語った。
「この女がーーー」
男が叫ぶと、女性は背中に背負っていた長刀を手にする。
「豊臣流・一ノ形・撫子」
男達は、長刀から巻き起こった風により宙に舞い、隙ができた。
「参ります。」
女性は、宙に浮かんでいる男達全員を一瞬で切りつけた。
倒れた後、男は言った。
「斬れた筈なのに、斬られてない。お前は何をした?」
男が問う。
「私は、何もしていません。したのはこの長刀、名は十六夜この長刀は、斬ったことだけを無くす長刀。かの有名な陰陽師、安倍の清明が作りし長刀の一つですよ。」
「なりほど、斬ったことだけを無くすか。だ、だがこの痛みはなんだ」
男は薄れゆく意識の中、男は聞いた。
「私は、言いました。斬ったことだけを無くすだけだと。痛みは体内に残りまよ。」
「さすがは、覇王よ....」