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ダンジョンの社会的貢献を目的とした地位向上のすすめ ~奪わず与え従え支配するダンジョン育成記~  作者: 不可思議 那由多
第二章 対外接触と社会実験の始動 ~循環構造の外部展開と制度設計の初期実装~

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【閑話】名称由来確認 ~識別子および呼称運用方針について~

「メイズ様、そういえばお聞きしたいことがあったのですが」


エリザベートが、少し真剣な顔で口を開いた。


「お名前の由来、伺ってもよろしいですか?

あの時はいきなりの名乗りに驚きすぎて、理由を聞くのを忘れていましたので」


隣で輸送隊の報告書をまとめていたジョンとポールも、

気になった様子で手を止め、耳を傾ける。


「単純に、前世の言葉で“ダンジョン”の別名だ。

“メイズ(Maze)”は入り組んだ迷宮を指し、

“ラビリンス(Labyrinth)”は深く、終わりの見えない迷宮を指す言葉だな。」


「なるほど……。

やはり“ダンジョン”にこだわっておられるのですね。

ただ――“ダン・マンジロウ”や“ダン・ジョンマン”よりは、

ずっと良い響きだと思います。

エリザベート・マンジロウなんて、さすがに名乗りたくありませんでしたので。」


「名前など、名乗っていればそのうち馴染むものだ。

結局は判別用のただの記号にすぎん。

ある人物など、数の単位を名前にしていたぞ。

“大きければ偉い”などと言いながら、

“無量大数”の下の単位と、そのさらに下の単位を組み合わせてな。

だが慣れれば気にならんものだ。」


「……相手の名前を、わざと聞かないのもそのせいですか?

メイズ様、滅多に自分からは名乗りませんよね。」


「あぁ。本当に必要な時しか名乗らんし、

相手の名を知るまでは、相手はただの有象無象だ。

そういう意味では――俺は、誰よりも“名前”を大事にしているのかもしれんな。」


「誰よりも大事にしているのに、“ただの記号”と言いきるのは……

本当にメイズ様らしいですね。」


「確かに普通は、まず名前を決めますもんね。

私の名付けも、すぐ決めてくださいましたし。」


「今後第二・第三の顔が必要な時には――

“マンジロウ”や“ジョンマン”の出番が来るかもしれん。

……あるいは“メイ・キュウ”とか、“メイキ・ユウメイロ”とか。」


「……それ、もう迷宮通り越して迷走してません?」


エリザベートが苦笑し、

ジョンとポールは顔を見合わせて吹き出した。


――名もまた、構造の一部なのだろう。



✦ あとがき ✦


“名前はただの記号”と豪語するメイズ様を見て、

作者も自分のペンネーム「不可思議那由多」を見つめ直しました。

……どこまでが名前で、どこからが単位なのか、正直もう分かりません。


※感想・ブクマ励みになります!

読んでくれる一人ひとりが、このダンジョンの“魔素”です。

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