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プロローグ 教室の隅にいる俺、そのほかだいたい陽キャ

なんか描きたくなりました。こんな展開も面白うそうだなぁって。

教室の隅にいるこの、友達も居なく話し相手がいない男。そんな男がこの俺、長元雅之ながもとまさゆきである。


世の中の陽キャ達は、今が最高の思い出となるであろうこの高校生活、俺には最悪な思い出となりそうである。友達もいない、幼馴染みなんて夢のような者もいない、彼女もいるわけない、入学してから2ヶ月が経ったが中学の時よりも酷くなっている。あの時はオタク仲間がいたがあいつら全員高校デビューしやがった。オタクを辞めて今じゃずっと男子や女子と話してやがる。


「それでさぁー、先週服買いに行ったらー…」


などと話している声がこっちまで聞こえてくる。でも俺はその会話に参加することはない。ノリが違うのだ。世の中の陽キャどものしていることは俺は全く理解できない。何があんなのが楽しいのか、とか思っている。でもあいつらは春休みの間ずっと陽キャの勉強をしていやがった。


キーンコーンカーンコーン


考え事をしていたら休み時間が終わり授業が始まる。

授業中はあの陽キャどもは授業お構いなしに話しているが、俺は話し相手がいないため授業を真面目に受けている。逆に授業以外にできることがない。だから授業を真面目に受ける。


キーンコーンカーンコーン


「ふぅー疲れたぁー、もう下校かぁ」

「今日の帰りカラオケ行こうぜっ」

「おっ良いね~!」

「あーし達も行く!」


そんな陽キャどもの声が聞こえる、俺は誰からも誘われずこのまま帰ろうとしていた。


これが俺の毎日である。クラスで俺だけがド陰キャのクラス、1年2組での俺の毎日。

俺はもう慣れて辛くはないが楽しくはない。

漫画のような展開なんて訪れるわけがない。

でも俺はこれを考えている日から3日後、俺は漫画のような展開に巻き込まれる、いや、巻き込んでゆく話が始まろうとしていた。




5月7日

俺はいつも通り昼休み時間、お昼ご飯の菓子パンを食べ終えた後、机に突っ伏している。話し相手がいないからすることないし独り言なんてしてたら余計きもがれる。いつも通り突っ伏していたら、男子どもの会話が聞こえる。


「お前さぁ、彼女いんの?」

「はぁ!?いるわけねぇだろ」

「本当かぁ?いなくても好きな女子はいるだろう?」

「はぁ!?ばっか、い、いるわけねぇし!!」


今はたまたま女子が皆教室にいないからこんな話をしている。

てか嘘つけ、お前好きなやついるだろ、あの部活のマネージャーの宮城さん、お前宮城さんに良いところ見せるために部活やってるとか前言ってたろ。


「じゃあお前はどうなんだよっ」

「いない、けど…」

「じゃあお前も聞くなよ」


なんて聞こえてくる。お前も嘘ついてんじゃないかよ、お前確か隣の家の杉本さんのことが好きそうじゃないか。中学校の時からよく杉本さんのことバレないように見てたろ。


「じゃあさっこんなかに好きな女子いる人いる!?」


うわぁ、良くない質問だ。答えにくいやつだ、でもこのクラスは俺以外皆陽キャだ。多分誰かしらあげるだろう。

しかし、思いのほか誰も手を上げなかった。


「なんだ、皆いないじゃん」

「まぁそんなもんだよ」


いや、これ皆いるな。少しだか皆の顔が照れている。

好きな人はいるけど恥ずかしくて上げられないのか、皆勇気がないものである。俺は恋愛には全く関わることはなかったからさ、手を上げるわけない。


俺は、この教室にいたら、いつか陽キャどもの恋バナを聞くことになりそうだ。それで俺は廊下の奥の空き教室で残りの休み時間をすごそうとする。


ふと空き教室の中から会話が聞こえる。さっきまでどっか行っていた女子達だ。


「ねぇ、あんたらさぁ?この学校で好きになった男子とかいる?」


なんかさっきと同じ展開じゃないか?

するとさっきと同じように会話が進んでいた。


会話を聞き終えた後、俺は図書室へ向かう。新しく学校が購入した本があると聞いて、前から行こうとしていた。


「もう!竜星君!真面目にやってよ!」

「うるせえな、ちゃんとやってるだろ」

「メールの返信してるじゃない!」

「良いだろ別に」

「良くない!私が幼馴染みじゃなければこんなことしてないよ、わざわざ勉強教えてるんだからちゃんとやって!」

「はいはい」


そんな声が聞こえる。なんだあれは、ヤンキーと真面目な委員長じゃねえか。なんだあの漫画みたいなシチュエーションは。


時計を見るとそろそろ昼休みが終わりそうだ、あの2人も教室に戻る準備している。

俺も戻るかぁ。


教室で授業が始まる。


「今日は2人1組で班を作ってください」


おいおい、まじか。俺友達いないから班なんて作れないぞ。


そんなことを思っていたら班を作ってくださいと言われた瞬間、皆がまっすぐお互いに班を組もうと相手の所に向かったのだ。

教室の端同士も班になっている。

しかも誰もかぶってない。お互いに2人だけが向かっていた。


俺は知っている。俺はクラスを客観的に見ている。だから知っている。このクラスの男女は全員両思いなのだ。しかし、皆アタックしようとしない、フラれるのが嫌なんだろう。入学してからまぁまぁたつのにこれだと流石にイライラしてくる。


これ、誰かがこの恥ずかしくて付き合えない現状を変えるしかないのか。そんな暇で自分は好きな人がいなく、相手を優先できる人がなんとかしなきゃいけないのか。つまりこの俺が、か。


なるか、この俺が恋のキューピットに。


「長元くーん?おーい?」

「あ、はい」

「長元君は先生と組もうね」

「は、はい」


小学生じゃないんだから。

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