終極
「クレイプニル解放!」
俺の全魔力を開放し、神鎖の力を全力解放した。
瞬間、空はざわめき、時間が止まったかのように感じる。
全身に流れ込む魔力は、まるで燃え上がる炎のように熱く、俺の心臓の鼓動と同調している。
上空に現れたのは、巨大な魔方陣。
魔方陣の円環が重なり合い、無数の紋様が描かれている。
その中心から、漆黒の光が放たれ、まるで宇宙の闇そのものが引き寄せられているかのようだった。
周囲には幾千、幾万の小さな魔方陣が出現し、まるで星座のように空を覆い尽くす。
青白く点滅する小さな魔方陣は、まるで命を持っているかのように、絶え間なく変化し続けている。
そこから発せられるエネルギーは、全ての存在を呑み込むかのような強大さを誇示していた。
しばらくして、巨大な魔方陣から放たれる強烈なプレッシャーに、空気が震え、地面が揺れる。
心の奥から湧き上がる恐怖と高揚感。
まるで神々が目覚めようとしているかのようだ。
次の瞬間、バリバリバリバリっと、世界を引き裂くような轟音が響き渡る。
その轟音の中から、黒く輝く巨大な神鎖が出現した。
鎖の一節一節には無数のルーンが刻まれており、魔力がうねり、周囲を圧倒する。
「目覚めろ、クレイプニル。」
俺の声が響くと、神鎖は一斉に動き出し、まるで生き物のようにしなやかに空を舞う。
その動きは美しく、力強く、まさに神の意志を宿している。
魔物はその姿を見て凍りつき、逃げ出す者もいるが、もはや時は遅い。
神鎖は、周囲の空間を捻じ曲げながら進み、魔物に恐怖を刻み込む。
まず最初に鎖が狙ったのは、遠くにいる魔物の集団。
その瞬間、周囲の景色が崩れ始める。
大地が揺れ、山々が崩壊していく。
それを見た俺は、「あ…やべ…」っと思った。
巨大な鎖が空から降り注ぎ、地面を掴む。
地面はその力に引き裂かれ、まるで巨大な爪が大地を貫くように、地面が裂ける。
亀裂が広がり、裂け目からは黒い霧が立ち上り、まるで地獄のような光景。
次々と地面が陥没し、割れ目が大きく広がって周囲の景色が次々と消えていく。
目の前で繰り広がる光景を見ながら、俺はロゼをチラッとみた。
ロゼは絶望した顔で俺を見上げていた。
その顔を見た瞬間俺は「ごめん…」っと笑った。
その後の記憶はない…
ただ気が付いたら真っ暗闇の中にいた。
おそらくあれで死んだのだろう。
ただ意識が闇の中に沈んで行く感覚がある。
ロゼはどうなったのだろうか…
そんな事を考えながら俺の意識は消えていった…
これで終わりです。
本当はまだまだ続く予定だったのですが、一度整理して書き直したいと思い、ここで打ち切りました。
ここまで読んでいただいてありがとうございます。
新しく書き直しが出来た際はまた読んでいただけると幸いです。




