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Creation World  作者: 蓮華
第二章 廃棄された世界 

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罪の牢獄

「お早う御座います。ご主人様。」


気が付いた俺にメイドが挨拶をしてきた。

誰だ?


知らない天井に知らないメイド。

辺りを見渡せば知らない場所だった。


「ここは?」


俺は近くにいたメイドに聞いてみた。


「ここはご主人様の御家です。」


「そう…なのか?」


「はい。ご主人様が倒られ、私が部屋までお運び致しました。」


「そっか…」


どうやら俺は倒れて此処に運び込まれたらしい。

いや、彼女の話では此処が、俺の家みたいだ。


「覚えておられないので?」


「あぁ~」


何も分からない。

何も…

自分が誰なのかさえ。


「下にお食事の準備が出来ております。こちらにお持ちしますか?」


どうやら、食事が用意されているようだ。


「いや、行くよ。」


俺は身体を起こしベッドから出た。

ぐっら

態勢を崩した俺をすかさずメイドが支えてくれた。


「だいじょうぶですか?」


俺は「あぁ~」と曖昧な返事を返した。


メイドは「お支えします。」っと言って俺を支えて1階に連れってってくれた。


小さなテーブル席に案内された俺は目を疑った。


1階の部屋には辺り一面、小さな丸太が飾り付けてあった。

部屋の壁、大きなテーブルの上、家具の上や中。

ただ、奥の大きな暖炉には黒い小さな丸太だった。


余りにも異様な風景。


「ご主人様、お待たせしました。」


メイドが料理を持ってきてくれた。

何も入っていない透明のスープ。


俺は「あぁ~ありがとう」っとお礼を言ってスープをスプーンですくった。


スープを飲もうとスプーンを見ると紅い目玉があった。


「うあぁぁぁぁぁぁぁ‼」


俺はビックリしてスプーンを放り投げた。


辺りを見回すと、部屋一面に飾り付けられた首があった。


俺は這いつくばって逃げた。


知っている。

俺は知っている。


あの光景を。


嫌だ嫌だ嫌だ‼

ごめんなさい‼ごめんなさい‼ごめんなさい‼

許して‼許して‼許して‼


俺は何度も叫んで謝った。


誰かが近づいてきて俺を抱きしめた。

メイドだ。


「大丈夫ですよ。」


俺はメイドの顔を見た。


首が無い。




「うあぁぁぁぁぁぁぁぁ‼」


俺は飛び起きた。


どうやらベッドで寝ていたようだ。

隣には誰かが寝ている。


俺は起こさないようにそっとベッドから出た。


水を飲もうと1階に降りた。


1階に降りた俺は異様な光景を目にした。

部屋一面に飾り付けられた小さな丸太。

何処か見覚えのある風景。


辺りを確認していると2階から誰かが降りて来た。


確認すると、首の無い女性だった。


「うぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」


悲鳴を上げ、腰を抜かした。


辺りを確認すると、一面首が飾り付けられいた。


「うあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」


俺は這いつくばって逃げる。


首がしゃべる。


『『『「私を殺して下さい。」』』』


這いつくばりながら外に出た。


異様な光景。


出て来た建物と同じ建物が辺り一面に建っていた。


「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」


俺は知っている。

知っている。

知っている。


後ろから誰かに抱きしめられる。


「大丈夫ですよ。」




「うあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」


俺は飛び起きた。

隣にはメイドが寝ていた。


俺は起こさないようそっとベッドから出る。


あぁ…また繰り返すのかと。

何度も何度も。


俺はそのまま外に出た。


見慣れた風景。


俺は一本の短剣を取り出した。


何度も何度も自分の心臓を刺す。

何度も何度も。


憎い。

死なない此の身体が。

憎い。

頑丈な身体が。

憎い‼憎い‼憎い‼


何度も何度も自分の心臓を刺す。

何度も何度も。


「ご主人様おやめください‼」


メイドが走ってきて俺を抱きしめる。


苦しみの元凶。

だから首を…撥ねれなかった。



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