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Creation World  作者: 蓮華
第二章 廃棄された世界 

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世界樹

つまらないものを観せられた。


ここにきて疲れがどっときた。

俺は疲れた身体を起こし、一階に降り服をそこらで脱ぎ捨てて、疲れた身体を癒そうと温泉に入った。

温泉に浸かりながら俺は月を眺めながらこの世界の事を考えていた。


この世界が放棄された理由は、世界樹が焼け堕ちた為。


では、何故世界樹が無くなったら放棄されるのか?

理由は簡単だった。

世界樹の役割は魂の浄化だった。

死んだ人間の魂は世界樹を通じて浄化され輪廻に返り、また新しい命となって新たな世界に産まれ変わる。

所謂、輪廻転生だな。

その役割を失った世界は自動的に輪廻の輪から外れる様になっているようだ。


そしてこの世界、魂の浄化を失った世界は魂の浄化をされず、魂が消滅するまで記憶を残し転生を繰り返す事になるはずだった。


だがそうはならなかった。

生命神だ。


あの動乱の中、エルフの救援に向かおうとした生命神は他の神々に止められ救援に赴くことが出来なかった。

命を司る生命神は世界樹が無くなればどうなるかをよく知っていたのだ。

故に他の神々に強く訴えかけたが「世界樹が堕ちることは無い」っと笑ってはぐらかされた。


現実は非情だった。

全てに裏切られたと感じたエルフは自らの命を呪いの炎に変えて世界樹を焼き落としてしまったのだ。

これに危機感を覚えた神々は生命神を頼ろうとしたが、その時には既に生命神の姿は無かった。

姿を消した生命神に怒りを覚えた神々は「生命神は世界を見捨て、自分たちを裏切った神」っと称して生命神を貶めたのだ。


では消えた生命神は何処に行ったのか?

世界樹だ。

生命神は自分の部下達を連れて世界樹に赴き、自らの命と精神を削りながら世界樹の役割を担っているのだ。


哀れなものだ。

自ら貶めた神に自分達が守られている事を知らないとは…

また、自分を貶めた者達を自らの命を削って守護しているとは…


俺は頭の中をスッキリさせようと全身を温泉の中に沈めた。


「ブッハァ‼」


俺は、潜っていた温泉から身体を起こした。


「やってられるかこんな世界‼」


俺は温泉の中で仁王立ちし月に向かって叫んだ。


知らん‼何も知らん‼

何が好きに生きろだ‼

何が世界を再生させるも破壊するも自由だっだ‼


ふざけんな!

人の良心につけ込んで生命神を助ける気満開じゃねぇ~か‼

俺に世界を再生させる気満開じゃねぇ~か‼

ふざけんな‼


俺は吠えた。

月に向かって何度も何度も…

正直スッキリとはしなかったが、イライラは収まったと思う。


俺はドボンと温泉に背中から倒れ込むと身体の力を抜いて温泉に浮かんだ。


正直、何も知らなかったらこの世界で俺はヒャハー!俺TUEeeeをしてただろう。

多分、それだけのスペックはあるはずだと思う。

だが、知ってしまった。

知りたくも無い事を知ってしまった。

遠まわしに「この世界をなんとかしてくれ」って言われてるみたいで気分が悪い。

最初っから「勇者様この世界をお救い下さい」って言われる方がまだましだ。


俺はこの世界が嫌いだ。

神も住民も嫌いだ。


ならいっそう管理者の言うように自由に生きてやる。

この世界が再生しようが崩壊しようが、俺には関係ない。


自由に生きて自由に死んでやる!


気持ちの整理がついた俺は、温泉から出ると流石に疲れたのか眠気を覚えた。

俺はそそくさと2階に上がるとベッドに飛び込んだ。


ドゴーン


勢いよく飛び込んだせいでベッドが大破してしまった。

正直やるせない気持ちになった…


俺は渋々と隣の寝室に行き静かに横になった。


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