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クララとパンダとアンジェリカ  作者: 間取良可
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 タオルを繕ってくれた二人に火の交信室へのタオルを任せて、クララとライトミィはまずタオルを持って水の交信室へ行く事にした。

 水の交信室は地下にある。階段を下って行くと段々と空気が冷えていって首筋が寒いと感じる程になった。

「寒いですね」

「地下水を引いてるから年中寒いわよ、地下は」

 暖炉で火を焚きまくっている火の交信室とは真逆の環境だ。

 水の交信室の扉を開くと巨大なプールがあった。タオル棚の側に洗濯籠を置くと、ライトミィはクララに「ちょっと覗いてらっしゃい」と言われ、その通りにプールを覗く。


 底が見えない。


 なんだかゾッとしながらライトミィの元へ戻ると衝撃的な事を言われた。

「今、何人かプールの中にいるわよ」

「……え、え、底が見えないくらい真っ暗なんですけど……」

「潜ってるのよ、何かしらの魔法で水中でも息ができるようにして何メートルも」

 クララがじっとプールを見つめると時折、気泡が水面に上がってきている。

 なんだか大変な仕事だな、精霊士。そう思いながら洗い立てのタオルと使用済みタオルを交換していった。


「さて、次は更衣室の掃除ね。こっちは女性用よ」

 タオル交換を終えて、一度詰め所に濡れタオルを置いてから水の交信室の隣にある更衣室に入る。

「男性用も私たちで掃除するんですか?」

「そっちは雑用係の女性率の高さを鑑みて、男の精霊士が自主的に掃除してる。あんまり汚くなったり備品の交換がある場合はエルシアリーダーがどうにかしてるみたいよ」

 更衣室は簀子が敷いてあってその上を歩くようになっていた。ライトミィが更衣室内にある掃除用具入れを開けてモップとモップ絞りの付いたバケツを取り出す。

「ここの掃除もとっても簡単。簀子を上げて、下の水気を取るだけ。今は使ってる人も居ないみたいだからやっちゃいましょ」

「はい!」

 クララは返事をして簀子を上げていく。軽くは無いが、羊よりは軽い。楽なものだ。

「クララは火の交信室のタオル集めも嫌がらなかったわね、汗を吸ったタオルだから嫌がる子は嫌がるのよ」

 そうなの?、とクララは全く気にしてなかった事を言われて驚いた。

「ここに来る前は羊が相手でしたから、人の汗くらいなんともないです」

「そうなの。クララ、あんた良い雑用係になるわよ」

 褒められて、えへへ、と笑いながら簀子を上げては壁際に寄せていった。

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