とある7冠保持者との一局
将棋の小説を書いていたからかける一話
ちなみにまだ予告編ですよ?
本編はまだ作成途中なのでアップしていません
・・・いい性格していますね
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「ありません」
「ありがとうございました」
対局終了を告げる挨拶が終わると同時に係員が合図をする
それに伴い対局場に雪崩こむマスコミ
<パシャ>
<パシャ>
<パシャ>
勝った蜂谷香王位に向かって遠慮ないフラッシュが放たれる
引きつった笑顔で対応する勝者である蜂谷香王位
負けた竹本7冠の方の笑顔も引きつっていた
この先一体どうなるのか?
マスコミに良いように晒られている二人には判らなかった
話を少し戻す
将棋界に新星が現れた
それが竹本四段である
中学生で四段になった期待の星である
なにせ今まで中学生で四段になった棋士はすべてタイトル保持者になっているのだ
それも複数の、である
これは期待しない方がおかしい
実際に王将を皮切りに棋聖、棋王、王座、叡王、名人、竜王とタイトルを次々に獲得した
そして段位も順調に昇段した
九段で七冠となり残るは蜂谷香(♀)が保持する王位のみとなった
各タイトルの防衛戦とともに行われた王位戦第一局
大半の棋士がそうであるように挑戦者の竹田7冠も居飛車を選択した
それに対して防衛を行う蜂谷王位はミレニアム囲いを選択した
蜂谷王位の常勝の戦術は穴熊等の防御からの入玉による逃げ切りであるからである
将棋の駒というのは前に向かって進む駒が多い
横や後ろに進める駒もあるが何かしらの制限がかかっている
そのため入玉(王将が相手陣地に入ること)してしまうと攻撃の手段がほとんどなくなってしまうのだ
その盲点をついた戦術で王位を獲得した蜂谷王位
ある意味将棋の邪道を極めたと言ってもよかった
正統派の竹田7冠
邪道の蜂谷王位
将棋フアンならずとも注目の一局となった
しかしながら邪道を極めた蜂谷王位の巧妙な戦術と過酷なタイトル戦の疲れもあってか竹田7冠は貴重な一局を落としてしまった
世間からの期待を一身に受けた一局であったことからも落胆の声が大きかった
またそれ以上に大きかったのは史上初の八冠を応援する声だった
ともすると蜂谷香王位よりもその声は大きいかもしれない
続く第二局への期待が高まるとともにタイトルを防衛する方も挑戦する方にも有形無形のプレッシャーがかかる
いや蜂谷王位の方が多いかもしれない
なにせ前人未踏の8冠なのだ
達成したならばお祭り騒ぎであろう
・・・王位を防衛してもお祭り騒ぎにはならないでのちょっと残念に思う蜂谷王位であった




