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31歳 王位戦の裏側

「なんか杉田王位ししょうの機嫌が悪くないか?」


「アレが手を抜いていることに気が付いたみたいだ」


僕は兄弟子と顔を見合わせた


・・・どうやらろくなことにはならないみたいだ





いえね師匠の杉田王位は今現在、タイトル防衛戦をしているんだよ


もちろん挑戦をされる側だ





1局目は負けたけど2局目は勝った


師匠は単純に喜んでいたけど、観戦している弟子ぼく達には判った


挑戦者はちやじょりゅうにだんはわざと負けた、と





終盤でわざわざ持ち駒を5五金に打つなんて非常識極まりない


奨励会どころか、研修会員だってしない


だってただ捨てだもの




師匠は対戦相手なので二日目になって疲れてきたから読みを外したと思っているらしい


・・・二日制のタイトル戦に出たことがないから弟子ぼくには判らない世界だよな





でもさすがに4局目でもやられたら気が付くというものだ


ストレートで勝つこともできるけど、それだと面白くないでしょ?


そんな声が聞こえてきそうだった




将棋を指していると時々相手の考えていることが判るんだよ


勝ったな、とか、しまった!とか





話を戻そう



対局相手の師匠以外の将棋関係者はみんな知っているという事実


でも気を使って言わなかった


しかし師匠は気が付いてしまった


いや正確にはわざわざ知らされた、だ





同じように悪手を二回も打たれればわかるというものだ


・・・誰もが勝ちたいタイトル戦でそれをやるという根性が信じらせん




太いのは確実だが、絶対に捻じれ曲がっていると思う

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