26歳 偉い人が突撃してきました?
「この通りだ」
そう言って連盟会長の佐田さんと、女流協会の蛸田さんが頭を下げてきました
どちらも将棋界の重鎮です
そんなお二人が我が家まできていることから切羽詰まっているのは判ります
ですが三矢香はあえて言います
「だが断る(意訳)」
いえね私こと三矢香はこのたび26歳の年齢制限のため奨励会を強制退会となったんですよ
あと一歩で四段というところまで行きました
本当に残念です
まあどちらかと言うと出来すぎでしたけどね
特に天才でもない人間が三段ですから
いい経験になりました
本当に強い奨励会員と何年も対局できたのは得難い経験ですからね
すっぱりあきらめて高校時代から付き合っている彼氏と結婚でもしようと思いました
なにせ奨励会に通うために名古屋から大阪まで車で送ってくれましたからね
・・・新幹線を使わなかったんはお金がないからです
彼氏が毎回車で送ってくれなかったら奨励会を続けることはできなかったことでしょう
と言う訳で溜まりに溜まった恩を返すために結婚でもしようかと思っていました
彼氏に逆プロポーズしたら了承してくれましたからね
ところがそこで待ったが掛りました
将棋において『待った』はなしのはず?と思った私はすっかり将棋脳になっていますよね
どのあたり?
四段目くらい
それは不味いわね
と日常会話の中でもこの始末ですからね(笑)
話を戻しますね
もう少しで四段になれそうだったという私は話題性抜群なんだそうです
だから女流棋士になってくれと偉い人た我が家を訪ねてきました
そして頭を下げてきたと言う訳です
もちろん拒否です
だって女流棋士って薄給ですからね
棋士以外の収入がないと暮らしていけません
というか結婚して旦那様のお世話や生まれたら子供のお世話があるじゃないですか
将棋をしている暇なんてありません
ココだけの話
私は自分の家族というのに飢えています
まあ両親は悪い人ではないんですよ
衣食住は問題ないですし、将棋を続けることを許してくれましたからね
でも愛情を持って育てられたか?と聞くとそうではないです
高校時代のオタクを自認している友人に言わせると『歯根皮翼』だそうです
私にはいまいち判らないのですが彼氏とかその友人達には
「ああ、なるほど~」
と一瞬で理解されました
・・・ところで歯根皮って誰なんですか?
話を戻しますね
彼氏は大学を出てきちんと会社員をしています
私も建築会社の事務員として働いています
だから結婚しても問題がありません
たとえ子供ができてお金がかかるようになっても二人で働けば大丈夫
と言う訳ですっぱり将棋から足を洗うつもりでした
ところが待ったをかけてきました
結婚してもいいけど将棋界のために働けとかふざけていますよね
産休なんて出産前に6週間で、出産後は8週間とかなんですよ
完全に子育てを舐めまくってますよね
だから私がこう言うのも当然です
「だが断る!(意訳)」




