17歳 文化祭(その2)
「4九金!」
『5六桂』
「3二玉」
『4八香』
土曜に友達に電話で呼び出されて高校の文化祭に行った
そうしたら呼び出した本人は呑気に将棋をしていた
コンピューターと
そしてその周りにはなぜか研修会の顔なじみがゴロゴロしていた
は?
事態についていけていない俺がいた
いえね土曜なので家で将棋の勉強をしていたんだよ
そうしたら呼び出されたんだ
「こいっ!」
って
でも呼び出されたのは俺だけではなかった
研修会にいる友達もだった
そして呼び出した本人はコンピュータ相手に将棋をしていた
それも音声入力で
一体何が起ったのか?
そう思っていたら観客をしていたうちの一人が教えてくれた
将棋部で作ったソフトがヤバい
なんでも研修会でも珍しい女子会員がコンピュータが使える部員と一緒に将棋のソフトを作ったそうだ
将棋部の文化祭の展示と言えば対局というのが定番だ
でも、いやだからこそ去年は閑古鳥が鳴いていたそうだ
そりゃそうだ
令和は将棋をやる人間は年々減っているからな
完全にオワコンと化していると言ってもよい
昔とは違うんんだよ
でもさすがにヤバいと思ったらしい
もう少しくらい人が来ないといけない
そう思って将棋ソフトを作ったそうだ
でも自分でマウスを使って駒を動かすとか、画面をタッチして動かすだと新鮮味がない
だから音声入力にしたらしい
少しでも目新しくして人を集めたいだとか
そしてたまたま訪れたお客 ~今回俺達を呼び出した張本人~ が引っかかった
「お客さん、よければ試してみてくれませんか」
そんな呼びかけに勉強になれば良いと試しにやってみたそうだ
本人が言っていたとのこと
でもソフトは意外に強かった
いや研修会員なのにボロボロにされたそうだ
これも本人が言っていたそうだ
昨今では棋士であってもソフトに負ける
それは常識だ
でもあれはヤバい
これも本人が言っていたそうだ
・・・どんだけ語っているんだ、と言いたい
まあ呼び出した研修会員が到着したら辺りからソフトとの対局は順番になっていたから語る時間は一杯あったらしい
・・・とりあえず対局するためにならんでおこう?




