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16歳 将棋の真髄に触れる

「飛車を動かすのは囮よ?」


彼女が声をひそめて言ってきた


・・・何か聞いてはいけないことを聞いたような気がした





いえね将棋好きの彼女につい言ってしまったんだよ


「居飛車なんてカビ臭い古びた手だ」





そうしたら辺りを見回して将棋部の他のメンバーが聞いていないことを確認した後、コソッと教えてくれた


それが冒頭のセリフだった




話を聞いた途端判ってしまったボクの頭の良さが憎い


一生知りたくなかった、というのが正直な感想だ




そりゃそうだわな


将棋というのは王将を取る遊戯だ


一番の手は王将をガチガチに囲うことだわな





もちろん二番手は自玉が詰む前に相手の玉を取ることだ


だけどこちらは結構大変だ


そう簡単にいくものではない




となれば一番手しか選択肢はない




なのに自玉を護らずに大駒である飛車を動かす?


そりゃ陽動しかない




それに気が付かなかったとは


不覚としか言いようがないよな



まあ将棋なんて暇つぶし程度にしかやらないから当然といえば当然だけどな




でも彼女は違う


研修会という棋士の養成機関である奨励会の下部組織にいるんだ


そりゃ真理に近づいていても当然というものだ




でも一般人ぼくに教えてもいいんかね?





これが同じ将棋部の亀さんが良く言う


「将来どころか今が心配な16歳」


というやつなのか?

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