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28歳 香、旦那の価値を理解する

「あそこは3三金でしたよね」


・・・思わずイラッっとしてしまいました




おひさしぶりです


女流棋士最高位クイーンの蜂屋香です


只今、タイトル防衛のために札幌に来ています


そしてタイトル戦の事務局の人と昼食中です






いえね朝一で出発したんですけど移動に時間がかかりすぎてお昼抜きだったんですよ


見かねた事務局のお昼抜きの同士が近所の食事できる所を案内してくれています





北海道は意外と将棋が盛んなんです


研修会が札幌にあるのを知る日本人はほとんどいないですけどね


・・・冬になると雪に閉ざされるからでしょうか?




まあ将棋が好きだから担当者になるのか、担当者だから将棋が好きになるのかはさておいて


将棋好きが(女流とはいえ)棋士に会ったらどうなるか?


最近の対局の感想戦けんきゅうかいになります


脳内将棋盤を活用して検討が始まります





一般の人には判らない感覚でしょうね


でも本当のことです


将棋を中心に世界が廻っていますからね


棋士アルアルですね





こほん


失礼しました


話を戻しますね





棋士を前にすると将棋好きの人間は自動的に棋譜の検討会が始まります


今日の場合では前回の防衛線第一局の、ですね


もちろんわたしの圧勝です


体調不良せいりつうで不戦敗にならなければ四段プロになっていたと言われるわたしですよ?


女流棋士に負ける謂れはありません


・・・まあクイーン以外の棋戦では訳あって手を抜いて負けてますけどね





圧倒的であるほど人は惹かれます


会う人会う人皆に


「アノ手はどうだ?」


「この手はどうか」


と声を掛けられます


自分の考えが正しいかどうかの答え合わせをしたがるというやつです





まあ一瞬でも棋士プロの実力に近づきたいと思うのは当然ですが、そろそろ飽きてきます


大抵は的外れなんです


付き合う身にもなってください、というものです




その点うちの旦那は優秀ですね


自分から話を振ってこないです


そして私から話を振るとすぐに欲しい返事が貰えます





「あの対局の57手目はどうだったか?」


と旦那に聞いたら


「2六桂が最高点だった」


と即座に返事が返ってきたのには驚きましたけどね





さすが元私のストーk、もとい追っかk、ではなくて親友


盗聴器でも仕込んでいるのかと思うくらいの返事です





私の聞きたい事を予想して、自作の将棋ソフトで最適手を調べておく


ナチュラルにできることを喜べばいいのか、「変態!」と罵ればいいのかどっちでしょうね




旦那に聞くと


「愛の力」


とシレッと答えるでしょうけどね




まあそんな私専属の奴隷もとい異常な執着を見せる旦那に慣れてきたせいか他の男性では満足できない身体になってしまいました




完璧に旦那の作戦勝ちですね

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