17歳 香、研修会で尋問される
「ねえ、どうやって上手くなったの?」
研修会の対局が終わった後、対局相手の研修会員(♀)が聞いて来ました
周りのみんなが聞き耳を立てています
見なくても判ります
なにせ怒涛の8連勝ですからね
研修会のある日(例会)は毎月の第二と第四の日曜日です
例会日ごとに4対局を行いその結果で昇級します
そのため皆が昇級するために勝ちにこだわっています
なお対局は格上の相手とも行われます
そのため勝ち続けることは大変です
どこかの将棋マンガやラノベのようにスイスイ昇級して四段になるなんてことはあり得ません
そんな時、いままで鳴かず飛ばずだった香が連戦連勝しました
そりゃ原因を聞きたいというものです
ですから
「・・・普通に勉強して?」
顎に指を付けて首を少し傾け、いかにも考えましたとの動作をしながら答えました
ウソは言っていません
勉強しないと将棋は強くなりませんからね
でも世の中、そんなに甘くはありません
いや世の中ではなくて研修会員は、ですね
「じゃあどうやって勉強したの?」
グイグイ来ました
もちろんまともに答える気はありません
以前の私ならばそこで色々と喋らされていたことでしょう
でも今の私には将棋部の友達がいます
前回の例会で4連勝した時も結構聞かれたんです
その時は
「今日は早く帰らないといけないんで!」
ってウソ言って帰りました
さすがに次回の例会はタダでは済まないだろうと学校でドンヨリしていたら将棋部のメンバーが色々考えてくれました
・・・陽キャラって凄いですね
何の得にもならないというのに陰キャラでボッチの私のために色々考えてくれました
ちなみに陰キャラとかボッチっていう現代用語も教えてくれたのも将棋部の友達です
香は将棋しかしてこなかったので高校生としての一般常識がほぼ0だったんですよね
ちなみに
「なんでこんなに良くしてくれるんですか?」
って聞いたら
「友達だろ?」
って返事がきました
・・・いつ友達になったんだろうと考えたのは内緒です
話を戻しますね
将棋部の友達は
「都合の良い時だけ友達ズラするなんてゆるせん!」
とか言いながら色々と対抗マニュアルを作ってくれました
こう言われたらこう言え
ああ言われたらああ言え
事細かな対応が書かれていました
おかげでのらりくらりとした対応で難を逃れました




