25歳 香の欠場
「ばりふぁせん(ありません)」
泣きながら投了を告げて頭を下げる奨励会員がいた
26歳という年齢制限で今日退会になるからである
22歳で三段に上がるとすぐにでも四段に昇段すると思われた秀才
だがとある事件のせいでせっかくの四段昇段がふいになってしまう
それがきっかけで負け癖がついてしまった
それはそうである
当時の組み合わせだと最終日の勝敗は確実である
この人とこの人の対局はこの人が勝つ ×10組
どう計算しても四段への昇段が確実と思われていた
いやもう昇段した気になっていた
だというのにどこかの女性奨励会員が体調不良で欠席したのだ
おかげ?で1勝違いで昇段を逃してしまった
生理痛による不戦勝というかつてない理由で、である
一度四段になったと思ってしまったのになれなかったせいで緊張の糸がプッツリ切れてしまった
将棋というのはメンタルな競技であるから当然である
それ以降、連続して四段昇段を逃すという悪循環
そして今回が最後の機会だというのに見事に負け越したため退会が決まってしまった
そりゃ大の大人でも泣くというものである
その生理痛による欠席者が三矢香三段
自分の敵となったやつを負かすためなら体調不良でも這ってでも対局にくると噂がある
また自分の敵の敵のためなら体調不良で休んで勝ち星を譲るという噂もある
そのせいで四段昇段を逃した三段多数
奨励会では絶対に怒らせてはいけない存在と言われていた
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まだまだ予告編です
本編は現在作成中ですが難産のため公開にはもう少しかりそうです
もはやラノベではないかも




