37歳 タイトル戦事務局の騒動
「大変です!クイーンが帰りました!」
某有名旅館の一室に設けられたタイトル戦事務局に立ち合い人が駆け込んできた
「「「「「は?」」」」」
事務局に居た人間全員の目が点になった
なんでも現クイーンが対局室に入ったら挑戦者が上座に座っていたそうだ
「「「「「「は?」」」」」」
あまりのことに唱和していた
タイトル戦というのは現タイトル保持者と挑戦者の5番勝負によって成り立っている
前回の第一局では挑戦者は上座に座っていた
ところが本日の第二局目では先に来ていた挑戦者が上座に座っていたそうだ
本人曰く
「タイトル保持数のが多い方が上座」
だそうだ
いやそんな訳はない
タイトル戦では挑戦者が下座
それが常識
なにせ挑んでいく方だからだ
タイトル戦の予選において同格の場合は年長者を立てる場合がある
あるいは判断が付かない場合はお互いに話し合って、である
下手に事務局が介入するとまとまるものもまとまらないからである
それだけ棋士というのは自制心に富んでいるという訳である
ところが今回挑戦者が上座に座っていたせいでクイーンが帰ってしまったそうだ
・・・いくら日頃から仲が悪く、顔を合わせれば喧嘩ばかりだといってもこれはない
お前らは子供か!
事務局の人間の心が一つになった瞬間だった
この後、
有名旅館の看板に泥を塗っただとか
タイトル戦が行われることなく潰れたのは前代未問だとか
主催と協賛の企業への謝罪行脚とか
対戦ルールの整備だとか
色々な仕事のため関係各所が阿鼻叫喚するのは別の話
クイーン(が高校時代のオタクにした居酒屋宴会でのネタで)のコメント
「無様ね」
・・・オタク達が盛大な拍手で喜んだのも別の話




