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36歳 名人の苦悩

「だ~か~ら~、名人が素人相手に本気を出す訳ないでしょう


接待だよ、接待


いわゆる指導対局ってやつ


暇つぶしで素人わたしの相手をしただけだがね!」


そう言っていると将棋会館の事務員が教えてくれた




・・・本当にそうなのか?


名人じぶんで自分に問いかけてみた



たしかに将棋会館に行った時、事務手続きの不備で少し時間があった


暇つぶしのために空いている部屋で待っていたらそこで顔見知りの男性を見かけた


女流棋士の旦那だったはず




なにせ


女性初の四段プロ誕生か?!


と散々騒がれた上に妊娠により不戦敗になった上奨励会の年齢規定でそのまま退会したという悲劇のヒロイン


どれだけ話題を盛れば良いのかというくらい派手な人生だったから覚えるつもりがなくても覚えてしまっていた


その旦那も含めて




女流棋士旦那むこう名人わたしのことを知っているようだったので将棋盤があったこともあり対局することになった





もちろんワザと負けるつもりはなかった


だからと言って本気で勝つつもりもなかった


普通に指しただけ


間違った手はひとつも指していない


なのに負けてしまった




名人が指すというので途中から自然とギャラリーが増えていった


そして名人わたしが負けたというので話題になった





見る人間が見れば手を抜いていないのは判る


つまりは素人が名人と同格


いやそれどころか下手打っていないのに負けた


名人よりも強いアマということで相手はかなり話題になったようだ




そして次々に対局を申し込まれて爆発したそうだ


なにせ奨励会員だろうがプロ棋士だろうが強い相手とみれば挑まずには居られないからだ



しかし相手は一般人なので将棋界の常識が通用しなった


「いい加減にしやがれ!(意訳)」


と切れに切れたそうだ


・・・怒りの爆発の直撃を受けた松田七段は大変だったようだ

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