36歳 旦那、奨励会員からの喧嘩を高値で買う
打ち合わせを終えて廊下に出たら騒ぎが起っていました
一体何事?と思って人込みの隙間を縫って進んだら私の旦那がいました
旦那が奨励会員らしき子供に何事か話した後、踵を返して将棋会館の外に出ようとしたら
「逃げるのか!」
子供が喧嘩を売ってました
あ~、やっちゃったか~
私は思わず額に手を当てて天を仰ぎました
うちの旦那は売られたケンカは絶対に買うんですよ
それも信じられないくらい高値で、です
そして誰であっても負けない
旦那曰く
勝てる喧嘩しかしない
・・・誰から喧嘩を売られても喜々として買っていると思うぞ
というのが高校時代の友人の亀さんの感想
妻である蜂屋香も盛大に同意したい
「は?
逃げるに決まっているだろう
こちらの都合も聞かずに対局を決めた上に用事があるから断ると逆切れするんだ
そんなバカの相手をするほど暇じゃんないんだよ!」
<フッ>
最後は鼻で嗤って小バカにするという芸の細かさ
いい年した大人(36歳)が子供(たぶん16歳)相手に大人げないとしか言いようがなかった
もし指摘しようものなら
「一人前の自信を持って行動している人間に対する礼儀だ」
などとドヤ顔でいうことでしょう
・・・以前同じようなことがあった時、本当に言ってましたしね
「奨励会員というのは将棋界のエリート様かもしれないが世間では唯の世間知らずの未成年だ
そんなことも判らないとは師匠は一体何を考えているんだ?
将棋のルールだけでなく世間のルールも教えるのが一人前の大人というものだぞ?」
旦那の毒舌は止まることがなかった
旦那の毒舌は一度喋りだすと止まらないんですよ
普段は物判りが良くって、寛大で、ユーモアがある(本人談)
でも喧嘩だけは駄目です
まあ自分から喧嘩を売りに行かないだけマシなんですけどね
・・・いえね、中学の頃までは自分からも喧嘩を売っていたそうです
でもさすがにやりすぎたみたいで大変なことになったようです
そりゃそうです
買った喧嘩だけでも大変なんです
売る分も含めると周りの人間はさぞ大変だったことでしょう
だから自分からは喧嘩を売らないと心に決めたそうです
いやだからと言って延々と毒を吐くのはいかがなものかと思います
いえねさすがに騒ぎが大きくなったので奨励会員の師匠のプロ棋士が謝罪に来たんですよ
「すまなかった」
と頭を下げているのに
「ええ大変でした、一体この躾のなっていない駄犬の相手を一体いつまでしなければならないのかと本気で困ってました」
と社交辞令をすっ飛ばして本音で語る私の旦那
言われた松田七段の顔が引き攣っていました
さすがに20歳も年下の若造にココまで言われたことはないでしょう
旦那が聞いたら
「初体験?経験値が積めてよかったね」
とでもいうことでしょう
松田七段は御愁傷様です
え?
旦那の毒舌止めないのか?ですか?
妻が言って止まるような人じゃありませんよ?
怒りの電池が切れるまで誰にも止められません
高校時代の友人の亀さん曰く
内部電源が切れるまで誰にも止められない
・・・意味は良くわからないけど、なぜだか納得してしまうのはなぜでしょう?




