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【揺花草子。】(日刊版:2021年)  作者: 篠木雪平
2021年01月
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【揺花草子。】[#3270] 矢の如し。

Bさん「そんなわけで F1 2020年シーズンね。」

Aさん「振り返るってか。」

Cさん「DAZN さんあたりに呼んでもらおうかと思って。」

Aさん「誰が呼びますか!!!」

Bさん「でも実は振り返るのは F1 ではない。」

Aさん「ではない・・・。」

Bさん「先ごろ2021年にアルファタウリから F1 デビューが決定した

    角田選手が参戦していた F2 についてだよ。」

Aさん「んん。おぉ。」

Cさん「さっき DAZN の話を出したけれども、

    DAZN では F2 の全セッションも中継してくれるからね。

    シーズン終盤、タイトルやスーパーライセンス争いが激化していってたし

    私たちもかぶりつきで観ていたわけ。」

Aさん「はぁ・・・。」

Bさん「角田選手に関して言えば、最終2戦のバーレーンラウンドで

    予選で痛恨のスピン、決勝は最後尾からのスタートだったじゃない。」

Aさん「うん、そうだったねえ。

    焦りと言うかプレッシャーが出ちゃった感じだったね。」

Cさん「けど、いざ決勝となったら最下位からもう怒涛のオーバーテイク。

    せめて明日のスプリントレースでポールからスタートできる8位まで

    ポジションを回復してくれれば御の字・・・と思っていたら

    最終的には6位までポジション回復よ。」

Aさん「そうでしたねえ・・・!」

Bさん「F2 ってさ、基本的にはピット戦略の幅ってそんなに大きくないじゃない。

    スタートのタイヤがどれになるにせよほとんど1回ストップで、

    例えば30周のレースだったら

    固いほうでスタートして20周走って柔らかいほうで10周。

    あるいは柔らかいほうでスタートして10周で固いほうにチェンジ。

    どっちにしてもウィンドウがあまり広くないから

    どのドライバーもだいたいおんなじタイミングでタイヤ交換になるよね。」

Aさん「まあ、確かにそうかも。」

Cさん「件のバーレーンラウンドのフィーチャーレースでも

    特に大きなアクシデントはなかったと思うし、

    基本的には落ち着いたレースだったわ。

    そんなレースの中で角田選手だけが異次元と言うか、

    ぶっちゃけ軽く引いたものね。」

Aさん「そこまでですか。」

Bさん「『いやこの人速すぎない・・・? カテゴリー違いじゃない・・・?』

    ぐらいには思ったってことだよ。」

Aさん「まあ・・・確かにあんなのはそうそうない気はするねえ。」


Bさん「BIRKIN 選手のライバルに相応しいんじゃないかな。」

Aさん「思い上がるな。」


 ゲームか?ってぐらいの逆転でした。

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