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【揺花草子。】(日刊版:2021年)  作者: 篠木雪平
2021年03月
89/364

【揺花草子。】[#3351] 迫りくるものがある。

Bさん「昨日は特段車ガチ勢じゃないのに『グランツーリスモ SPORT』、

    略して『GTS』に手を出したよ。と言う話をしたよね。」

Aさん「あぁ、うん。しましたね。」

Cさん「今日は幼女ガチ勢の阿部さんが幼女に手を出した話をしようかしら。」

Aさん「しないでください!!!

    幼女ガチ勢でもないですし幼女に手も出してませんから!!!

    ほんと怖いなこの人!!!」

Bさん「昨日も話したけれども、

    ぼくらは F1 やその下位カテゴリは好きだし注目しているけれども、

    それ以外のカテゴリにはあまり明るくない。

    どころか、レースと言う文脈を離れてそもそも車と言う乗り物に対して

    そんなにそんなに詳しくないわけです。」

Aさん「いや・・・まぁ、言ってもきみぐらいの10代半ばの女子としては

    特段珍しくもないんじゃない?

    むしろその年頃で車のことムチャクチャ詳しいですって言う方が

    かなりレアでしょ。」

Cさん「そうかしら。

    自動車科の学生とか自動車部の部員とかいるじゃない。」

Aさん「それは充分に珍しい部類では!!?」

Bさん「まあともかく、大して車ガチ勢でもないのに

    ドライビングシミュレーターとして高い評価を誇る

    『グランツーリスモ SPORT』を始めてみた。」

Aさん「んん。」

Cさん「隣の席の男の子をからかうのが上手そうな声のナレーションが最高よ。」

Aさん「隣の席の男の子をからかうのが上手そうな声!!!」

Bさん「まあナレーションの件はゲームを始めてみてから気付いたんだけど、

    それはそれとしても、なんで急に『GTS』を始めようと思ったか。」

Aさん「え・・・それは、セールかなんかで安くなってたからなんじゃないの?」

Cさん「それは、もちろんそうなんだけど。

    具体的には阿部さんの年間予算の980年分くらいの額だったんだけど。」

Aさん「だとしたら全然安くないと思いますけどね!!!

    ぼくの年間予算を一体いくらだと思ってるのか知りませんけど!!!」

Bさん「あのね、3週間くらい前だけれども、

    F1 2021 シーズン開幕前に各チーム開発テストに余念がないですねって

    話をしたんだけど。」

Aさん「あぁ、うん。したかも。

    そう言えばあの時もシミュレーターの話をしたっけ?」

Cさん「そうね。そして私達はあの時

    ヘルメット型の VR ゴーグルなんてあったら没入感すごそうよね

    なんて話をしたわ。」

Aさん「あぁ。ええ。しました。」

Bさん「ヘルメットのバイザー部分が VR ゴーグルになってるって言う

    ただそれだけなんだけど、効果はすごくありそうだと思うんだ。」

Aさん「実際ヘルメットをかぶると視界はかなり制限されるからね。

    VR ゴーグルとのマッチングはすごく良さそうだね。」

Bさん「で、前にも話したとおり我らバーキン家には PS VR がある。」

Aさん「あぁ・・・『ゆるキャン△ VIRTUAL CAMP』で大活躍の・・・。」

Cさん「そして件の『GTS』も PS VR 対応。

    つまりほんとに車を運転するかのようなリアリティで

    プレイすることが可能だと言うことなのよ。」

Aさん「ほほう・・・。」

Bさん「だったら、F1 もシミュレーターに VR やってみればって提言した手前、

    実際どんなもんなのか試してみることが必要だろう、と。」

Aさん「なるほど。それはそうだ。

    そう言うわけで『GTS』を始めてみたってことなんだね。

    で、実際 PS VR で『GTS』をプレイしてみた感想はどうなの?

    やっぱりすごいリアルなのかな?」

Bさん「うーん・・・。」

Aさん「え、あれ? そうでもないの?」


Bさん「そもそも現実で

    車を運転したことがないから分からない。」

Aさん「きみホントなんで『GTS』始めたの?」


 まだ免許を取れる歳ではありません。

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