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【揺花草子。】(日刊版:2021年)  作者: 篠木雪平
2021年01月
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【揺花草子。】[#3268] 美味しいですから。

Bさん「と言うわけでぼくらの目下のタスクは

    新時代の七草の選定と言うわけだけれども。」

Aさん「いやなんでそんな使命感に燃えているの?」

Cさん「商機だからよ。」

Aさん「またいやらしい事言い出してる!!!」

Bさん「まあ、普段から手に入りやすいスズナ・スズシロ、

    つまりカブやダイコンは名誉七草の称号を与える事にして

    今回は第一線からは引いていただこう。」

Aさん「名誉七草なんて称号初めて聞いたけどな。」

Bさん「新たな七草候補の一角として昨日はイチゴを推したわけだけれども。」

Aさん「いや確かにイチゴは厳密な分類で言えば野菜だけどね!?」

Cさん「この季節に手に入りやすいわよ?」

Aさん「確かにクリスマスの時期から促成栽培のイチゴが出回りますけども!!」

Bさん「この季節に手に入りやすい野菜と言えばやっぱりジャガイモでは。」

Aさん「うーん・・・まあ、それは異論がないけど・・・。」

Cさん「それにニンジンやタマネギなどもあるわね。」

Aさん「ええ・・・。」

Bさん「ほくほくに煮たカボチャなんかも美味しいよね。」

Aさん「まあ・・・。」

Bさん「あとはブロッコリー。

    ロコちゃんが可愛いから入れざるを得ない。」

Aさん「ロコちゃんの可愛さが七草の席を確保する決め手になるのか。」

Cさん「季節は違うけれども、ナスも美味しいわ。」

Aさん「完全に季節違いますね。春の七草の定義を覆しちゃってますね。」

Bさん「コーンなんかも悪くないよね。」

Aさん「はぁ・・・いや季節感・・・。」


Bさん「これらの野菜を大きな鍋で煮て

    柔らかくなってきたら各種スパイスを調合したパウダーで

    とろみがつくまでさらに煮込み・・・」

Aさん「あっ野菜カレー!!???」


 七草粥の話じゃなかった。

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