【揺花草子。】[#3318] 根は優しい。
Bさん「『おととい来やがれ』って言うじゃない。」
Aさん「あぁ。うん。
そういう言い回しがるね。」
Cさん「『ふざけんなこの阿部クズおととい来やがれ!
母ちゃん塩だ! 塩持って来い!
縁起悪いったらねえやコンチクショー!
二度と来んじゃねえよべらんめえ!』
って感じで使うわよね。」
Aさん「すごい悪意に満ち溢れた例文ですね。
しかも『おととい来やがれ』以降の文章のほうが長いですね。」
Bさん「あれってさ、ぼく聞くたびにちょっと釈然としない思いに囚われる。」
Aさん「んー・・・そうなの?」
Bさん「だってさ、『2日前にいらして下さい』って言われてもさ。
『いやいやもう今日だし。』って言う感じじゃない。
こちとら別に過ぎ去りし時を求めてるわけじゃないんだからさ。」
Aさん「過ぎ去りし時云々はまあ置いておくとして、
だからそんぐらいお話になりませんって言う事なんじゃないの?
そういう無理難題を吹っ掛けたくなるぐらい
はらわた煮えくり返ると言うか。」
Cさん「なるほどね。
私たちが毎回阿部さんに思っている事と同じってわけね。」
Aさん「ぼくそんな風に思われてたんですか!!?」
Bさん「いやー・・・やっぱりなんかピンと来ないよ。」
Aさん「そうなの?」
Bさん「ぼく的には、何か違う言い回しがもともとあって、
それが変化して今の『おととい来やがれ』になったんじゃないかと言う
説を唱えたい。」
Aさん「もともとの言い回しが変化した・・・?」
Cさん「『的を得る』みたいなね。」
Aさん「それは誤用でしょう。
単に混同して覚えてる人が多いってだけでしょう。」
Bさん「でも、そんな感じで、
もともとはある程度ちゃんと意味が通る言葉だったのに、
時代を経るごとに言い間違いが定着してしまったパターンではないかと。」
Aさん「ふーむ・・・。
じゃあきみは『おととい来やがれ』は
もともとはどんな言い回しだったと考えているの?」
Bさん「もともとは
『弟と来やがれ!』
だったんじゃないかな。」
Aさん「ちっちゃい子が一緒なら
優しくしてくれるのかな?」
子供に甘い。




