【揺花草子。】[#3314] ドキュメント2.14 #9
Aさん「ま・・・まさかのフルーツタルト被り・・・。」
Cさん「今年はこれしかないでしょって言う発想は
阿部さんも私たちも一緒だったって事よ。
私たちもちょっと軽率だったわ。
阿部さんがそう言う手を打って来る事は今にして思えば
確かに充分予見できたもの。」
Aさん「は・はぁ・・・。」
ナカP「や、でも結構違いますよね?
同じフルーツタルトとは言え・・・」
Bさん「あ、はい。そうかもです。
阿部さんのは普通のカスタードのフルーツタルトですよね。
ぼくらのはココアベースのビスキュイにチョコクリーム、
そして当然トッピングは
桃・ブルーベリー・イチゴ・オレンジ・キウイフルーツなわけで。」
Aさん「こだわって来たねえ・・・」
Cさん「危うくブロッコリーを乗せるところだったわ。」
Aさん「それはもう違うものですね!?」
Bさん「前にも話したかもだけどね。
焼き菓子とかと違ってタルトって作るのに時間が掛かるの。
生地を寝かしたりする時間がどうしても必要だから。」
Aさん「は・はぁ・・・。」
Cさん「作るの自体は簡単なんだけどね。
ベースを作って、クリームを作って、あとは果物を並べていくだけだから。
ベースがちょっと失敗しやすいってだけで、
あとは大して苦労はないんだけど。」
Aさん「そ・そうなんですか・・・。」
Bさん「そんなわけだからせいぜい有難がってお召し上がりください。」
Aさん「いや・・・うん・・・はい・・・。
そうさせていただきます・・・。」
Cさん「返す返すもまさかのフルーツタルトかぶりはがっかりね。
思いついた時はこれしかないぐらいに思ったんだけどね。」
Aさん「いや・・・実はそれはぼくもそう思ってました・・・。」
Bさん「とは言えぼくは、もう1段のサプライズに期待していないわけでもない。」
Aさん「んっ・・・え、なにどう言う事?」
Cさん「ほら良くあるじゃない。
ケーキに指輪を隠してるみたいな。」
ナカP「あぁ、ガレット・デ・ロワ的な?」
Aさん「いや・・・そう言うのを期待されちゃうとちょっと・・・。」
Bさん「取り分けたタルトをパクっと1口。
すると何やらがりりと不思議な歯ごたえ。
何かと思ってよくよく確かめてみたら・・・」
Aさん「みたら・・・?」
Bさん「なんと PS5 の引換券が入ってた!みたいな。」
Aさん「このタルト既製品だけどね!!?」
保健所案件。




