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【揺花草子。】(日刊版:2021年)  作者: 篠木雪平
2021年12月
345/364

【揺花草子。】[#3607] 雑味になるのでは。

Bさん「『いろはす』あるじゃないですか。」

Aさん「えっと・・・水の?」

Cさん「エロはちゃんの方よ。」

Aさん「それは違いますよね!!?」

Bさん「阿部さんも言った通りのミネラルウォーターの商品名。

    正確には『い・ろ・は・す』だけど、日本コカ・コーラさんが

    ボトリングする天然水のブランドだよ。」

Aさん「ふむふむ。」

Cさん「派生製品としてフレーバーウォーターや

    スパークリングウォーターなんかもあるわ。」

Aさん「ああ、見た事あります。」

Bさん「あとみそ汁とかミネストローネとかクラムチャウダーとかね。」

Aさん「そんなガッツリフレーバーのついた天然水あるかね!!?」

Cさん「芋煮とかほうとうとかがあっても良いわよね。」

Aさん「完全に固形物入ってますねそれ!!!」

Bさん「ま、とにかく天然水として結構なシェアを誇ると思われる

    『い・ろ・は・す』。

    天然水と言いますが、これは一体どこの水だと思うね?」

Aさん「えっどこの・・・とは・・・?」

Cさん「例えば『六甲のおいしい水』はその名の通り六甲山の水よね。

    『ボルヴィック』や『エビアン』、『ペリエ』なんてのは

    フランスの天然水なわけじゃない。

    じゃあ『い・ろ・は・す』はどこの水か、と。」

Aさん「あー・・・言われてみると・・・。」

Bさん「ぼくは神浜市の水じゃないかと思ってるけどね?」

Aさん「いや・・・そのいろはちゃんではないのでは・・・。」

Cさん「北養区の森の中でちかちゃんが入った

    ドラム缶風呂のお湯とかだったら

    阿部さんなんかごくごくごくごくって感じでしょ?」

Aさん「ごくごくごくごくじゃないですしそもそもそれはもう

    いろはちゃん関係ないのでは!!?」

Bさん「あのね、実は『い・ろ・は・す』ブランドの天然水は、

    国内6か所の採水地があるんだそうだよ。」

Aさん「えっそうなの?」

Cさん「公式サイトに記載されているけど、

    北海道、奥羽山脈、白洲、砺波、大山、阿蘇の6か所ね。

    以前は宮崎や愛媛でも採水していたらしいわ。」

Aさん「へえ・・・。」

Bさん「ボトルのラベルをちゃんと見れば

    どこで採水されたものか分かる仕組みにはなっている。

    でも正直『い・ろ・は・す』と言うブランドであれば

    どこで採水されたものかなんて事はあんまり意識しないじゃない?」

Aさん「それは・・・そうかも知れないね。」

Bさん「そう言う観点から行くと、

    ドラッグストアとかで何本かまとめてがっさーと

    『い・ろ・は・す』を買って来た時に、

    違う採水地のものが混ざる可能性もあると言う事だ。」

Aさん「んー・・・そう言われればまあ、そうかもねえ。」

Cさん「採水地が違えばミネラルのバランスも違うものよ。

    違う採水地のものを混ぜて使っちゃうと

    本来の味わいとは違うものになってしまうでしょうね。」

Aさん「うーん・・・。」


Bさん「『ふむ・・・。

     これは白洲と阿蘇のブレンドですね。

     実に味わい深い。』

    みたいなね。」

Aさん「天然水ソムリエかな?」


 そんなに分かりやすいんです?

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