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【揺花草子。】(日刊版:2021年)  作者: 篠木雪平
2021年11月
308/364

【揺花草子。】[#3570] 仄暗い。

Bさん「しーずかーな湖畔のっ♪」

Aさん「・・・えっ・・・なに・・・?」

Bさん「何よぉー! 歌ってよぉー!

    輪唱だよぉー!」

Aさん「えっいやそうだったの?

    ブリーフィングなしでいきなり始まったもんだから・・・。」

Cさん「可愛いでしょ?」

Aさん「可愛いですけども!!

    だとしてもなんで急に輪唱かって話で!!」

Bさん「『ムジカ・ピッコリーノ』の次期出演者の座を狙ってるからね。」

Aさん「マジでか!! そんな野心が!!!」

Cさん「ブリジットはピアノも弾けるしね。

    可能性はあると思うわ。」

Aさん「ありますかねえ!?」

Bさん「あと『ハイウェイ・スター』のオルガンソロも弾けるよ。」

Aさん「それはそれですごいけど!!!」

Bさん「ま、ともかく輪唱ですよ。

    もう一回行くよ?」

Aさん「あぁ・・・やるんだね・・・。」

Cさん「ちなみに今回取り上げている『静かな湖畔』は

    作詞者作曲者ともに不明でパブリックドメインだから安心だわ。」

Aさん「どこ向けの配慮!?」

Bさん「じゃあ行くね!

    しーずかーな湖畔の♪」

Aさん「し・・・しーずかーな湖畔の・・・」

Cさん「しーずかーな湖畔の♪」

Aさん「(カトリーヌさんも歌うのか)」

Bさん「もーりのーかげーから♪」

Aさん「もーりのーかげーから。」

Cさん「もーりのーかげーから♪」

Bさん「もーおきーちゃ如何とカッコウが鳴くぅー♪」

Aさん「もーおきーちゃ如何とカッコウが鳴くぅー。」

Cさん「阿部さんもっとテンション上げて。」

Aさん「いや歌ってください。」

Bさん「カッコー♪ カッコー♪ カッコーカッコーカッコー♪」

Aさん「カッコーカッコーカコカコカコー。」

Cさん「かこちゃん可愛いわよね。

    ななかチームの他のメンバーはみんな水属性なのに

    かこちゃんだけが木属性で実は裏のリーダーなんじゃないかと

    妄想が捗るわ。」

Aさん「ろくでもない考察出して来た!!!」

Bさん「そのカッコウの声に誘われて湖畔に出た少女。」

Aさん「えっ・・・な・なに急に?」

Bさん「不思議に思い湖岸から身を乗り出し湖面を覗き込む。

    そこには得体の知れぬ姿が映し出されていた。」

Aさん「えっ・・・えっ・・・?」


Bさん「その後少女の姿を見たものはいない。」

Aさん「輪唱から急に怪談に!!!!!」


 おいちゃんと歌えよ。

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