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【揺花草子。】(日刊版:2021年)  作者: 篠木雪平
2021年10月
303/364

【揺花草子。】[#3565] メガネがカッコいい。

Bさん「プロレスの話題。」

Aさん「プロレス。」

Cさん「詳しい?」

Aさん「いえ・・・正直全然・・・。」

Bさん「まあぼくも全然なんだけど。」

Aさん「だと言うのにプロレスの話をしようと言う蛮勇は一体何なの?」

Cさん「水たまりのような浅さも

    十和田湖並みの深さに見せかけていこうと思うわ。」

Aさん「見せかけるって言っちゃった。

    取り繕う気まんまんだし取り繕う事を隠そうともしない姿勢だ。」

Bさん「あのね、プロレスでさ、勝敗ってどうやって決まるでしょう。」

Aさん「えー・・・。相手を KO する・・・。」

Cさん「ボクシングとか打撃系の総合格闘技ならKO 決着も多いかもだけど

    プロセスだとあんまりないかもね。」

Aさん「あー・・・そうですかね・・・。

    あ、あれですね、フォールで3カウント。」

Bさん「そうだね。相手の肩をマットにつけて3カウントって言うのが

    最も多い決着パターンじゃないかな。」

Aさん「んん。確かに。」

Cさん「阿部さんが幼女相手によくやるやつよね。」

Aさん「やめて!!! ください!!! 本当に!!!!!」

Bさん「他にも、リング外に落ちて20カウント以内に戻って来れなくても

    負けになるよ。」

Aさん「あぁ。リングアウト負け。」

Cさん「阿部さんは人生と言う名のリングからドロップアウトしているわよね。」

Aさん「雑な腐し方やめてくれませんか?」

Bさん「そして恐らく3カウントフォール勝ちと同じくらい良くある決着として、

    極め技からのギブアップ勝ちと言うのがあると思います。」

Aさん「あぁ、そうか。そうだね。」

Cさん「阿部さんは・・・あれよね。自縄自縛って感じよね。」

Aさん「無理っくり腐そうとしないでください?

    できないならできないなりの話の回し方ありますよ?」

Bさん「でもこの勝ち方って、相手がギブアップって言わないと成立しない。

    まあ失神させたらそれはそれで勝ちだとは思うけど、

    相手がものっすごいド根性で死ぬほど痛いし苦しいけど

    我慢してギブアップと言わずに堪えると言う事もあるのではないかな。」

Aさん「んん。あると思うね。」

Cさん「それで骨折とか脱臼とかしちゃう事もあるし

    後遺症が残るような怪我に繋がっちゃう事もあると思うけどね。」

Aさん「んん。

    格闘技である以上怪我とは切っても切り離せないですけどね・・・。」

Bさん「攻めている選手側としても別に殺し合いなわけではないし

    相手を痛めつけようとしているわけではないわけだから、

    失神とかする前にきちんと負けを認めて

    ギブアップして貰いたいところではあると思うんだ。」

Aさん「だろうさね。怪我させてしまうってのは後味悪いもんね。」

Bさん「だから、攻め側の選手からレフェリーに対して

    相手の選手にギブアップかどうか訊けって言う意味で

    『アスク・ヒム!!』って言う発言をする事がある。」

Aさん「あぁ。それ聞いた事あるかも。」

Cさん「でも観客の声援や試合中の熱気の中では選手の声もかき消されて

    レフェリーにはきちんと伝わらないかも知れないわ。」

Aさん「そう言う事も、ありそうです。」


Bさん「だからなんなら

    『バスク・オム!!!』って言っても

    なんとなく通じそうな気がする。」

Aさん「通じたから何だと言うの!!???」


 悪逆非道。

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