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【揺花草子。】(日刊版:2021年)  作者: 篠木雪平
2021年01月
29/364

【揺花草子。】[#3290] 競合が多い。

【揺花草子。】[#3290] 競合が多い。


Bさん「昨日話した性別不詳の旅人キノちゃんが

    喋るバイクを相棒に世界各地を放浪する様を描いた旅日記こと

    土佐日記ですがね。」

Aさん「それは違うキノちゃんだね。

    しかも世界各地じゃなくて土佐から京に戻る旅程だよね。」

Cさん「昨日は良いトシしたオッサンのくせに女のふりをして日記を書くとか

    この紀貫之ってやつちょうキモくない。って話をしたわよね。」

Aさん「そんな身も蓋もない言い方!!!」

Bさん「せっかくなら土佐弁で書けば良かったのにね。

    『男もしよる日記ちゅうもんを女もやってみるぜよ。

     武市さんこらえてつかあさい。』

    って感じにさ。」

Aさん「武市さんこらえてつかあさいは違うよね。

    幕末の風雲児的な人だよね。」

Cさん「方言萌え層も積極的に取り込んでいこうと言う姿勢よ。」

Aさん「紀貫之あざとすぎません?」

Bさん「とにかく、ご存じ土佐日記。

    日記文学としては日本最古の時期に位置すると言われている。

    そして紀行文としてもかなり古い部類だとも。」

Aさん「ふむ。」

Cさん「作品は、12月21日に高知の国府を経ち、

    1か月くらいかかって1月29日に徳島県の鳴門の港に到着、

    その後海を渡って大阪へ、そこから2週間くらいかかって

    2月16日に京に到着。

    この都合2か月弱の出来事を書いたものよ。

    総分量としては文庫本で言えば20ページちょっとって感じね。」

Aさん「あぁ・・・その程度なんですね?」

Bさん「そうなの。意外に短いんだよね。

    総日程は55日とそこそこ長かったけれども

    それは当時の交通事情を考えれば当たり前。

    高知から京都までだから、現代の価値観で言えば

    半日あれば移動できちゃいそうだね。」

Aさん「まあ、そうかも知れないね。」

Cさん「日々の更新を期待する層にはちょっと物足りないんじゃないかしら。」

Aさん「いや・・・えー・・・そうですか・・・?」


Bさん「ここはやっぱり旅立ってすぐに

    ダンプにはねられて異世界に転生する的な

    展開が欲しいところだよね。」

Aさん「土佐日記まさかの異世界もの!!???」


 まあ読まないけど。

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