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【揺花草子。】(日刊版:2021年)  作者: 篠木雪平
2021年01月
22/364

【揺花草子。】[#3283] 瞬時に計算できる。

Bさん「今年は令和3年じゃないですか。」

Aさん「あぁ、うん。そうだね。」

Cさん「西暦で言うと2021年ね。」

Aさん「ええ、そうですね。」

Bさん「宇宙世紀で言うと何年かな。」

Aさん「いやそれは分からないな。

    西暦がいつまで続いて宇宙世紀にシフトしたかは

    はっきりとした言及はないからね。」

Bさん「ま、ともかく、西暦2021年、令和3年。

    よく西暦と和暦の覚えやすい変換方法なんて話題があるじゃない?」

Aさん「あぁ・・・昭和なら年号の末尾2桁から25を引く的な?」

Bさん「そうそう、そう言うの。」

Cさん「西暦と令和の変換は、

    西暦の下2桁の10の位の数字と1の位の数字を単純に足し算すればいいのよ。」

Aさん「えっそうなんですか?

    と言う事は、今年は西暦2021年だから 2 + 1 = 3 で令和3年、

    来年は2022年だから 2 + 2 = 4 で令和4年・・・

    あっホントですね!

    よく気付きましたね!」

Bさん「0655で仕入れたネタだよ。」

Aさん「案の定余所のネタ!!!」

Cさん「とは言え、よ。

    例えば西暦2029年はこの計算にのっとれば

    2 + 9 = 11 で令和11年になるわね。」

Aさん「ええ、そうですね。」

Bさん「それじゃ西暦2030年はどうなる?」

Aさん「えー・・・ 3 + 0 = 3 で・・・

    あれ? 令和3年?」

Bさん「その通り。

    西暦2030年は本来なら令和12年になるはずなのに、

    この変換方法では令和3年にタイムスリップする事になってしまう。」

Aさん「タイムスリップするわけではないだろ。

    アルゴリズムが正しくないと言うだけだろ。」

Cさん「まさにその通りよ。

    逆に言えば先の『西暦の下2桁の数字を足す』と言う変換方法は

    2029年までしか有効ではないと言う事になるわ。

    2030年以降は新たなアルゴリズムが必要になる。」

Aさん「うーん・・・。

    なんだろう、西暦の下2桁を足した数にさらに 9 を足す、とか?」

Bさん「確かにそれなら西暦2030年は 3 + 0 + 9 = 12 で令和12年になるね。

    けれども西暦2040年になったらどうなる?」

Aさん「えー・・・ 4 + 0 + 9 = 13 で、令和13年・・・

    いや令和13年は西暦2031年だよね・・・。」

Cさん「そうね。9を足すというアルゴリズムもまた、

    2030年代の10年間しか有効ではないものだわ。

    2040年代はその値が8になるし、2050年代には7になる。

    そう考えるとこのアルゴリズムはあまりいい計算方法とは

    言えない気がしてくるわ。」

Aさん「うーん・・・まあ、確かにそう言われるとそうかもです・・・。」

Bさん「なので、令和の世が続く限り、

    つまり今2020年代も、この先2030年代も2040年代も、

    千代に八千代にずっと有用な変換方法を考えたい。」

Aさん「千代に八千代に。」

Cさん「ロリやちみふ最高だったわよね。」

Aさん「唐突に何言い出すんです!!?

    確かに度肝を抜かれましたけども!!!」

Bさん「その銀の弾丸とでも呼ぶべき完璧なアルゴリズムとは。」

Aさん「んん、お・おう。」


Bさん「西暦の値から 2018 を引く。」

Aさん「普通じゃないか。」


 その 2018 を覚えなくて良い方法と言う話じゃないのかね。

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