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【揺花草子。】(日刊版:2021年)  作者: 篠木雪平
2021年06月
177/364

【揺花草子。】[#3439] 間違った音を出さない。

Bさん「ここでもしばしばお話ししていますが、

    ぼくは CERO に敏感系美少女です。」

Aさん「だからその表現よ。」

Cさん「阿部さん CERO 区分について改めて。」

Aさん「え? えーっと・・・。

    ゲームソフトの年齢によるゾーニングのための区分で、

    全年齢対応の CERO: A から

    18歳以上のみ OK の CERO: Z までの区分が・・・。」

Bさん「OK、細かい内訳は別にいいよ。

    今阿部さんが言った通り、ゲームソフトの表現に対する

    規制と言うか基準によって分けられた区分だよね。

    基本的に国内で発売される家庭用ゲームソフトは

    CERO 審査を受ける必要があると言う話だよ。」

Aさん「ふむ。」

Cさん「これも前にも話したけれども、iOS など向けの App Store や

    Android 向けの Google Play ストアなどで配信されるスマホゲームには

    独自のレーティングが設けられているわ。」

Aさん「そうですね。」

Bさん「だから阿部さんが道行く未就学児童に対して

    『おじさんと一緒に『マギレコ』や『きらファン』で遊ぼうよ』

    なんて声掛けしたらレーティングに背く事になっちゃうわけだよ。」

Aさん「レーティング以前に社会通念上の倫理に背く事になっちゃうけど!!!」

Cさん「阿部さんとは思えぬ良識ね。驚きだわ。」

Aさん「この程度の良識で驚かれるとか!!!」

Bさん「話を戻して CERO 区分ですよ。

    少し前にも話したけれども、『メイドインアビス』のゲーム化の話題。」

Aさん「あぁ、うん。話したね。」

Cさん「現時点で既に CERO:Z であることが早々に発表されているわ。」

Aさん「そうでしたねえ。

    ブリジットが机に拳を叩きつけん勢いで悔しがってましたねえ。」

Cさん「それに好調なリリースで評判の『バイオハザード・ヴィレッジ』。

    これもまた CERO 区分的には D もしくは Z と言う事で、

    ブリジットのようなお子様には壁として立ちはだかるわ。」

Aさん「言い方。」

Bさん「もうね、やっぱりちょっと釈然としないところがあるんですよ。

    そりゃぼくはもう何なら公共交通機関に子供料金で乗っても

    咎められる事はまずないだろうって自信はあるけども・・・」

Aさん「そんな自信持たないで? 唐突な自虐やめて?」

Bさん「けども、こうやって現場で海の物とも山の物ともその上愚にもつかない

    大人たちを向こうに回して八面六臂の大活躍なわけですよ。

    いっぱしの大人たちを相手に切った張ったの大立ち回りを

    演じているわけですよ。」

Aさん「愚にもつかないとか随分な言いようだな。

    それは何、つまり大人たちと対等に振る舞えていると、

    そう言う事を言いたいの?」

Bさん「まさにその通り。

    見た目は子供、頭脳は大人で

    たった1つの真実を見抜きまくってるでしょう、と。」

Aさん「たった1つの真実は見抜きまくってなくない?

    そんな行く先々で事件に遭遇してるわけではなくない?」

Bさん「ともかく、そんな風に精神的には十分成熟しているわけで、

    成長期にある若者とは一線を画すと言うわけだよ。」

Aさん「うーん・・・。」

Cさん「確かに成長期と言う感じではないわね。」

Aさん「だから言い方!!!」

Bさん「そんなわけだから、ぼくは CERO に物申したいわけです。」

Aさん「いやー・・・そうは言っても、ルールはルールだし・・・。」

Bさん「いーや我慢ならないね。

    ぼくはなんとしてもこの不満を訴えたい。

    具体的には明日には言ってやりたいよ。」

Aさん「えぇー・・・。明日って・・・そんな急な・・・。」


Bさん「『CERO に明日文句』って事だよ。」

Aさん「ジャズの巨匠!!???」


 スペルが違う。

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