【揺花草子。】[#3430] 別に。
Bさん「昨日話したぼくが源氏の血筋だって話だけども。」
Aさん「いやもうローラースケートが得意だから源氏だとかって言ったら
世の中源氏だらけになるけどね?」
Cさん「しかも別にローラースケート得意とかじゃなかったしね。」
Aさん「そこから噓なんですか!!
もう一体ぼくは何を信じればいいんですか!!」
Bさん「阿部さんはいつも
『俺が信じられるのはカネだけだ』って言ってるじゃん。」
Aさん「そんなマンガの三下キャラみたいな事言った覚えないんだけど!!!」
Bさん「ま、ともかく源氏の血筋。
武士の世華やかなりし頃には偉くなるためには
家柄はとても重要だったわけでね。」
Aさん「あぁ・・・まあ、そうだよねえ。」
Cさん「源平藤橘、いわゆる四姓に連なる家柄であることは
武家の格式の重要な要素であったのは間違いないわけ。」
Aさん「まあ・・・。」
Bさん「権勢の頂点を誇った平家一門は源平合戦で滅んだけれども、
氏族としての平氏は各地に広がっていった。
特に関東地方に進出したいわゆる坂東平氏が知られるよ。
武門の棟梁となった源氏を支えた三浦氏や梶原氏も
坂東平氏の支流の系統だったと言うし、
源政権に代わって幕府を取り仕切るようになった執権北条家も
平氏の流れを汲むそうだよ。」
Aさん「なるほど、そうだったんだ。」
Cさん「そこらへんはきっと来年『鎌倉殿の13人』で描かれるに違いないわ。」
Aさん「ですかねえ。」
Bさん「鎌倉時代には北条家に抑えられたとは言え、時代が下り戦国時代に入ると
武士の一大潮流となったのは源氏だったよね。
源氏にも嵯峨源氏、清和源氏、宇多源氏などいくつかの支流があって、
その下にさらに摂津源氏、河内源氏、大和源氏などが生まれている。
我は武門の棟梁たる源氏に連なるものぞ!と言われれば
へーこら這いつくばらざるを得ないよね。」
Aさん「なんでそんなに卑屈なの?」
Cさん「ただまあ、言っても結構無理っくりだったりする例もあったみたいよ。
あの家康も河内源氏の血筋だって言うのは
でっち上げとの説もあるしね。
過去の経緯から、征夷大将軍は清和源氏の系統でなければ
認められないと言う事を知って、源氏を名乗り始めたと言う話だわ。
まあ簡単に言えば経歴に箔をつけるための詐称よね。」
Aさん「おぉ・・・それは随分な言いよう・・・。」
Bさん「阿部さんが
ハイパーメディアクリエイターを
名乗るのに近いものがあるね。」
Aさん「そんな名乗りをした覚えはないけれども!!!!!」
胡散臭い。




