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【揺花草子。】(日刊版:2021年)  作者: 篠木雪平
2021年04月
106/364

【揺花草子。】[#3368] 声にならない感。

Bさん「昨日は今年からリーグ戦やカップ戦にも本格導入された

    VAR の話をしていたかと見せかけて実は ES6 の話だった、

    と言う話題でした。」

Aさん「いや途中まではちゃんとJリーグの話をしてたよ?

    オチで突然急激な方向転換をしたよ?」

Cさん「ローズヘアピンも斯くやと言うほどの方向転換よね。」

Aさん「なんでそう言う例えなんですか。」

Bさん「ま、ともかく VAR ですよ。

    ちゃんとサッカーのほうの VAR の話をしたいけど、

    そもそも VAR とは何の略ですか。」

Aさん「えっ・・・そりゃもちろん、

    『ビデオ・アシスタント・レフェリー』の略でしょ。」

Bさん「おぉ。やるぅ。」

Aさん「いやこの程度の事で褒められても。」

Cさん「その名の通り、きわどい場面で

    映像を判断材料にして判定を決めると言うものね。

    ただ厳密に言うと映像は判定のためのアシストであって

    例えば映像では明らかにファウルだとしても審判が強硬に

    『あれはファウルじゃない!なぜならカネを握らされているから!』

    と言えばそっちの判定が真になるわ。」

Aさん「カネを握らされていると堂々と宣言したらダメでしょう。」

Bさん「この VAR と言う仕組みを活用する場面は決まっていて、

    得点に絡むプレーかどうか、

    PK が発生しうるプレーかどうか、

    一発レッドに相当するプレーかどうか、

    そして警告や退場の出し間違いなどに限られている。

    オフサイドの判定なんて言うのも

    最初の得点に絡むプレーに含まれるね。」

Aさん「ふむ。」

Cさん「この影響で、今年はオフサイドがインプレー中に

    取られないケースがちょいちょいあるわ。」

Aさん「あぁ・・・。」

Bさん「今までのようにオフサイドで即笛を吹いてしまうと、

    その時点でプレーが止まってしまうから、もしそれが誤審だったら

    攻撃側としては重大な得点機会の損失になっちゃうよね。

    そこで、プレーが切れたタイミングで

    オフサイドだったかどうか判定するような場面がしばしばある。

    これを『オフサイド・ディレイ』なんて呼んだりするみたい。」

Aさん「なるほど。」

Cさん「この結果、綺麗にゴールが決まったと思ったらオフサイドだった、

    と言う事象が今季は続出しているわ。

    正確な数字は良く分からないけれども、1節に1試合くらいは

    このオフサイド・ディレイによるゴール取り消しがあるみたい。」

Aさん「うーん・・・それは結構な頻度ですね。」

Bさん「サポーターとしては『やった!ナイスゴール!!』とか思ってたら

    オフサイドだった、と言う点でがっかり感がすごいよね。

    もちろん今までだってオフサイドは取られてたわけだけど、

    ゴールが決まる前に笛が吹かれたりしてたわけだから

    『今のは仕方ないかな・・・』って思えちゃう。

    でも今はゴールが決まった後にオフサイドで覆ることが増えたから、

    上げて落とされる感が半端ないと言うかね。」

Aさん「まあ・・・その辺りルールの変遷は仕方ないよね・・・。」

Cさん「だから今後はゴールが決まってもきちんと認められたのを確認しないと

    ぬか喜びに終わっちゃうって事よ。」

Aさん「おぉ・・・。」


Bさん「せっかく天井までガチャを回したのに

    すり抜けでピックアップじゃないキャラが落ちたみたいな。」

Aさん「その例え解りやすいのか?」


 それでさやかちゃんを完凸できたと言う事もあるんですがね。

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